発泡スチロール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 23:08 UTC 版)
発泡ポリプロピレン
発泡スチロールと同様の製法で加工したポリプロピレンで、化学構造的には、ポリスチレンのフェニル基がメチル基に置き換わっている。
発泡スチロールと同様の用途に使われるが、耐熱性・耐油性に優れる。PSPの90℃に対し、130℃まで耐えることができる。
見かけは発泡スチロールに酷似し、しばしば混同される。ポリスチレンのリサイクルラインへ混入することも多い。ポリスチレンの溶剤では溶けないので分離は可能だが、樹脂識別コードを見て分別収集することが望ましい。
EPP
EPP(ビーズ法発泡ポリプロピレン、expanded polypropylene)は、EPSと同様の製法で加工したポリプロピレンである。
EPSより弾力があるため、工作素材として好まれる。発泡率は15倍、30倍、45倍、60倍に規格化されている。
PPP
PPP(ポリプロピレンペーパー、polypropylene paper) は、PSPと同様の製法で加工したポリプロピレンである。
コンビニ弁当は、電子レンジで加熱すると油分の温度が100度を超えることがあるため、容器には耐熱性のあるPPPがよく使われる。ただし、油分が多い弁当ではPPPでも耐熱性が不足し、ポリカーボネート製の容器が使われることがある。
PSP容器同様、他の合成樹脂素材からなるシートを表面に接着することもある。
脚注
外部リンク
- ^ Its Not A Cup
- ^ a b c 日本放送協会. ““使われなくなる日を願って” 小さな黒い箱に込められた思い”. NHKニュース. 2021年7月22日閲覧。
- ^ 断熱工事のビル 再び火災――可燃材料が断熱工事の建材にとなる 新唐人 2010年11月23日放送
- ^ 東京農業大学 断熱材のシロアリ食害試験報告
- ^ 福田清春, 柏井伸二, 冨永洋二, 近江正陽. 2001. 発泡スチロール廃棄物の木質材料用接着剤への再利用. 木材工業 Vol56. No10. 458 -463
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