新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 登場兵器

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 18:24 UTC 版)

登場兵器

いずれもデザイン画が公開されておらず、ほとんどの機体は文字情報のみ設定されている。

新型モビルスーツ

マーズスーツに対抗する抑止力として、ドクトルTとW教授によって火星歴で6年(地球時間で12年)の年月をかけ制作された4機のモビルスーツ。完全平和主義に基づく平和法により、モビルスーツに関係するデータはすべて失われており、開発が難航する中、ウィナー家所有の古い資源衛星の格納庫で解体されて放置状態であったガンダニュウム合金製のMSが発見される。その後、それらのMSは『第二次月面戦争』において使用された、ウイングガンダムゼロとオペレーションメテオで降下した5機のガンダムの間に開発された試作機と判明。これらを現在の技術でブラッシュアップしたのが以下のMSである。
物語開始時点ではドクトルTの担当したシェヘラザード、プロメテウスは完成度80%と、W教授の担当する白雪姫、魔法使いより遅れている。

白雪姫(スノーホワイト)

機体解説
W教授が開発したMS。
ガンダムタイプかどうかは不明だが、開発者である二人はガンダムを意識してこの機体の製造をしていた。
外見はウイングガンダムプロトゼロに酷似したものであるらしいが、その外見が元からなのか開発者の二人が意図的に似せて作ったのかは不明である。
ウイングガンダムゼロ同様の白い翼を有することも表記されている。可変機構の有無は不明。
オペレーションメテオ以前のMSが基でありながら、スペックは現在の主要マーズスーツや、IIやIIIからの大幅な改良を加えられたビルゴIVにもひけをとらず、特にその機動性は最新技術で作られた凄まじい超速力、誘導性を持つ計測不能名ほどの無数のミサイルを青白い粒子を残像として残しながら余裕で回避しつつ振り切るほど。
また、ブラックウイングのバスターライフルの直撃をうけても本体は無事であり、通常の機体と一線を画すガンダニュウム製のMSの防御力も健在である。加えて通常の機体ならば行動不能になると言われる火星の強力な磁気嵐の中でもステルスマントを羽織るだけで稼働可能である。このステルスマントは火星連邦の監視衛星でも発見不可能とされる特殊なステルス機能を持つ。色は白。
ゼロシステムが搭載されているが、ウイングガンダムゼロやエピオンと異なり意図的なオンオフが可能。
基本武装はカートリッジ装填式の新型バスターライフル(装弾数は三発、予備カートリッジ三発を携行)とビームサーベルで、かつてヒイロが搭乗したウイングガンダムに通じるところがある。
追加武装として『七つの矮星(ジーベンツバーク)』という特殊な弾頭を新型バスターライフルにセットし、七つの特殊な効果(W教授は特性と表現)を持った砲撃を放つことが可能。文章中では弓矢のように表現されるが、クロスボウ状の武器だと言及されている。その能力は色によって分かれており、以下のように表現されている。
赤《ロート》……高温の特性を持つ。発射後赤く発光し灼熱に包まれた「火の鳥」が目標に向かい着弾する。青と組み合わせる事で特殊な化学反応が発生する。
青《ブラウ》……超低温の特性を持つ。発射後青く発光し氷の翼を持つ「青い鳥」が羽ばたき、四方に展開し白鳥座をイメージさせる十字に絶対零度に近い冷気を発生させる。赤と組み合わせ青い炎を発生させ、温度差による機体ダメージを与える。
黒《シュバルツ》……暴風の特性を持つ。発射後白く発光した直後「巨大なカラス」のように駆け、周辺に機体を捲き上げる程の竜巻を発生させる。
白《ヴァイス》……雷撃の特性を持つ。発射後白い発光物は散開し、「白い小鳩」の群れは着弾後天に向かって逆雷を放つ。プラネイトディフェンサーのような電界を持つ兵器と相性が悪い。
緑《グリユーン》……植物の特性を持つ。発射後緑の閃光は天に向かい緑色のオーロラを発生させ、直後数百本の濃緑色の光が降り注ぎ、植物の蔓のように変化しMSを絡み取り、地面に根付き敵を鎮圧する。
銀《ズィルバー》……貫通の特性を持つ。発射後先端をドリル状に形状変化させ、コクピットを貫く。「MG合金」によって作られた弾丸はガンダニュウム合金製MSの装甲を確実に穿つ。
金《ゴルド》……特性は不明。発射後、黄金の矢が刺さった部分を中心に黄金の輝きを放ち、強力EMP攻撃を仕掛ける。トールギスヘブンに搭載されている「ナノディフェンサー」を改良した物で、全ての色がナノマシンによる作用である事を示唆している。
劇中での活躍
本編
人工冬眠より目覚めた、ヒイロ・ユイが搭乗。カトリーヌ離反の追撃に、魔法使いと共に投入されMDマグアナックと交戦。途中合流したシェヘラザードの支援として派手な機動で注意を引く囮役を務める。
その後、ラナグリン共和国のゼクス上級特佐の搭乗するエピオン初号機と老師・張のエピオンパイとの交戦に介入、戦場に投下した予備エネルギーカートリッジのプライマーへ、バスターライフルによる狙撃を行い爆破、随伴するビルゴを行動不能に陥らせる。
過労によるヒイロの離脱により、代わってW教授が乗り込み七つの矮星を用いてプロメテウスの奪還を果たす。
そのままW教授が搭乗し、リリーナシティーへ侵攻するビルゴ部隊と交戦する。
バベル迎撃にあたって復帰したヒイロが搭乗、バベルに痛撃を与えるが、リリーナ救出のためヒイロがバベルに潜入するため放棄される。
バベルからの撤退にあたり、ヴァンのブラックウイングによる追撃に対し再びW教授が搭乗。魔法使いとの連携でブラックウイングの撃破に成功する。
最終決戦に当たり、三度ヒイロが搭乗。ゼクス上級特佐のエピオン初号機とトールギスヘブンとの戦闘に乱入し、七つの矮星の金《ゴルド》により、エピオン初号機とバベルを機能停止にしすべての戦いに決着をつける。
ゼクス・ファイル
劇中では主にプロトゼロと呼称されていた。ジェイ・ヌルが独自に開発したガンダニュウム合金製モビルスーツ試作零号機。
ジェイ・ヌルによる改修が行われておりゼロシステム無しでも起動が可能。
ウイングガンダムゼロ同様に可変機構を備えておりバードモードに変形可能。
下記のウイングガンダムスノーホワイトプレリュードおよび漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場するウイングガンダムプロトゼロと同一の仕様かは不明。
ゼロシステム未搭載で、かつ武装も未完成の状態でアディン・ロウが搭乗し、当初はバスターライフルの狙撃データ採取を兼ねた連合軍基地への襲撃へ投入される予定であったが、廃棄コロニーの事故を受けその破砕作業にメッサーツバークをドライツバークバスターモードで搭載し急遽投入された。
破砕作業にあたっていたノインの乗るシェヘラザードが不測の事態により行動不能になり、バルジ砲の砲撃に巻き込まれそうになったことを受けた、ゼクスが再起動したレジスタンスの秘密施設に存在するゼロシステムから情報を受信、コロニーの破片及びバルジ砲のコアクリスタルをドライツバークを装備したバスターライフルの狙撃により破壊することに成功する。
挿絵から、この時の機体の外見はウイングガンダムプロトゼロに非常に似通っているのが分る。
その後、ゼロシステムが搭載されアディン・ロウ・ジュニアクローン《アルファ》が搭乗し、開発中のウイングガンダムのアグレッサーとなるが、第二次月面戦争前にアルファの脱走に伴い強奪される。
ゼロシステムに誘導されたアルファにより第二次月面戦争の原因となったGND原石の鉱床の存在する月面南極のエイトケン盆地をドライツバークバスター・ドッペルトで消滅させるも、開戦の阻止には至らなかった。この際、ドッペルトのあまりの威力で月は変形したとされている。
第二次月面戦争後、アルファの手によりウィナー家の資源衛星にネオバードモードで運び込まれ、カトルに譲渡された後、カトルの父ザイードの命により解体される。
ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード
スノーホワイトのプロトタイプ(プレリュード=前奏曲)とされる機体。2019年11月にフィギュアブランド「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE」で詳細が公開された。12巻表紙に写っているスノーホワイトをカトキハジメがプロデュース、サンライズ・著者の隅沢克之が監修を務めている。新たに「ノイエツバーク」という6つの新型ツバークを装備し、従来のメッサーツバークと同様にツインバスターライフルに接続出来る他、「モードアンセム」「モードロンド」といった形態変化を可能としている。本機が小説本編で活躍したスノーホワイトなのかは不明(ジーベンツバークを装備した白雪姫が完成体だと想定される)。

魔法使い(ワーロック)

機体解説
デュオの搭乗するMS。装備はビームサイズで、2振りを装備する。具体的な内容は不明だが、隠密行動により真価を発揮する機体。
白雪姫同様ガンダムタイプかどうかは不明だが、ツインアイタイプのMSとして描かれており(二機ともステルス機能付きのマントで機体を覆っている)、パイロットのデュオも「ガンダムパイロット」とされている。
デスサイズ系列同様にジャミング・カメラのハッキング機能を備えており、自身の姿を分身させたり空に満月を出現させたりといった芸当を可能としている。
「マーズリミッター」と呼ばれるシステムを解放すると、モード:フェンリルと呼ばれる四脚歩行型に変形し移動速度を更に上げる事が出来る。この際ビームサイズは蝙蝠のように変形し、体の横からサイズを出現させ素早く切り裂く事が可能になった他に、正面に対しビーム砲としても使用が可能となる。また装甲が十個パージされ、遠隔操作によってビーム射撃を行う事が可能。この遠隔操作はデュオ一人でも行えるが負担を軽減するために一緒に搭乗したカトリーヌが担当していた。
また、この状態でも通常形態より航行距離は劣る飛行モードで空を駆けることも出来る。元々は四脚兵器「魔王」をベースに開発した物で、二足歩行形態はウイングの変形に影響されたプロフェッサーGが後から追加したモードである
劇中での活躍
本編
デュオ・マックスウェルが搭乗しヒイロと共にプロメテウス追撃のため出撃。白雪姫と共にマグアナックMDと交戦。続けざまにビルゴIV・エピオンと交戦する。
その後もプロメテウスを強奪したカトリーヌ一派を追い掛けナイナのハートオブクイーンと対峙するも、デュオがナイナに対し好戦的ではないため決着は着かず。その後海戦で囮として使われるが敵機を撃退した後に離脱、ドクトルT達が人質に囚われたのを無視して単身乗り込もうとするがW教授・トロワに阻まれ合流、リリーナ・シティの部隊とラグナリン共和国の部隊の戦いに介入、ナイナ等と共に行動する。
その後ヴァンが駆るウイングゼロ"黒い翼"と交戦、W教授が敗北するとファザーの許可でマーズリミッターを解除し"魔王"となる。カトリーヌを同乗させ遠隔射撃を行いながらも"黒い翼"を追いつめた。最終決戦ではナイナのハートオブクイーンと共に数多くのMSと対峙した。
ゼクス・ファイル
テストパイロットとしてゼクス・マーキスが搭乗し、反乱軍の一員として戦う。この際ゼクスの活躍を間近で目撃していたカーンズは、ゼクスの駆る"魔王"の白い牙から後に「ホワイトファング」という組織を作り上げた。
ゼクスが反乱軍の元を離れ、プロフェッサーGの元に戻され開発が進められたが、老師Oが自分のコロニーに帰る際に持って行ってしまう。その後は竜姉妹の搭乗機として第二次月面戦争に参加。デュオ・獠牙を救い離脱の最中、エアリーズの攻撃がコクピットを直撃し胡蝶が死亡してしまう。娘を失った悲しみで獠牙は試作一号機を"魔王"含めて全て持ち出しウィナー家で解体されてしまう。「最高傑作の"魔王"以外作らない」と豪語していたプロフェッサーGは、"魔王"を失った事で新機体「ガンダムデスサイズ」の開発に着手した。

シェヘラザード

機体解説
ドクトルTが開発中のMS。白雪姫・魔法使いの二機よりも開発が遅れているが、その状態のままプロメテウスを止めるためにトロワ・フォボスが出撃した。後にカトリーヌが搭乗する。
ドクトルTを以ってして「踊るアサシン──密接戦のみに特化した凶器の人型兵器」であり、ジャンビーアというアラビア風の短剣を装備し、『ベリーダンス』という民族舞踏をするかのような流線動作が可能。ジャンビーアには「MG合金」と呼ばれるガンダニュウム合金よりも固く鋭い希少金属が採用されており、対ガンダム戦でも簡単に引き裂く事が可能。「密接戦」においてのみ最強クラスの戦闘能力を発揮する。
本来はシャムシールという長い新月刀も装備される予定だったが、ソフトウェアの誤作動によって持たせることが出来ていない。ゼクス・ファイルにて過去の姿が確認されるが、頭部を中心にかなり変更されている。以前はサンドロックと同様にヒートショーテルが主武装だった。
劇中での活躍
本編
プロメテウスを強奪したカトリーヌを追うためにトロワ・フォボスが搭乗。幾度となる追撃でプロメテウスを追いつめ、MG合金によって作られたジャンビーアでシェヘラザードを戦闘不能に追い込み解体した。
デュオがドクトルT等を見捨てようとした際には正面から対峙し、接近戦に自信のある魔法使いを密接戦で難なく組み伏せた。
その後はカトリーヌと機体をトレードし本機にはカトリーヌが搭乗し戦闘を行う。
最終決戦では昔仲違いしたステラの旧式マーズスーツと対峙。ヒイロが戦場を鎮圧するまで踊るように戦い続けた。
ゼクス・ファイル
ルクレツィア・ノインがテストパイロットとして搭乗。廃棄コロニー破砕作戦に参加しヒートショーテルで少しずつ解体していたが些細なミスから戦闘不能になってしまう。ノインが離れた後、L-4コロニーで子供のカトルが搭乗、エルヴのプロメテウスと戦い十字架重機銃砲を破壊し才能の片鱗を見せた。
第二次月面戦争後、他の試作一号機と共に解体され、資源衛星に秘匿された。

プロメテウス

機体解説
シェヘラザードとともに開発中の機体であったが、未完成のままカトリーヌにより奪取される。奪還後はトロワ・フォボスによって運用される。ヘビーアームズ改(EW)と同様にピエロのようなマスクを装着しており、更に全身に重火器を内蔵するタイプの機体である。
最大の特徴は、自身の全長以上に大きな十字架型の兵器を武器として持っていることであり、この武器にはガトリングガン、マシンキャノン、ホーミングミサイルといった強力な火器が搭載されている。
80%まで未完成ながらも火力は魔法使いよりも上とのこと。唯一未完成ながらビジュアルが公開されているFTの試作一号機MS。ゼクス・ファイルでも姿が確認されるが未来の姿と寸分違わない見た目であった。
劇中での活躍
本編
未完成のままカトリーヌが強奪、幾度となくヒイロ等と対峙するが、W教授の白雪姫とトロワのシェヘラザードに追い詰められ奪い返される。カトリーヌが合流してからはトロワ・フォボスが搭乗し、"黒い翼"や最終決戦に投入された。最終決戦では「敗者たちの栄光」に登場した「ダムゼルフライ」を装備。空輸でヒイロの元に白雪姫を届けた後に25機のビルゴIVと対峙し殲滅した。
ゼクス・ファイル
エルヴ・オゲネルがテストパイロットとして搭乗。廃棄コロニー破砕作戦等に投入される。エルヴが火星に離れた後はバートン財閥に譲渡され、財閥の御曹司であり反乱軍部隊長のトロワ・バートンが搭乗しバルジ攻略戦に投入される予定だったが、これをトロワが恐怖心から拒否。プロメテウスの整備を手伝っていた名無し(アニメ本編におけるトロワ)に代わりに搭乗してもらい戦争に投入される。名無しの活躍でバルジ鎮圧に成功するも巨大十字架重機銃砲を失ってしまう。この時の戦いに於ける主武装を失った後悔は、後に名無し(ドクトルT)がプロメテウスを再建造する際に味わう事となった。その後ウィナー家の手によって他の試作一号機と同じように解体された。

その他のモビルスーツ

エピオンパイ

機体解説
トレーズが開発したガンダムエピオンの設計データを入手した老師・張が独力で開発したMSでガンダムエピオンの2号機である。
基本はオリジナル機と同様だが、新たにビームカノンとマシンキャノンを搭載したドラゴンハングとビームトライデントを装備しており、ヒートロッドとビームソードは外されているほか、カラーリングはトレーズのパーソナルカラーを彷彿とさせる白と蒼である。かつてのシェンロン・アルトロン同様、張はこの機体を「ナタク」と呼んでいる。
オリジナル機と同様にZEROシステムを搭載し、MA形態にも変形が可能。MA形態時にはドラゴンハングが三つ目の頭となり、三つ首の翼竜となる。
劇中での活躍
本編
エピオン初号機と対峙するために老師・張が搭乗。互いにMA形態での初戦闘にも関わらずZEROシステムを起動しないままにゼクスのエピオンを圧倒した。その後MS戦に入りZEROシステムを起動し圧倒するも、ビルゴIVの介入により苦戦を強いるがヒイロ・デュオの介入でこれを撃退する。イシディス湾での戦いで、再びエピオン初号機と50機のビルゴIVと対峙。ビルゴIV相手にクラッキングを仕掛けながらもエピオン初号機と戦い続け、1時間以上ZEROシステムを起動させる等強靭な精神力を見せつけた。その後、"黒い翼"に撃墜されたトールギスヘブンを救い、張が戦いの疲労から戦闘不能になるが復帰後最終決戦に再び投入される。ヴァンの操縦するサーベラス3機を相手に独自のZEROシステム攻略法を見せ圧倒した。

エピオン初号機

機体解説
トレーズが建造したオリジナルのガンダムエピオン。AC歴に建造され、数十年後の月日が流れても、今なおも現存している数少ないMSの中の1機。EVE WARS後にミリアルド(現キュレネの風)によって火星に隠されていたがディズヌフによって回収され、現在はラグナリン共和国のゼクス・マーキス上級特佐が搭乗している。
過去にウイングガンダムゼロとの決戦で切り落とされた左腕は銀色の新造パーツとなっており、MA形態時に双頭の竜となる足先にもビーム砲が追加されている。
劇中での活躍
本編
プリベンターを討つために幾度となく投入されるが、老師・張の活躍によりそれを阻まれる。最終決戦ではヒイロ・ユイの搭乗する白雪姫と戦い、”金の矢”によってZEROシステムを封印されて機能を停止した。

トールギスヘブン

機体解説
A.C.195に破壊されたトールギスIIの部品を、キュレネの風が回収・組み付けし、最新技術で改良したモビルスーツ。パイロットはキュレネの風。後に彼に代わりミルが一時的に搭乗する。
武装はドーバーガンとビームサーベル、円形シールド。さらに対無人機用に『ナノディフェンサー』を装備している。これは空中に散布したナノマシンにより、無人機の蓄積データを一瞬でリセットさせるもの(この時、無人機のシステムを管理する人間がいれば、データをフィードバックさせて再起動させることが可能)。かつてトレーズ・クシュリナーダが、モビルドールを壊滅させるべく研究者に設計開発を依頼したもので、最近になってようやく実用段階に漕ぎ着けたものであるとのこと。散布される微粒子は、黄金に光り輝く。
劇中での活躍
本編

トールギス始龍

機体解説
トールギスの開発者の一人である老師Oがレジスタンスに合流後に独自に竜一族の守り手として製造され建造したモビルスーツ。トールギスとの差異は、フェイスガードがなくリーオーと同様の形状となっていることである。AC190に実戦投入された際は四聖という4つの追加装備を搭載している状態で運用された。
白虎……リーオーIV型グライフの装甲を容易に切断する実体剣。蒼龍と連結することで両刃の長鑓としても扱える
蒼龍……玄武の裏に装着されるビーム砲としての機能も有するビームグレイブ。
玄武……腕部に装着する円形シールド。ビームサーベルを受け止めることのできる防御力を有する。
朱雀……背部に搭載される高出力スラスター。その加速は殺人的であり、五飛も吐血している。
劇中での活躍
本編

ブラックウイング

機体解説
ヴァン・クシュリナーダが操縦する黒いウイングガンダムゼロ。
本文中には具体的な描写が存在しないが10巻の表紙で全身の外観が公開されており、Endless Waltz版のウイングガンダムゼロに酷似しているが、機体色以外に腰部オリジナルにはない蝙蝠の羽根状の追加パーツが確認できる。
武装として、バスターライフル、ショルダーバルカン、ビームサーベルが確認できる。
ZEROシステムにより遠隔操縦されており、無人の状態で運用されていた。
劇中での活躍
本編

リーオー

機体解説
劇中での活躍
トレーズファイル
リーオーII型キマイラ
機体解説
宇宙用リーオー。キマイラは愛称である。
劇中での活躍
トレーズファイル
リーオーIII型新型キマイラ
機体解説
II型キマイラのの改良型。
劇中での活躍
トレーズファイル
ゼクスファイル
リーオーIV型グライフ
機体解説
新型リーオー
劇中での活躍
トレーズファイル
ゼクスファイル
シュヴァルツ・グライフ
機体解説
劇中での活躍
トレーズファイル
ゼクスファイル
リーオーV型ネメア
機体解説
劇中での活躍
ゼクスファイル
リーオーV型レーヴェ
機体解説
劇中での活躍
ゼクスファイル

トラゴス

劇中での活躍
トラゴスII
機体解説
劇中での活躍
ゼクスファイル

エアリーズ

劇中での活躍
スペースエアリーズ
機体解説
劇中での活躍
ゼクスファイル
スペースエアリーズゴールデンフリース
機体解説
劇中での活躍
ゼクスファイル

アクイラ

機体解説

型式番号WMS-01。のちのWMS-03マグアナックの原型となる機体である。 リーオーとは異なる設計思想で作られ、機動性や格闘能力を犠牲に装甲と連装ガトリング砲など武装化力強化に特化した能力を持つ。 そのうえで異常に高い操作性を誇り、コックピット内モニタの見晴らしがよく初心者でも短期間で乗りこなせる簡易操縦を可能とする。 設計はドクトルSとH教授の二人。作成はAC190年前後で、バートン財団の財力で150機以上作られ反乱軍バートン派閥により運用された。

劇中での活躍
ゼクスファイル

AC190年の第二次月面戦争で活躍した。

ウィングガンダム

機体解説
劇中での活躍
ゼクスファイル
フレームむき出しの未完成状態で登場する。ベータこと後のヒイロ・ユイが搭乗し、アルファの操るプロトゼロとの模擬戦を連日行っていた。
第二次月面戦争時、ジェイ・ヌルの秘密基地を隠匿するために、バスターライフルによる狙撃任務に従事。知らずに接近した、アルテミスの指揮する月面巨大戦艦キロン及びポロスの艦橋を吹き飛ばし轟沈する。

キャンサー

機体解説
劇中での活躍
プリベンダー5
ヒイロが『次の政府事件』の解決要請に応えて、どこからともなく調達した機体として登場する。五飛の推測では、底に沈んでいた残骸を回収し自力で組み上げたもの。
サンクキングダム・キャッスルへの潜入に使用されたほか、事件終盤逃亡するディズヌフの追撃に使用され、ビルゴIIIアストリアとの一騎打ちを行い勝利するも大破。むき出しのヒイロが核爆弾の爆発により被ばくすることを防ぐためリリーナはP・P・Pを起動することとなる。

マーズスーツ

「火星作業用機械MTF《マーズ・テラ・フォーマー》」を戦闘用に改造した二足歩行機械の総称。かつて地球圏で使われていた「建設及び工業労働用有腕式拡充型宇宙服MS《モビルスーツ》」はその技術の殆どがプリベンターの手で失われてしまったためルーツが違う。作中に登場するMSの殆どはマーズスーツと呼称されるが、「ガンダム」を起源としたMSは開発者の意向もありモビルスーツと呼称される。なお、ウルカヌスで生産されたモビルスーツ由来の機体もラナグリン共和国の意向でマーズスーツと呼称する。

マグアナック(モビルドール)

機体解説
カトリーヌが脱走した際、追っ手のトロワに対して持ち出したレプリカ・モビルドール。本家のマグアナック隊MS同様にそれぞれ特性の違う40機で構成されており、隊長機のラシードの他、ビーム砲接近戦機、ビームサーベル白兵戦機、中距離砲援護機、先行撹乱陽動用突撃高速機、防備重装備機が具体的な特徴を持った機体として登場している。
単調な行動パターンが欠点であった従来のモビルドールと異なり、相手の攻撃を瞬時に左右反転して反撃するミラートレース・プログラミングを搭載している。隊長機である『ラシード』のみ有人運用できるコックピットを有しており、手動操縦に切り替えることができる。ラシードは手動操縦時にピアノの鍵盤状のバーチャルキーボードをコックピット内に投影でき、その演奏により他の機体をコントロールすることが可能。
劇中での活躍
本編

無慈悲な妖精たち《マーシレス・フェアリーズ》

同名の火星連邦軍第909特殊独立戦隊が運用するマーズスーツ。リーオーIV型グライフのレストア機。全52機が存在し、ハートオブクイーン、スペードオブキング等、トランプになぞらえたコードネームが与えられ、すべての機体が別個にカスタマイズされており、カメラアイがそのスート状に変更されている。
ハートオブクイーン
機体解説
ナイナが搭乗する機体。固定武装として内蔵バルカン砲を搭載しており、初登場時は最大出力時にはビームスピアに近い射程を有するビームソード、ショルダーアーマーに装着可能な実体弾バズーカ、シールドを携帯していた。再出撃時には大型のビームメイスのみ携帯しナノディフェンサーコーティングの赤いライディングホード《赤ずきん》を被っている。
劇中での活躍
本編
スペードオブキング
機体解説
カトリーヌが搭乗する機体。同名の部隊員は《ロイヤルストレートフラッシュ》としてバベルに潜入しており、また最終決戦ではカトリーヌはシェヘラザードに搭乗しているが、当機も別途出撃しているため彼女が本来のパイロットではない模様。装備としてはビームランスとハートオブクイーン同様の《赤ずきん》
劇中での活躍
本編
クラブオブジャック
機体解説
ミルが搭乗する機体。武装はビームタバール。本来のタバールはインド発祥の片手斧であるが、当機の物はポールウェポンであり、ハルバードとタバールの中間の様な形状となっている。タバールの先端には槍の穂先を思わせるビームソードが搭載されており、斧部分と合わせて複雑な起動で攻撃を行う。
劇中での活躍
本編
スペードオブエース、スペードオブジャック
機体解説
2機でチーム《ブラックジャック》を構成する無慈悲な妖精たちの中で最速を誇る可変飛行型マーズスーツ
劇中での活躍
本編
エースオブダイヤ、エースオブクラブ
機体解説
可変飛行型のマーズスーツ。ドクトルT曰く、それぞれ高速に特化した機体と重爆撃に特化した機体であるが、どちらがどちらに当てはまるか具体的な描写は無いため不明。
劇中での活躍
本編
ハートオブエイト、ダイヤオブエイト、スペードオブエイト、クローバーオブエイト
機体解説
可変水中型マーズスーツ。《8のフォーカード》を構成するが、チームの意味合いとしては大富豪の革命であるとW教授に推測されている。
劇中での活躍
本編
スペードオブシックス、ダイヤオブシックス、クラブオブシックス
機体解説
ビーム砲を搭載した重装備陸戦型のマーズスーツ。《6のスリーカード》を構成し、3機での連携を基本戦術とする。チームの意味合いとしては、スミス数、黙示録の魔獣の数字、あるいは親の総取りであるとドクトルTに推測されている。
劇中での活躍
本編

ビルゴIII

ビルゴIIIアストリア
機体解説
ディズヌフ専用のビルゴIII。有人でも運用できるようにコックピットが搭載されており、追加武装として腰部にミサイルランチャーを搭載している。
劇中での活躍
プリベンダー5

ビルゴIV

機体解説
太陽に向かって破棄されていたウルカヌスの入手に成功したノイエンハイム・コンツェルンが、ビルゴIIIをベースにIIの仕様に近付けて開発し現行技術により遥かに性能が向上したビルゴの新型。ネオ・プラネイトディフェンサーはかつてのP・ディフェンサーを凌駕する性能を持ち、以前は防げなかったバスターライフルの防御に成功している。また、ビームキャノンは出力が向上しツインバスターライフル並の威力を発揮する。
劇中での活躍
本編

サーベラス

機体解説
ウルカヌスに残っていたOZ-16MSX-Dスコーピオのデータを流用し量産されたMS。型式OZ-20MSX-D。色は黒に塗り替えられた以外に外見の変更はないが中身は最新の物にアップデートされている。
劇中での活躍
本編
ウルカヌスより3機防衛に出撃させるヴァンの遠隔操縦で老師張のエピオンパイと交戦するも、ZEROシステムの変則的な運用にヴァンが翻弄され決定打に欠け長期戦となる。その後ブラックボックスであったMDの解除コードがそのままであったために、W教授等に強奪される。

飛行型無人マーズスーツ

機体解説
火星連邦政府がプリベンダーとゼクス特佐抹殺のために投入した無人機。具体的な性能は不明だがモビルスーツとは格段の性能差があるらしく、ほぼ一方的に撃破されている。
劇中での活躍
本編
500機という大部隊で、プリベンダー部隊およびエピオンを襲撃するも、半数をほぼ一方的に撃破され、残存機も乱入してきたトールギスヘブンのナノディフェンサーで蓄積データを消去され機能を停止した。

旧式のマーズスーツ

機体解説
カトリーヌやデュオの回想に出てきたテロリストが使用している他、最終決戦でステラが搭乗しカトリーヌと一騎打ちを行った機体。それぞれが同一の物かは不明。
劇中での活躍
本編
デュオの回想では、ナイナを誘拐しようとしたテロリストが使用していたが、ほぼ一方的にトールギスヘブンに撃破される。
カトリーヌの回想では、カトリーヌの通っていた学園を襲撃したテロリストが使用していた。
最終決戦におけるステラの機体にはイメージトレースが搭載されており、EVE WARSにおけるミリアルド・ピースクラフトの戦い方を再現し、同様にルクレツィア・ノインの戦い方を再現したカトリーヌのシャヘラザートと一騎打ちを行うも、決着はつかずに終戦を迎えた。

艦船及びその他の兵器

サジタリウス、ケンタウルス

機体解説
連合宇宙軍の所有する全長300mを超える月面巨大戦艦。飛行能力はなく実質キャタピラ駆動の巨大月面戦車ともいえるものだが、260mm三連装砲等25基、1300mm巨大ビーム砲2門、二連装機銃100という重武装を誇り戦力評価は1隻でMS(リーオーII『キマイラ』及び月面地上用トラゴス『トラゴスII』)50機に相当すると言われる。
劇中での活躍
トレーズファイル
マリウス・プラントにて発生した暴動に端を発する反連合レジスタンスとの会戦『嵐の大洋会戦(第一次月面戦争)』に投入されたが、マリウス・プラントに対する主砲の発射の隙を突き散会したリーオーに有効な攻撃を行うことができずケンタウルスは動力部に集中攻撃を受け大破、サジタリウスは内部に歩兵の突入を許し鹵獲された。
キロン、ポロス
機体解説
サジタリウス級月面巨大戦艦第3番艦及び4番艦
劇中での活躍
ゼクスファイル

高機動宇宙戦闘機

機体解説
連合宇宙軍の所有する宇宙戦闘機「嵐の大洋会戦(第一次月面戦争)」において一方的にリーオーに撃破される。
劇中での活躍
トレーズファイル

バルジ

ロビン・フッド

サンクキングダムを占領した地球圏統一連合への反乱軍の旗艦である戦艦

クローバー級双胴式大型戦闘空母

地球圏統一連合の空母。

ガンシップ・アーマー

地球圏統一連合の大型戦闘機。高速戦闘機型のガンシップ・フォース、機動戦闘機型ガンシップ・ファイター、重爆撃機型のガンシップ・ボンバーの3種類が存在する。

ワイバーン

ジェイ・ヌルとトマス・カラントが開発した戦闘機。愛猫サムと離れ離れになったサブリナに譲渡され、プロトZEROシステムである制御プログラムに、DNAから生み出されたAIサムによって制御される。サンクキングダムのためにカタリナが搭乗し、シス・マーキスを騙り戦場を駆け抜ける。その姿はエピオンのMAモードに似ているとされている。

ジャック・オ・ランタン

反地球連合組織シャーウッドの森の大型の水陸両用重戦車。月でも運用可能

シャーウッド

反乱軍の宇宙巡洋艦

アポロン、ヘリオポリス・エアネド

ジェイ・ヌルが開発した宇宙戦闘機。攻撃に特化したアポロンと防御に特化したヘリオポリス・エアネドで連携して運用される。当初は遠隔操縦タイプの無人機で連合軍へのテロ行為に使われていたが、連合軍に接収され、量産の上連合軍の主力戦力として運用されることとなった。

後に、アウトローが再奪取し有人機に改造され運用される。

ヴェルソー

連合宇宙軍の旗艦。艦載機として新型無人宇宙戦闘機ジュゴンを搭載する。
ジュゴン
合宇宙軍の宇宙戦闘機。アポロンとヘリオポリス・エアネドを解析して作成された。

シュティーア

連合宇宙軍の巨大戦艦

ジェイバリー

第二次月面戦争において反乱軍デキム艦隊の旗艦である巡洋艦。

ピースミリオン

ショーフック2

プリベンダー火星支部が運用する大型潜水空母。

火星連邦艦

ナイナやミルが搭乗する火星連邦の艦。カトリーヌを回収する際に使用される。ショーフック2の制御系を完全掌握できる電子戦能力を有する。

バベル

ラナグリン共和国の移動要塞

グランシャリオ

火星連邦の戦艦。W教授が主導で操縦しウルカヌスへの突入を行った。






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