梨の形をした3つの小品 梨の形をした3つの小品の概要

梨の形をした3つの小品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 23:32 UTC 版)

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概要

当時、サティはクロード・ドビュッシーに「形式的な作品を作ってみては」と忠告され、調性、拍子、形式を明確にした曲を作曲することになる。

結果、この「梨の形をした3つの小品」が完成することになったが、フランス語の「梨(西洋梨)」という単語にはもう一つ「まぬけ」や「うすのろ」といった意味があり、形式に対する、サティらしい皮肉となっている。

曲の構成

  • 第1曲 始め方
    4分の4拍子。
    終止線もある。3小節単位の動機が終止線まで繰り返される。
    なお、この第1曲は元々は1891年劇付随音楽星たちの息子」の曲として作曲され、その後1897年頃に「グノシエンヌ」と改題された後、さらに本作品へ流用された経緯がある。
  • 第2曲 同じものの延長
    4分の2拍子、ニ短調
    セカンドをプリマが追う、メランコリーの書法によって作曲されている。
  • 第3曲 小品Ⅰ
    4分の2拍子、ハ短調
    ここからの小品が「梨の形をした3つの小品」にあたる部分。曲想は緩やか。プリマでいくつかの動機が繰り返される。
  • 第4曲 小品Ⅱ
    4分の2拍子 - 4分の4拍子、ハ長調 - ト長調 - 変イ長調
    快活な舞曲。中間部は変イ長調で4分の4拍子となり、なだらかとした曲想。その後、再び最初の舞曲に戻っていく。
  • 第5曲 小品Ⅲ
    4分の4拍子。
    激しい曲想。明確なリズムが特徴的。
  • 第6曲 つけ加えて
    4分の4拍子。
    全体的に変化のない作り。プリマは単旋律的に演奏される。
  • 第7曲 言い直し
    4分の3拍子、変ロ長調
    緩やかで優雅な旋律の舞曲で締めくくる。

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