新潮文庫 歴史

新潮文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 07:53 UTC 版)

歴史

第1期

1914年大正3年)9月18日、刊行開始[1][2][6]。四六半裁判(135×94ミリメートル)。初回配本は、トルストイ『人生論』(相馬御風訳)、ギヨオテヱルテルの悲み』(秦豊吉訳)、マルコ・ポーロ『マルコポーロ旅行記【上】』(生方敏郎訳)、ダスタエーフスキイ白痴【一】』(米川正夫訳)、イブセン『イブセン書簡集』(中村吉蔵訳)、ツルゲーネフはつ戀』(生田春月訳)の6点。ドイツのレクラム文庫に倣い、小型の翻訳叢書として、佐藤義亮が企画した。第1期の43点はすべて海外文学であった[7]

第2期

1928年昭和3年)12月、刊行開始。四六判(177×118ミリメートル)のペーパーバック。初回配本は、佐藤春夫『田園之憂鬱 都会之憂鬱』、久米正雄『破船』、同『学生時代』、吉田絃二郎『吉田絃二郎傑作集』の4点。第2期は日本文学の名作が中心であった。1年半で19点が刊行された[8]

第3期

1933年(昭和8年)4月10日、刊行開始。菊半裁判(164×112ミリメートル)のペーパーバック(後に、A6判(148×105ミリメートル)に縮小される)。国内外の名作の他、近藤浩一路『漫画 坊っちやん』や、江戸川乱歩パノラマ島奇談』など、エンターテインメント性の強い作品も含め、495点が刊行された[9]

分類
現代小説・戯曲
海外小説・戯曲
感想紀行
俳句
研究評論 日本古典文学・宗教・伝記・戦記・その他

第4期

1947年(昭和22年)7月16日、刊行開始。A6判(148×105ミリメートル)のペーパーバック[10]

  • 1950年11月25日 - 整理番号ができる。装幀が変わる。
  • 1954年9月30日 - 創元文庫より約30点を引き継ぐ。
  • 1958年8月5日 - 分類に「白」が加わる。
  • 1960年 - カバー付が大幅に増える。
  • 1965年4月30日 - 分類に「紅」が加わる。
  • 1969年9月 - 定価表示が奥付から消える。その後、70年代末に書籍再販問題がおきたときに定価表示が復活したが、消費税導入のときにふたたび記述が消える。
  • 1976年11月10日 - 「青」→「草」、「黄」→「赤」に統合。ISBNコードは、このときの番号(裏カバーにつけた6桁番号)をもとに設定されている。
  • 1982年3月25日 - 初の書き下ろし『ドタンバのマナー』刊行。このころからISBNコードを付記する。字のポイントが大きくなった(以後、数次改定)。
  • 1985年5月27日 - 50音別著者番号が始まる。色分類を廃止。
  • 1990年8月27日 - バーコード表示が始まる。
分類

1985年までの分類。青、黄については1976年まで。現在は著者50音順。

日本文学 小説 → 日本の作品
日本文学 詩・評論・その他
海外文学 小説 → 海外の作品
海外文学 詩・評論・その他
日本および海外の時代小説探偵小説など
時代小説・その他

注釈

  1. ^ 現在天の部分を化粧裁ちしていない文庫としては他に岩波文庫、角川文庫ハヤカワ文庫などがある(理由については岩波文庫の項を参照)。
  2. ^ 新潮文庫nexについては、天の部分が化粧裁ちされており、スピンがついていない。
  3. ^ 谷崎潤一郎絲山秋子ジークムント・フロイトなどのように、複数の作品を収めた上で白の背表紙を維持する例もある。また山崎豊子阿刀田高のように2色を組み合わせた背表紙も存在する(山崎・青と白、阿刀田・オレンジと緑)

出典

  1. ^ a b c 「新潮文庫」とは 新潮社
  2. ^ a b 「夏目漱石『こころ』100年ぶり連載 回顧一九一四年」『朝日新聞』2014年9月19日付東京朝刊、14頁。
  3. ^ メトロニュース
  4. ^ 学科ニュース « 日本文学科
  5. ^ ほぼ日刊イトイ新聞 新潮文庫のささやかな秘密。
  6. ^ 新潮
  7. ^ 新潮文庫 第1期 1914年(大正3)9月〜”. 新潮文庫創刊100年. 新潮社 (2014年9月17日). 2014年9月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年9月26日閲覧。
  8. ^ 新潮文庫 第2期 1928年(昭和3)12月〜”. 新潮文庫創刊100年. 新潮社 (2014年9月17日). 2014年9月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年9月26日閲覧。
  9. ^ 新潮文庫 第3期 1933年(昭和8)4月〜”. 新潮文庫創刊100年. 新潮社 (2014年9月17日). 2014年9月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年9月26日閲覧。
  10. ^ 新潮文庫 第4期 1947年(昭和22)7月〜”. 新潮文庫創刊100年. 新潮社 (2014年9月17日). 2014年9月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年9月26日閲覧。
  11. ^ “夏目漱石「こころ」、新潮文庫版が700万部突破”. 朝日新聞デジタル. (2014年7月31日). オリジナルの2014年7月31日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20140731190132/http://www.asahi.com/articles/ASG70659SG70UCLV00W.html 2017年9月26日閲覧。 
  12. ^ a b 新潮社による新文庫「新潮文庫nex」創刊、「キャラクター」と「文学」の融合を目指す”. CINRA.NET (2014年9月1日). 2014年9月3日閲覧。
  13. ^ 新潮文庫nex on Twitter: "新潮文庫nexのこと2。
  14. ^ 【新文化】 - 新潮社、「新潮文庫nex」を8月28日に発売
  15. ^ 『ビブリア古書堂の事件手帖』に続く大ヒット作は出るか? いま「キャラクター文芸」がアツい | ダ・ヴィンチニュース
  16. ^ 九頭竜正志『さとり世代探偵のゆるやかな日常』”. 新潮社. 2017年9月24日閲覧。
  17. ^ 新潮文庫nexさんはTwitterを使っています 【造本について、書体のこと①】
  18. ^ 新潮文庫nexさんはTwitterを使っています: "【造本のこと、紙について①】
  19. ^ “新潮文庫100周年 新シリーズ「nex」 表紙も一新、まず6点”. MSN産経ニュース (海老沢類). (2014年9月3日). オリジナルの2014年9月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140903210614/http://sankei.jp.msn.com/life/news/140903/bks14090309300002-n1.htm 2017年9月26日閲覧。 
  20. ^ 新潮文庫nexさんはTwitterを使っています 〈「新潮nex大賞」とは!〉
  21. ^ 新潮文庫nexさんはTwitterを使っています 新潮文庫nexのロゴは
  22. ^ 新潮文庫nex総選挙2015 | 新潮文庫nex
  23. ^ 河野裕『いなくなれ、群青』が「大学読書人大賞」を受賞! | 読み物| 新潮文庫nex


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