新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 登場人物

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 18:24 UTC 版)

登場人物

※声優は2014年に発売された「新機動戦記ガンダムW Blu-ray Box 2」に収録されているピクチャードラマ「新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 次なる戦い(エピオンアレス)」のもの。

本編と過去編である各記憶ファイルにおいて名称が異なる人物については、本編における名称を優先する。

各人物の登場編の並びは、本編 | トレーズ・ファイル| ピースクラフト・ファイル| プリベンダー5| ゼクス・ファイルとし、登場する編は○、未登場は-とする。

主要人物

ヒイロ・ユイ、アディン・ロウ・ジュニア《ベータ》
声 - 緑川光
【登場編:○|○|-|○|○】
かつてのガンダムのパイロットの1人。長い間コールドスリープによって若い肉体を維持しており、「オーロラ姫」と呼ばれていた。しかしMC-0022 NEXT WINTERに「オペレーション・ミュートス」発動により覚醒させられる。通常は1日以上しなければ立つことも出来ない状態から、直ぐに行動を開始し、身体能力の健在ぶりを見せた。
「P・P・P(パーフェクトピースプログラム)」が発動していることによって、現状ヒイロ以外にリリーナを殺すことはできないとされている。カトリーヌ追撃任務後に出現した大量のMS(マーズスーツ)との交戦中、リリーナからの通信を受け、「お前はお前の戦いをまだ終わらせていない」と伝える。
A.C.197に発生したサンク・キングダムでのテロ事件でリリーナを救うために奮闘するが、己の判断ミスでリリーナを重傷にまで追い込んでしまう。治療技術を身に付けず殺す手段ばかり覚えた自分を戒め、自分の中でどれだけリリーナが大きな存在だったかを実感、リリーナを傷付けたディズヌフを己の命を掛けても殺すと激しい怒りを見せる。その後彼女がヒイロのためにピースクラフトに戻ったのを激しく後悔し、コ―ルドスリープによってリリーナが眠るのを見届けた後、リリーナの残した「もっと生き抜いて魂が一際輝いた瞬間をいつか見せて欲しい」という約束を果たすため、自身もリリーナと共に未来を歩むために眠りについた。
搭乗機は「白雪姫(スノーホワイト)」。
ファザー・マックスウェル、デュオ・マックスウェル、ジェームス・クラーク・マックスウェル
声 - 関俊彦
【登場編:○|-|-|○|○】
かつてのガンダムのパイロットの1人、デュオ・マックスウェル。息子と共に「オーロラ姫」の覚醒に必要なファイルを持ってきた。
ガンダムパイロットとしての役目が終わった後、平和に適応できず一人苦しんでいた(サリィ曰く「心が空っぽになっている」)。これは幼年期に「マックスウェル教会の悲劇」より仲間の孤児達が次々に死んでいく姿を経験し、生と死が隣り合わせの「非日常」がデュオ自身の「日常」になっていたためである。 そんな時に人類が火星へのテラフォーミングを成功させた報告を聞き、「日常」を求めるため新天地火星へと移り住む決意をする。 火星では新たなる「相棒」(800ccの大型バイク)と共に自由気ままなツーリング生活を行っていた。この時期に火星の教会の神父と親しくなり、神父の保証人になっていた。しかし彼の死後多額の借金を抱えていたことが判明し、全てデュオに背負わされてしまうという貧乏くじを引かされる。バイク事故で大怪我を負い入院し、そこで別れたヒルデと再会することになる。 ヒルデとの再開後、彼女と婚姻する(この時点でヒルデがJames Clerk Maxwellの名義で戸籍を作った)も事故で大破した相棒が完成するとそのままヒルデを残してツーリング生活を再開する。残されたヒルデは借金返済(神父の保証人)のためにシュバイカー孤児院でシスターヒルデとして教会の子供たちの世話をすることになる。 放浪後、教会に帰ってきたデュオの前にいたのは堪忍袋の緒が切れたヒルデであった。離婚を突きつけられたデュオはヒルデの意思を尊重し離婚届けにサインをし(最終話でヒルデは離婚届を出さなかったことが発覚したために、戸籍上は夫婦のまま)、借金返済の約束をさせられ「ファザー・マックスウェル」を名乗るようになる。そして教会にいた少年(後の2代目デュオ・マックスウェル)に出会う。ファザーに瓜二つだったのでヒルデが「デュオ」と名付けていた(ヒルデはファザーと別の女性の子供と疑ったが、彼は身の潔白を証明する)。ヒルデは晴れて借金とは無縁の生活となったが子供達を見捨てることができずに教会に留まり、ファザーも自身の借金返済とデュオや教会の子供たちを養育するために賞金稼ぎとなって火星で生きる決意をする。ショットガンを片手に目深までテンガロハットを被ったファザーは火星で有名な賞金稼ぎとなっていた。そして、デュオに戦いで生き残る術を教えてほしいと懇願される。そして彼を自身の後継者と認めて、ヒイロと肩を並べるほどのガンダムパイロットに育て上げる。
最終的に火星南北戦争が終結を迎えた後に、ファザーは火星大統領に立候補する。ファザー自身が幾度もどん底から這い上がった人間であり、戦争により疲弊した火星の住民を鼓舞する役割としては最適だと周囲の人間の判断でもあった。
目論見通り民衆の支持を集め「3代目火星大統領」に当選し、火星の復興のために尽力する事になる。また大統領となったファザー・マックスウェルの隣にはファースト・レディとなったヒルデ夫人の姿もあった。
デュオ・マックスウェル
声 - 関俊彦
【登場編:○|-|-|-|-】
ファザー・マックスウェルの(血の繋がらないらしい)息子。ヒルデがシュバイカー孤児院を運営している時に、転がり込んできた少年であった。髪を三つ編みにしており、容姿も若い頃のファザーにそっくりであるために、ヒルデが「デュオ」と名付けていた。
ファザーにガンダムパイロットの訓練を積まれており、ヒイロ・ユイに匹敵する腕前にまで成長する。もともとメカの扱いに長けており、推定4歳の時点で、ファザーのバイクを修理するほどの技術を有していた。
ファザー曰く、口が悪いのは「男手ひとつで育てたため」とのことだが、実際にはそれ以前にシュバイカー孤児院で育てられておりこの頃から口は悪かった。
上着の襟回りの白いファーは、幼少期のクリスマスにファザーが着ていたサンタ衣装の切れ端であり、同じく幼少期にナイナに貰った髪留めリングやシールを今でも大切にしている等、物持ちがいい。
ファザーとヒルデの子供の可能性もあるが真相は不明。
搭乗機は「魔法使い(ワーロック)」。
ドクトルT、名無し、トロワ・バートン
【登場編:○|-|-|○|○】
かつてのガンダムのパイロットの1人、トロワ・バートンと名乗っていた人物。特徴である長い前髪は健在。
本人曰くドクトルTのTは「トロワ」ではなく「トリトン」とのことだが、後にトロワ・フォボスを名乗る少年にはどちらでも「3」と思われている。 オペレーション・メテオに参加し前線に立ち続けた兵士としてのトロワは完全になりを潜め、目覚めたヒイロからは「冷たい仮面を取り外し優しさを隠そうともしない」と評される程温和な人間となった。ミルに「じじい」と呼ばれると静かに激昂する人間らしい姿も見せる。
火星重力によるサーカスに興味がありキャスリンと共にやってきたところ、火星の危機に追われる五飛に出会いオペレーション・ミュートスへと参加しカトルと共にガンダムを開発する。道端で倒れているデュオをその際に救助した。己が機械工学専門では無かったためガンダム開発は難航し、12年の年月が経つ中で五飛が1年でエピオンを完成させた際には己の無力さを実感し自虐した。
トロワ・フォボス、名無し
声 - 中原茂
【登場編:○|-|-|-|-】
MC-0021 FIRST WINTERに、火星連邦政府の初代大統領ミリアルド・ピースクラフトを暗殺した少年。しかし暗殺直後に所属していた組織に裏切られてしまう。そこをドクトルTとカトリーヌに助けられ、行動を共にする。その後、キャスリンによってヒイロ・ユイに匹敵するレベルまで訓練を積まされた。
かつてのトロワと同じく「名無し」であり、カトリーヌ追撃の際にドクトルTに「あんたのTはトリトンだったな?」と確認を取り、トロワ・フォボスを名乗ることにした。
名無しの自分を象徴する「ボロ雑巾のような」ニット帽を愛用、トロワを名乗ると同時に一時手放すが、名を捨てると再び被っている。
W教授、カトル・ラバーバ・ウィナー
【登場編:○|-|-|○|○】
かつてのガンダムのパイロットの1人、カトル・ラバーバ・ウィナーである。「スノーホワイト」と「ワーロック」の開発・製造を担当したらしい。
『EW』から本作までの具体的な経過年数は示されていないものの、ファザーやドクトルTが「初老」と表記される中、「青年」と表記されている。かつての戦いで多くの命を奪ったことへの自責から、自分は幸せになってはならないという強迫観念に囚われている。結婚はしておらず、姉のイリアからは「恋愛すらしないのかもしれない」と言われていた。
父から受け継いだデスクワークが身に入らず、五飛の誘いに乗りプリベンターに協力。A.C.197にサンク・キングダムにおける任務で度重なる失敗をしてしまい、リリーナを瀕死の状態に追い込んでしまい自分を責め続けた結果、トロワとは正反対に優しい顔の奥底に冷酷な判断を下す人間となった。その後再び五飛の計画に乗りガンダム再建造に着手する。
『宇宙の心』を読む力によりZEROシステムのような未来予知に近い予測を立てる事が出来る。この力によってもうガンダムに乗れない体でも狙撃だけなら何とかなる、とヒイロが不在の間白雪姫に搭乗した。
カトリーヌ・ウード・ウィナー
声 - 折笠愛
【登場編:○|-|-|-|-】
W教授の妹。トロワ・フォボス曰く「かなり年の離れた兄妹」。試験管から生まれたため自分の存在を卑下しており、生命溢れる美しい世界を直視するのは申し訳ない事であるとし、眼鏡を着用している。ラシード曰く「妙なところがカトル様に似てしまった」。一人称は「ボク」。
リリーナの完全平和主義に賛同し、彼女の力になるため未完成のMS「プロメテウス」を奪い脱走する。
W教授と同様に『宇宙の心』を読む力を使い未来予測を立てる事が出来る。しかし同じ力を持つW教授やZEROシステムの未来予測、そしてヒイロ・ユイ相手にのみこの力は混濁し無効化されてしまう。
老師・張、張五飛
声 - 石野竜三
【登場編:○|-|-|○|○】
キャシィの上官。かつてのガンダムのパイロットの1人、張五飛である。現在はプリベンター火星支局北極冠基地に1人で滞在している。トレーズの開発したガンダムエピオンの開発データを入手し、独自のMSであるエピオンパイを1人で製造・整備した。初めての搭乗にもかかわらず、機体のスペックを十二分に発揮させていた(ガンダムパイロットを引退したファザーは「奴はバリバリの現役だ」と評している)。
戦後プリベンターの一員として地球圏から武器やMSがなくなるように尽力した。P・P・Pの実態と火星で軍拡が進められていると聞き「オペレーション・ミュートス」を提案。カトルやトロワに声を掛け作戦に備え自身も鍛錬し続け、サリィの忘れ形見キャシィやゼクスの息子ミルを教育した。トレーズの作り上げた「敗者のための機体」であるエピオンにシェンロンとは別種の特別な思い入れがあり、カラーもトレーズのパーソナルカラーに染め上げた。
ミス・キャスリン
【登場編:○|-|-|-|-】
トロワ・フォボスに訓練を施した絶世の美女。「三十代に入ったばかりと言っても差し支えない」外見で、ドクトルTからは「姉さん」と呼ばれている。「おばさん」は禁句らしく、彼女を「おばさん」づけで呼んだトロワは容赦なく殴られた。かつてドクトルTに置いていかれた経験からか、自身も強靭な肉体を身に付け行動を共にする。
キャシィ・ポォ
声 - 冬馬由美
【登場編:○|-|-|-|-】
プリベンターに所属している女性。階級は准佐。かつてのガンダムパイロットの協力者サリィ・ポォの娘であり、ファザーには「おっかさんそっくり」、ヒイロには「劣化サリィ」と評された。
なお、実際にはクローンの研究者だったサリィの母キャサリンのクローンである。
キュレネの風、ゼクス・マーキス
【登場編:○|○|-|○|○】
かつてゼクス・マーキスの名でOZに、ウィンドの名でプリベンターに所属していた、サンクキングダムの王子。娘と共に火星を旅していた。キュレネとは、ファザーと再会した都市の名前で、名をなんと呼べばよいかを聞かれた際に名乗った。トールギスの後継機を駆り、孤独な戦いを続けている。
ナイナ・ピースクラフト
【登場編:○|-|-|-|-】
キュレネの風とノインの間に産まれた、双子の姉弟の姉。幼い頃に父と火星を旅していたが、後にシュバイカー孤児院に預けられる。デュオのことを気に入っていた。
ミル・ピースクラフト
【登場編:○|-|-|-|-】
キュレネの風とノインの間に産まれた、双子の姉弟の弟。男ではあるが、母ルクレツィア・ノインの若き日にそっくりである。老師・張に師事しており、自分以上に戦い続けられる老師・張に驚嘆している。

火星連邦政府

ミリアルド・ピースクラフト
火星連邦政府の初代大統領。後にトロワ・フォボスを名乗る事になる少年に暗殺されたがこれはフェイクであり、生きて火星連邦政府に潜伏している。かつてのEVE WARSにてホワイトファングを指揮した「ミリアルド・ピースクラフト」を名乗っているが、その正体はルクレツィア・ノインの年の離れた兄「ディズヌフ・ノイエンハイム」である。
リリーナ・ピースクラフト
声 - 矢島晶子
「星の王子様」と呼ばれる冷凍カプセルで長きに渡り眠っていた。ミリアルドの死後目覚めさせられ、二代目大統領として火星の統治を宣言する。ファザー曰く「かつてのリリーナとは変わってしまった」とのこと。火星支局北極冠基地にノインとともに乗り込み、MS(マーズスーツ)と戦闘中だったヒイロと通信し、「早く私を殺しにいらっしゃい」と告げる。
A.C.197の自身の誕生日に開いたパーティでテロが発生し、敵を破壊し動けなくなったヒイロ・ユイを核爆発から守るためにP・P・Pを起動。ジェノサイドを発生させないためにその後ITの発展でP・P・Pが解除される事を願いコールドスリープで眠りについていた。しかしディズヌフの企みにより不完全なファイルをインプットされ記憶を改竄され目覚めてしまう。
ルクレツィア・ノイン、ルクレツィア・ノイエンハイム
【登場編:○|○|-|-|○】
火星連邦政府、大統領首席補佐官。
トレーズファイルでは、ゼクス、エルヴと共にトレーズの下でMS訓練生をしていた少女。火星の軍事企業ノイエンハイム・コンツェルンのご令嬢であるが、父のDVに耐えられない母と共に地球に逃亡、その後連合軍に入隊した。ノイエンハイムの姓を捨てノインと改姓、女性名であるルクレツィアを嫌いノインと名乗る。
ゼクスファイルでは、ゼクスと再会すると軍を抜け行動を共にし、試作機「シェヘラザード」のテストパイロットを務める。その後廃棄コロニーの破砕任務に当たりわずかなミスから気絶してしまい、ゼクスにZEROシステムを起動させる切っ掛けを作る。ゼクスとエルヴが火星に向かった際自身は過去の経験から火星に行くのを躊躇し、OZに帰った。

ラナグリン共和国

ゼクス・マーキス上級特佐
【登場編:○|-|-|-|-】
火星の人工海上国家・ラナグリン共和国の軍事指導者。ミリアルドの死後、火星連邦政府からの独立を宣言した。長く伸ばした金髪、端整な顔立ち…と容姿はかつてのOZのゼクス・マーキスにそっくりだが、本人ではない上、クローン、整形、変装、生霊でもないらしい。その正体はエピオン初号機に残されたZEROシステムにあるミリアルド・ピースクラフトの残留思念をベースに生み出されたデータ上のホログラフである。
シスター・ヒルデ
【登場編:○|-|-|-|-】
ラナグリン共和国で表向き図書館の司書をしていた。デュオ(ファザー)と結婚したが、本来デュオが負うはずだった彼の知り合いの老神父の遺産である教会や孤児、借金まで押しつけられる羽目になったため離婚する。しかし孤児達を不憫に思い、シュバイカー孤児院として運営を引き受けていた。ファザーの放蕩ぶりにはその腕を折る程の怒りを持っていたが、彼を『P・P・P』の呪縛から解放するために研究を再開するなど憎からず思っているようである。そして火星大統領になったデュオ(ファザー)の隣にはファースト・レディとなったヒルデ夫人が隣にいたことから再婚したようである。とはいえ相変わらず諍いが絶えないとの事。
ナノディフェンサーと言った火星ナノマシンは彼女が完成させた技術である。
ヴァン・クシュリナーダ
【登場編:○|○|-|-|-】
トレーズの父親違いの弟。トレーズは彼の将来を有望視していたが、自身は母親のアンジェリーナの意思に従い、兄に地球と宇宙の覇権を握らせることを目標に行動していた。若くして才能を発揮し、宇宙におけるモビルスーツの量産を軌道に乗せ、それを連合に卸すことで財団に莫大な利益を生んだことで10代にして財団の副代表の地位に就いた。母親への愛情が強く、近づく男に対して過剰なまでの敵意を撒き散らしてしまう。その後、AC-188にアディンの命令を受けたヒイロが暗殺しようとするが、他の暗殺者に先を越されてしまう。その際、アンジェリーナも巻き添えをくらい死亡した。暗殺者はその後ヒイロが初めて殺した人間となる。
その後父の願いからクローン候補の一員として記録され、データを火星政府に盗まれる。ノイエンハイムの力によってクローンとして甦り記憶を引き継ぎ、かつて兄トレーズに願った地球圏掌握の実現のために動く。
ステラ・ノベンタ
【登場編:○|-|-|-|-】
ノベンタ元帥の血縁者でシルビア・ノベンタの姪にあたる人物の臓器スペア用クローン。先天的な循環器疾患を患っていたためウィナー・ホスピタルに預けられており、同院に預けられていたカトリーヌの親友となるが、オリジナルが脳死となったため、彼女がオリジナルから臓器移植を受け健康体となる。健康体となった後はカトリーヌと疎遠になり、カトリーヌは孤立することとなる。その後彼女らの通っていたスクールが反火星連邦テロに巻き込まれ、そのごたごたでカトリーヌとの縁は完全に切れる。
現在はラナグリン共和国に参加しており、高官として交渉に来たリリーナの対応にあたるほどの地位を得ている。
最終決戦においては、かつて自分がまきこまれたテロに使用されたのと同型の旧式マーズスーツに搭乗し、EVE WARS時のゼクス・マーキスのイメージトレースを用いてカトリーヌのシェヘラザードと一騎打ちを行うが引き分けに終わる。

地球圏統一国家

ドロシー・T・カタロニア
【登場編:○|-|-|-|-】
地球圏統一国家大統領。オペレーション・ミュートスを発動させる。
レディ・アン、コーデリア・フィッツジェラルド
【登場編:○|-|-|-|○】
大統領補佐官。
ゼクスファイルでは、士官学校を飛び級で駆け上がった連合のエリート少女。優秀ではあるがその幼い見た目から周りに「お嬢さん」と呼ばれるのを嫌い「レディ」を名乗っていた。後にトレーズと出会い、「赤毛のアン」から引用されたその名は似合わないと言ったトレーズに「アン」の名を与えられ、以後レディ・アンを自称するようになる。
シルビア・ノベンタ
地球圏の大使。

その他民間人

アディン・ロウ
【登場編:-|○|-|-|○】
ヒイロの実の父親。血の繋がった実の親子であることは伝えず、家族を失ったヒイロを引き取り自身の持つ知識と技術、生き残る術(「感情のままに行動する」こと)を伝えた。指導者ヒイロ・ユイを殺した男としてデキムの復讐に遭い死亡する。
ラシード・クラマ
【登場編:○|-|-|-|○】
ウィナー家で惑星間輸送の仕事を勤めている。カトリーヌからイリヤに好意を抱かれていると言われたものの、自身とは釣り合いが取れないことや、既婚であることを理由に一笑にふしている。自責の念を強めるカトルのことを、少年時代から変わらず心配している。
イリア・ウィナー
【登場編:○|-|-|-|○】
カトルやカトリーヌの姉にして、カトリーヌの育ての親。
マリーネ・ドーリアン
リリーナの育ての母親。精神を病みウィナーホスピタルに入院している。
マリーメイア・バートン
【登場編:○|-|-|○|-】
トレーズ・クシュリナーダの実子とされていた少女。一人の女性として結婚しレディの元から独立している。
ゼクス・ファイルにて、母レイアの幼児培養実験用のクローン体であることが示唆される。完成後にアディン・ロウ・ジュニアクローンと共にデキムに回収される。
指導者ヒイロ・ユイ
【登場編:-|-|○|-|-】
後の宇宙の平和的指導者であり、その外見はガンダムパイロットのヒイロが成長した姿を連想させる。
カレッジ時代に家庭教師としてカテリナ、後にサブリナと出会う。優秀ながらも熱意というものがなく、「極端な合理主義者」と渾名されるほどだったが、運命に翻弄されるピースクラフト姉妹との関わりの中で変化し、また姉妹にも影響を与えた。
トマス・カラント
【登場編:-|-|○|-|-】
ヒイロのカレッジの友人であり、後のホワイトファングの指導者カーンズの兄。「ワイバーン」に搭載されているZEROシステム初号機と「P・P・P・P(プロトタイプパーフェクトピースプログラム)」をプログラミングした人物。
地球圏統一連合軍の破壊工作により死亡。
ヒカル・ユイ
【登場編:-|-|○|-|-】
指導者ヒイロ・ユイの姉。
名の知れたヴァイオリン奏者であったが、無名の作曲家と地球に駆け落ちする。
その後夫の浮気が原因で離婚、弟ヒイロの元に駆け込むが、ヒイロの選挙運動中に凶弾に倒れる。

地球圏統一連合

トレーズ・クシュリナーダ
【登場編:-|○|-|-|○】
かつてのOZの指揮官。宇宙の平和的指導者ヒイロ・ユイの甥、アインとクシュリナーダ家の令嬢アンジェリーナの間に生まれる。財団の後継者となるべき立場であったが、養父フンデルトとアンジェリーナとの間に弟ヴァンが生まれると、片方の血しか引いていない自分よりもヴァンのほうがふさわしいと、連合軍の士官学校へ入学した。士官学校では優秀な成績を収め、誰よりも優秀な将軍になると叔父のカタロニア将軍にも認められていた。当時無用の長物と言われ、自身も有効ではないと思っていたモビルスーツという兵器に、コルシカ基地でのトールギスとの邂逅に着想を得たことで、モビルスーツの戦闘理論を構築、史上初となるモビルスーツ部隊を創設するに至った。
イズミ・ターノフ
【登場編:-|○|-|-|○】
レイク・ビクトリア基地の士官候補生の青年でトレーズの最初の教え子の一人。モガディシオ攻略戦で選抜された4人の精鋭の一人で、作戦ではノインと同じくトラゴスにて間接:支援を担当した。
第一次月面戦争では4人の部下を任される形で参戦。モガディシオ攻略戦にてトレーズが担った後の兵士のための教育役を期待される。
戦術眼に優れる様で、第一次月面戦争では常に戦局を予測し行動する姿や、出撃前のブリーフィングで部下たちに熱くトレーズの作戦の素晴らしさを説く姿が見られた。
漫画『敗者たちの栄光』では、オペレーション・デイブレイク初同時に一コマのみ作戦発動を了承するセリフがみられる、この時の階級は上級特尉。
エルヴ・オゲネル
【登場編:-|○|-|-|○】
トレーズの元で共にMS訓練を受けていたゼクスの親友。かつてサンクキングダムを滅ぼしアニメ本編でゼクスが復讐を果たしたダイゴ・オゲネルの実子であるが、エルヴはゼクスの心情を理解し友好関係を続けた。反乱軍との戦いで二人とも捕虜になるが、ゼクスがミリアルドだと判明するとそのまま反乱軍の一員として共に行動するようになる。
その後優秀なパイロットとして試作機「プロメテウス」のテストパイロットを務めるようになり、ガンダム開発に貢献する。
ゼクスがトレーズとの決闘に敗れOZに戻った後もゼクスとは協力体制にあり、火星に落ち延びていたがホワイトファングと地球統一軍の決戦終了後にゼクスと会い、半壊していたエピオンを託される。しかしエピオンを狙ったディズヌフの策略で暗殺されてしまう。
ソラック・デルブリュック
【登場編:-|○|-|-|○】
トレーズの元で共にMS訓練を受けていたスペシャルズ一期生の一人。陽気な性格で第一次月面戦争では一隊を率いてゼクス隊とともに近接戦闘で多大な戦果を挙げる。
アオイ・クラーク
【登場編:-|○|-|-|-】
OZのエージェントで、ヒイロの実の母親。セイス・クラークの妻。
かつてチームアオイという特殊部隊を率いており、当時の同僚であったアディン・ロウの恋人であったが、ヒイロ・ユイ暗殺を契機に別れた。その時にはヒイロを身籠っており、アディンに出産を反対されるが出産を強行している。
ヴァンから依頼され、地下組織に潜入ガンダニュウム合金製モビルスーツ(後のウイングガンダムゼロ)の設計図の入手を図っていた。
AC186年秋のバルジ完成パーティでは、ヒイロのけなげな姿を見たことでエージェントからの引退を考えており、動揺からヴァンに直接顔を合わすことができず入手に成功した設計図をヒイロを通じてヴァンに渡すが、それが仇となりアルテミス率いる反連合軍の襲撃時にヒイロとはぐれ、バルジ内で彼を探す中宇宙空間へ放り出され死亡する。
高い身体能力の持ち主であり、それはヒイロにも受け継がれた。
セイス・クラーク
【登場編:-|○|-|-|-】
アオイの夫で、ヒイロの義理の父。トラント・クラークの年の離れた兄。リーオー、エアリーズの開発者であり、宇宙要塞バルジの設計を担当した。
安価で誰にでも扱えるというリーオーのコンセプトに反し、トールギスに先祖返りしたグライフに対しては嫌悪を露わにしており、グライフの採用を受けOZのモビルスーツ設計製造担当技師長を辞任、連合軍の技術顧問となる。
非常に優れた技術と堅実な設計はMS関係者からの評価こそ高いものの、一般人から見ると華に欠けており、正当な評価を受けられないことに対し劣等感を抱き、晩年は鬱状態となっていた。
バルジで発生したテロ事件に巻き込まれ、家族を守るためにリーオーIII型に搭乗し戦うも死亡する。ヒイロはそんな義父を尊敬しており、エージェントとして活動している間もリーオーに対し無自覚ながら愛着を感じている。
キーリア・カタロニア
【登場編:-|○|-|-|-】
サンカント・クシュリナーダの弟でドロシーの父。トレーズの叔父。
カタロニア家の入り婿であるが、当初はそれを拒否していたため、ロームフェラ財団内では変わり者とみなされている。
トレーズの士官学校時代には教官で、モビルスーツの操縦や戦略・戦術論に傾注しておりそれが後のトレーズによるスペシャルズの創設につながる。
ヴァンの後見により地球兼統一連合軍の統括元帥に就任。トレーズの軍内での後見人の役割を担う。
ノベンタ
【登場編:-|○|-|-|-】
地球圏統一連合大将。温和で平和主義な人物で、モガディシオの反乱に対し意見の対立するヴァンとベンティの仲裁を行う。攻略後、モガディシオには彼の名を冠した巨大レーザー砲が設置されるほど軍内部に絶大な影響力を持つ。
ベンティ
【登場編:-|○|-|-|-】
地球圏統一連合中将。モガディシオの反乱に際しトレーズ率いるMS部隊の投入を主張するヴァンと意見を対立させる。
ミリオン・リデルハート
【登場編:-|○|-|-|-】
連合宇宙軍総司令官。宇宙戦艦ピースミリオンの建造を計画、実行するほどの大艦巨砲主義者。
第一次月面戦争時において、アルテミスのMS隊に翻弄されマリウス・プラントを吹き飛ばしてしまう失態を演じる。その後サジタリウスに乗り込んできたアルテミスに投稿し捕虜となる。
准尉時代には戦艦ヴェルソーに司令官クラレンス・セプテムの補佐として搭乗していた。
セプテム
【登場編:-|○|-|-|○】
地球連合宇宙軍少佐。
指導者ヒイロ・ユイの片腕として活動していたアインと会談予定であったが、アインの妻アンジェリーナが誘拐され、それを追うアインが宇宙軍管轄のスペースポートに侵入した際射殺しようとする。
後に指導者ヒイロ・ユイの殺害をアディンに依頼した。
第一次月面戦争時には地上軍統括本部詰めの参謀として参戦。実質的な敗戦にトレーズが参加した記録を残したくないヴァンの意向を受け手柄を譲られ短期間で准将にまで異例の出世を遂げる。
その後L3方面軍指揮官を経て暗殺されたドッツエントの後任としてバルジ要塞指揮官に就任。報復として、無実の民衆を含む捕虜の公開処刑を行おうとし、第二次月面戦争のきっかけを作る。
第二次月面戦争はスペシャルズの介入もあり膠着状態となるが、癒着しているバートン財団との関係を悟られないためにトロワ・バートンとの連合軍将兵の捕虜交換を受け入れ終戦する。
シェーシチ・オネゲル
【登場編:-|-|○|-|-】
地球圏統一連合軍、海軍第三艦隊司令官。圧倒的戦力で反乱軍をサンクキングダムもろとも壊滅しようとするが、カテリナの駆るワイバーンの活躍によって敗北し、艦隊の大部分を無傷で鹵獲されてしまう。
失態を挽回しようと、外交的手腕を用いて第四・第五艦隊と反乱軍の会戦直前に、カテリナとワイバーンの制御AIであるサムをロームフェラ財団の会合に呼びだすことで無力化しようとするが、サンカントに見抜かれサブリナと本物のサムが出席することで策は崩れ、再び大敗のきっかけとなってしまう。
彼の挫折が、この後三代にわたって続くピースクラフト王家とオネゲル家の因縁の端緒となる。
クラレンス・セプテム
【登場編:-|-|○|-|-】
少佐。戦艦ヴェルソーの司令官として、新鋭機ジュゴンを持って地球降下を図るカテリナを待ち受けるが、あっさりとそれを許してしまう。上記のセプテムとの関係は不明。
ドッツエント
【登場編:-|-|-|-|○】
地球圏統一連合宇宙軍准将。バルジ要塞指揮官。思慮に欠け頑迷な典型的な無能な人物で、廃棄コロニーの事故ではその性格ゆえ後手に回り被害を拡大させたうえ、バルジ砲の連続発射でさらに被害を増やしかねなかったが、アディンらの活躍により回避された。
極度の高所恐怖症のため航空機が苦手であり、月面での移動は常にバギーで行うという臆病な一面を持っている。
対宇宙強硬派でレジスタンスの暗殺対象となっており、最後はバルジ内部に潜入したディオ(ファザーマックスウェルの前身)により暗殺されるが、これがセプテムのバルジ要塞司令の着任と公開処刑の実施を招き、第二次月面戦争へとつながることとなる。
ブローデン・ディエス
スペシャルズの二級特尉。第二次月面戦争では8機編成のスペースエアリーズ隊を率いて参戦するも、静かの海において五飛の乗るトールギス始龍と遭遇。瞬く間に5機の部下を失い撤退する。
撤退中に偶然獠牙救出作戦中の竜姉妹の操る魔王と遭遇。撤退中のためブローデンには交戦の意図は無かったが逸った部下が魔王に攻撃をしかけ、相打ちで胡蝶を殺害してしまう。部下との交戦後走り去る魔王を追撃することなく撤退する。

反乱軍、レジスタンス

アイン・ユイ
【登場編:-|○|-|-|○】
反連合のリーダーであるトレーズの実父。ヒイロ・ユイ暗殺事件の際に叔父ヒイロと共に現場に同行しており、そのまま死亡したと思われていたが、右目と左足を失いながらも生還していた。
ゼクスにZEROシステムのユニット・ボックスを託し、息子トレーズに届けるように依頼した。
妻アンジェリーナと血の繋がらない息子ヴァンが死亡した事件は彼が画策したものである。苦渋の選択で妻に手を掛けたのも全てはトレーズを守るためであった。
ジェイ・ヌル 、ドクターJ
【登場編:-|-|○|○|○】
ヒイロのカレッジの友人であり、後のドクターJである。「ワイバーン」を造った。
ヒイロを反地球統一連合を掲げる地下組織に勧誘していた。
その後未完成のプロトゼロを開発、ガンダムの技術を仲間たちと高め合った。スナイプ用MSとしてツインアイを採用し、そのフェイスは見栄えが良いと性能よりも見た目を重視した仲間達は皆同じ顔を採用した結果、ガンダムはそれぞれ開発が分かれても同規格の如く共通化された。その後はオペレーション・メテオ用に完成度を高めたウイングガンダムを開発、二人のアディン・ロウ・ジュニアに競い合わせた。
アニメ本編で死亡されたと思われていたが生存。コールドスリープが可能な冷凍カプセルを二基建造し、リリーナとヒイロに与えた。その後の消息は不明。
マルティクス・レクス
【登場編:-|-|○|-|-】
地球圏統一連合軍に対抗する反乱軍の参謀補佐官。後のピースクラフト王。
当初は反乱軍のいち大尉でしかなかったが、単身ワイバーンで現れたカテリナ・ピースクラフトの護衛監視を命じられて以降は彼女と意気投合し、後にカテリナを主体とした反連合組織《シャーウッドの森》の一員となる。
非常に優秀であったが、「多分」という言葉を口癖のように使っており、優秀な作戦を立案してもいつも言葉の最後には「多分」という言葉がつくため、人を不安にさせてしまい、その点において作戦参謀としては悪癖だと言う評価もある(この悪癖がついたのは、AC146年4月以降《シャーウッドの森》に参加して以降とも言われる)。
D・D(ダイヤモンド・デスペラード)、プロフェッサーG
【登場編:-|-|○|-|○】
反地球統一連合の一員。ドクターJをライバル視していた。世界一固いダイヤモンドの名を称していたが、やがてより固いGND原石に出会うと自身の事をプロフェッサーGと呼称するようになる。
最高傑作としていた魔王以外はMSは作らないと宣言していたがウィナー家によって破壊され、ガンダムデスサイズの開発に着手する。
ソルシエール、ドクトルS
【登場編:-|-|○|-|○】
反地球統一連合の一員。女装趣味を持った変わり者。ヘンリーと協力して「アクイラ」を開発した。
ヘンリー・フィーア、H教授
【登場編:-|-|○|-|○】
反地球統一連合の一員。穏やかな心の持ち主。
マイク・ハワード
【登場編:-|○|○|-|○】
OZのMS開発者であり、「トールギス」開発主任。独特の美学の持ち主でありトールギスに乗る物は一人で戦争を終わらせることが出来る「英雄」が相応しいとしていた。 トレーズはその美学に賛同しMS戦闘術を構築、戦場を一新させる。彼の希望で迷彩柄だったトールギスはエレガントな白に変更された。
以前は反地球統一連合に他の博士と共に参加していた。
呉王龍(ウー・ワンロン)、老師O
【登場編:-|-|○|-|○】
反地球統一連合の一員。厳格な人物で独特の戦争観を持つ。
五飛の家庭教師も担当し、五飛の元に行く際は魔法使いを竜一族に貸し与えた。自身はトールギス始龍を建造しており、ガンダムの試作には着手しなかった。
チック・パーガン
【登場編:-|-|○|○|-】
サンクキングダムの兵士。戦車隊を務め、カテリナ女王の雄姿を目撃していた人物。
その後は代々ピースクラフト家に仕え、サブリナの孫リリーナの執事を務める。サンクキングダム製ナノマシンを体に所持しており、瀕死のリリーナに移植を行った。
セディッチ
【登場編:-|-|○|-|-】
シャーウッドの森に参加している大男。階級は軍曹。
シス、パーガンに次ぐ腕前を持ち陸戦戦車部隊では一番頼れる存在とされ、シャーウッドの森が宇宙に上がりアウトローと名を変えた後は、アポロンを任される。
アルテミスの父親。
アルテミス・セディッチ
【登場編:-|○|-|-|○】
反乱軍を率いる女性。かつてトレーズ率いるスペシャルズとの月面戦で敗北を喫し、その後のバルジに於けるテロ戦でも敗北している。
第二次月面戦争にも参加するが、ウイングガンダムで狙撃を担当していたアディン・ロウ・ジュニア《ベータ》によって連合の艦と勘違いされ落とされてしまい死亡する。TVアニメに登場したホワイトファングのセディッチ大佐は彼女の息子である。
キャサリン・ポォ
【登場編:-|-|-|-|○】
ジェイ・ヌルの元生徒の一人でクローン技術を研究する女性。バートン財閥に依頼され「レイア・バートン」の幼児クローンと「アディン・ロウ・ジュニア」のクローン生成に成功する。
かつてはアディンの同僚として、チームアオイに所属しており個人の戦闘力も高い。
その後クローン技術とデータを狙ったノイエンハイム・コンツェルンに追われ娘サリィの目の前で殺害される。
サリィとは「子どもが欲しくなったら母さんのクローンを育てる」と約束していた。
サリィ・ポォ
【登場編:-|-|-|-|○】
キャサリン・ポォの娘。本編では故人。
母、キャサリン救出のためイリアとコンビを組みゼクス、エルヴを巻き込み各地を転戦する。
アニメ後はプリベンターの一員として尽力したが、プリベンターの組織力拡大に伴う暴走を抑える事が出来ず死亡する。この事件はプリベンター唯一の汚点とされ、その後組織の暴走が起こる事はなかった。
カーンズ・カラント
【登場編:-|○|-|○|○】
トマス・カラントの弟。
指導者ヒイロ・ユイの後輩で、彼を先生と慕う。
反乱軍の中でアイン派のNo.2の立ち位置を占め、デキムとの主導権争いを行っていた。
竜獠牙(ロン・タウヤー)
【登場編:-|-|-|-|○】
竜紫鈴の息子。竜一族の武人として誇り高い精神を持っており、反連合として娘の胡蝶・妹蘭や一緒に牢から脱出したデュオと共に行動していたが第二次月面戦争で胡蝶を失い戦う意思を失ってしまう。
その後"魔王"・シェヘラザード・プロメテウスを強奪しウィナー家に届け、二度と不幸が生まれない事を願って解体処理を依頼するが、カーンズによって裏切り行為と判断され直後に殺害される。
竜胡蝶(ロン・フーティエ)
【登場編:-|-|-|-|○】
竜紫鈴の孫娘で竜妹蘭の姉。一族の定めで婿入りの形で五飛と結婚させられる事が決められており、それが一筋の希望となっているため戦いへの決心を揺らがせている。
妹蘭・デュオと共に捕らわれた獠牙を救うために第二次月面戦争に参加。救出後に撤退するもエアリーズから攻撃を喰らい、搭乗していた部分にビームライフルが直撃し即死してしまう。
竜妹蘭(ロン・メイラン)
【登場編:-|-|-|-|○】
胡蝶の妹。男勝りではあるが可憐な性格。”魔王”に搭乗し戦場で五飛の駆るトールギス・始龍と相まみえる。
胡蝶との別れにより五飛との婚約が決定するが、それを認められず、自身を一族最強の人間「ナタク」を自称するようになる。
デキム・バートン
【登場編:-|-|-|-|○】
トロワ・バートン
【登場編:-|-|-|-|○】
アディン・ロウ・ジュニアクローン《アルファ》
【登場編:○|-|-|-|○】
ドクターJの元にいたアディン・ロウ・ジュニア(ヒイロ)のクローン。バートン財閥が確保したクローン成功体の一人であり「アルファ」の名を与えられていた。
後から合流した本物である「ベータ」とMSによる模擬戦を強いられていた。父セイスの思いの分かベータには戦闘能力で劣っており、それを憐れんだベータに第二次月面戦争勃発前にプロトゼロに搭乗し逃亡するよう催促される。逃亡したアルファは戦争の元となるGND原石が埋蔵されている巨大溶岩トンネルを破壊し、バードモードのプロトゼロに搭乗したまま宛てもなくさまよっている所をカトルと出会い、プロトゼロを託し何処かへ去っていった。
カトルと出会った際は「ブラック・アルファ」を名乗っており、見た目もみずぼらしく髭や髪もボサボサに生えていたため、後にベータであるヒイロに出会っても気が付かなかった。

ロームフェラ財団

サンカント・クシュリナーダ
【登場編:-|○|-|○|○】
ロームフェラ財団代表。トレーズの祖父。
財団代表就任前、サブリナの乗る地球使節団のシャトルの爆破テロを指揮し、地球と宇宙の対立を決定的とする。その後コロニー独立運動の集会に参加し、若き日の指導者ヒイロ・ユイと論戦を繰り広げる。議論はかみ合わなかったものの、ヒイロのことを認め以後友人となる。
財団代表就任後、サンクキングダムと連合軍の戦いにおいては、外交手腕を発揮しサンクキングダムの勝利を陰から演出する。その後も、ロームフェラ財団代表として地球圏統一連合に影響を持ちつつ、レジスタンス組織『シャーウッドの森』にクシュリナーダ家当主として資金援助を行い、迷っていた指導者ヒイロ・ユイに行動を行うよう諭すなど、孫のヴァンに引き継がれる「コントロールされた戦いによる平和」構築を進める。
シャーウッドの森の後身であるアウトローにも引き続き資金援助を行っていたが、彼らが戦闘動画をネット上に上げたことを、ヒイロやピースクラフト家の活動の足を引っ張る、戦いを市民に広げる行為と判断して援助を停止する。
晩年は娘であるアンジェリーナを溺愛する頑迷で前時代的思想の持ち主となっており、アンジェリーナの妊娠を知ると、宇宙での出産が危険という迷信からアンジェリーナをアインの元から拉致し強引に離婚させ、財団の有力者であるカタロニア家のフンデルトと再婚させる。
アンジェリーナ・クシュリナーダ
【登場編:-|○|-|-|-】
トレーズとヴァンの母親。ロームフェラ財団代表サンカント・クシュリナーダ公爵の一人娘。アイン・ユイとの熱烈な恋愛を経て半ば駆け落ち状態でコロニーに移住し結婚。しかしトレーズの妊娠を知ったサンカントにより地球に連れ戻される形で別離し、後に政略結婚により二十歳以上年上のフンデルト・カタロニアと再婚させられ、彼との間にヴァンを儲ける。
アイン・ユイが指導者ヒイロ・ユイの暗殺に巻き込まれて死亡したことを契機に、心身のバランスを崩しサンクキングダムの王立病院に入院、さらにサンクキングダム崩壊前にL-1コロニーに転院し、そこでヴァンの暗殺に巻き込まれ死亡する。
精神を病み、地球の代表であるクシュリナーダ家とコロニーの代表であるユイ家の間に懸け橋として生まれたトレーズに世界の支配者となることを求める一方、愛情のないフンデルトとの子であるヴァンに全く興味を向けない彼女の姿が2人の息子の成長に大きく影響を与えることとなった。
ツバロフ・ビルモン
【登場編:-|○|-|-|-】
ヒイロユイ暗殺による5博士の逃亡後、セイスと共にリーオーの開発を行った技師。
トラゴスの開発に成功し、担当していたマリウス・プラントで量産体制を確立しようとするも、無理なスケジュールによる労働環境の悪化から労働者の反乱を招いてしまい更迭された。この労働者の反乱が第一次月面戦争のきっかけとなってしまう。
ウェリッジ侯爵
【登場編:-|-|○|-|-】
ロームフェラ財団の一員で、親サンクキングダムな思想の持ち主。サンカントの旧友。
サンクキングダムが戦火に巻き込まれた際、サブリナを説得し宇宙に疎開させる。
地球にワイバーンで降下したカテリナを一時匿い、同様に地球に降下したサブリナ、指導者ヒイロ・ユイの世話を行う。
TVアニメに登場するウェリッジ侯爵の祖父。
エリック・シャーゴールド、エリック・ピースクラフト
【登場編:-|-|○|-|-】
サンカント・クシュリナーダの親友。
もともとは貴族出身ではなかったが、親族からの莫大な遺産と地位を相続してから財団の重要な地位についた。
ウェリッジ侯爵と親交があり、その関係でサブリナの補佐役となる。
サンクキングダムと連合軍の停戦会議において、講和条件として提示されたサンクキングダムに対するピースクラフト家の総資産の5倍以上という莫大な賠償金を受諾するようサブリナに進言、サブリナに内密にその全額を彼の個人資産で賄った。
その後、サブリナに求婚されピースクラフト王家に婿入りする形で結婚、シャーゴールド家の資産は他家の養子となった場合は相続できない決まりとなっていたため親族のマックスウェル神父に相続されることとなる。
サブリナとの間に娘カテリーナを儲けるが、その3か月後にカテリナを恨む元軍人の爆破テロにより死亡。

サンクキングダム

サブリナ・ピースクラフト
【登場編:-|-|○|-|-】
サンクキングダムの王女で、リリーナの祖母にあたる人物。外見は金髪であることを除けばリリーナと瓜二つ。消極的で大人しい性格だが芯は強い。サムウェアという名のノルウェージャンフォレストキャットを可愛がっている。
公にはシャトルの事故で死亡したことになっている。
カテリナ・ピースクラフト、シス・マーキス
【登場編:-|-|○|-|-】
サブリナの双子の妹であるが、双子は一緒に育てられないというサンクキングダムの習俗で、L-1コロニーのドーリアン家に引き取られ育つ。積極的で活発な性格で、家庭教師であるヒイロへの恋心を自覚している。リリーナの大叔母にあたる。
美しい金髪と透き通る青い瞳を持っており、その容姿はリリーナに限りなく近い。また動物全般を愛するが、サブリナと違って本物のサムはなかなか懐いてくれていない(ワイバーンのAIであるサムは彼女と共に戦っていたが)。
AC145年11月26日、サンクキングダムが衛星軌道上からの核弾頭ミサイルで攻撃される事実を掴んだカテリナは、ジェイがサムの人格データを組み込んで開発した《ワイバーン》に乗って出撃。27日午前0時に発射されるようセットされていた攻撃衛星を見事破壊し、核弾頭ミサイルも地球圏から遠ざけることに成功。そのまま大気圏に突入し、サンクキングダム王国を占拠した反乱軍に宣戦布告をし、王政復古の宣言をした。
その後はウェリッジ侯爵の協力もあってAC145年12月に入り、サンクキングダムを占拠、王はじめ王家関係者を人質にとった反乱軍に単独で接触した。そして卓越した外交手腕と圧倒的なカリスマ性によって反乱軍と軍事同盟を結び、連合軍からの独立を目指すことを決めている。
AC146年5月頃、彼女は新たに《シス・マーキス》と自らを名乗るようになり、男装の麗人を演じ、自らを戦士として律するようになる(彼女が纏った仮面は、ゼクス・マーキスが纏っていたものと酷似している)。






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