海岸 海岸の概要

海岸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 17:52 UTC 版)

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海辺(うみべ)、渚・沚(なぎさ)、(みぎわ)、水際(みずぎわ・すいさい)などともいう。

概要

海岸は海により形成された陸地部分を指すが、古くは「渚」(なぎさ・みぎわ)、「汀」(みぎわ)、「海辺」(うみべ)といった呼称が一般的であった[2]。「みぎわ」は水際を由来とし、中国漢字の水際を意味する渚や汀がその読みに充てられたと考えられている[2]

分類法はいくつもあり、その材質で「砂浜」「磯浜」などと分類する方法や、成因によって「沈水海岸」「離水海岸」などと分類する方法などがある。

海岸と生物の関係について焦点を当てると、様々な海岸の中でも岩礁性の海岸(磯)が特に生物が豊富である。砂浜は相対的には生物は少ないが、砂の隙間には間隙性生物が、陸側には海浜植物が見られる。

陸と海との境界の「」は海岸線という。潮位との関連で「高潮海岸線」「低潮海岸線」の2種類があり、地形図には高潮海岸線が、海図には低潮海岸線が使われる。

分類・種類

様々な分類法がある。

ひとつは、海岸の材質によって、「砂浜」「磯浜)」などと分類する方法がある。 砂浜とは砂でできた海岸である。「」や「磯浜」と呼ばれるのは、岩礁性の海岸である。

また、海岸の地形をその成因によって分類し、沈水海岸離水海岸に分けることもできる[3]。沈水海岸とは地盤沈降によるもの、離水海岸とは海底隆起によるもの。

海面の変化に影響されないものを「中性海岸」と分類する。デルタ海岸や干潟珊瑚礁などがこれに分類される。

地形によって分類することも可能である。

他に人工的に生みだされた海岸、例えば、埋立地の海岸、人工的に造成した海岸などを特に「人工海岸」と分類する。

なお、海岸地帯の土地は満潮線・干潮線との関係に着目し、「潮上帯」「潮間帯」「潮下帯」に分類することも行われている。

沈水海岸と離水海岸

沈水海岸
地盤沈降により、相対的に海面が上昇したものを沈水海岸という[3]
河川などによって削られた地形に海が入り込むために、海岸付近で急激に深くなったり、岸近くに思わぬ暗礁があったりと海岸線が複雑になることが多い。海岸は硬い岩石からなり、岩石が露出し、山地が海岸に迫る。このような海岸は岩礁海岸や磯浜海岸とよばれ、一般には(いそ)とも呼ばれる。地形ではリアス式海岸多島海フィヨルド三角江、断層海岸などがこれに分類される。例として三陸海岸瀬戸内海スカンディナビア半島のフィヨルド地帯が挙げられる。
離水海岸
逆に海底が隆起し、相対的に海面が下降したものが離水海岸である[3]
海岸線は平坦、遠浅で、海岸は地層が凝固していない砂からなる砂浜海岸となることが多い。地形では沿岸州、潟湖(ラグーン)、砂州砂嘴砂丘陸繋島陸繋砂州(トンボロ)、海岸平野海岸段丘海食崖・海食棚(波食台)がこれに分類される。例として千葉県九十九里浜、鹿児島県吹上浜などが挙げられる。

  1. ^ a b c 海岸 > 渚にまつわるetc > 用語集”. 茨城県. 茨城県. 2020年5月9日閲覧。
  2. ^ a b ミシマ社: 松本健一『海岸線の歴史』p.26-p.27
  3. ^ a b c 海岸工学 講義スライド 第2回(海岸形状と港湾構造物) (Microsoft PowerPointの.ppt)”. 山口大学工学部社会建設工学科水工学研究室. 2020年5月9日閲覧。
  4. ^ 沿岸海域土地条件図 地形区分等”. www.gsi.go.jp. 国土地理院. 2020年5月9日閲覧。
  5. ^ 「かいがん‐せん【海岸線】」 大辞泉
  6. ^ 豊島吉則 「海岸線(かいがんせん)」 日本大百科全書(小学館)
  7. ^ ミシマ社: 松本健一『海岸線の歴史』p.18
  8. ^ ミシマ社: 松本健一『海岸線の歴史』p.30


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