姫宮神社 (宮代町) 由緒

姫宮神社 (宮代町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/12 02:41 UTC 版)

由緒

天長5年(824年)、桓武天皇の孫「宮目姫」が下総国へ行く際に、当地に立ち寄り、病で亡くなった。 後日、当地を訪れた慈覚大師「円仁」がその話を聞き、「宮目姫」を祀ったことが「姫宮神社」の始まりと伝えられている。 よって、創祀の時期は、円仁」が遣唐使から帰国した承和14年(847年)から死去の貞観6年(864年)間と推察される。 [2]

鎮座地の宮代町の町名は、旧百間村の総鎮守「姫宮神社」の「宮」と旧須賀村の総鎮守「身代神社」の「代」が起源となっている。

祭神

祭神は宗像三女神の3柱

建物

  • 鳥居
大正12年の関東大震災で倒壊、大正14年11月に再建。[3] 扁額には、「正一位姫宮大明神」と書かれている。
老朽化のため平成21年に建て替え。[3]
  • 手水舎
享保4年(1719年)5月建立(刻印)
  • 狛犬
天保12年(1841年)5月建立(刻印)
  • 拝殿
文久3年(1863年)に建て替え。[4] 扁額には、「姫宮社」と書かれている。
  • 本殿
姫宮神社古墳群上に鎮座。正徳5年(1715年)4月に造営。[5]
本殿の覆屋は、大正12年の関東大震災後の大正14年11月に造営。[3]
本殿の上部には十二支が彫られいる。

宮代町の指定文化財

  • 鰐口
応永20年(1414年)建立。明治元年の神仏分離令により、姫宮神社からの旧別当寺「宝生院」に移された。
  • 絵馬(熊野詣)
現在は、宮代町郷土資料館に移されている。

摂末社

  • 稲荷社
≪祭神≫宇迦之御魂神(うかのみたまのおおかみ)
稲荷社
  • 香取社
≪祭神≫経津主神(ふつぬしのおおかみ)
  • 鹿島社
≪祭神≫武甕槌神(たけみかづちのおおかみ)
香取社と鹿島社の合殿社
  • 天神社
≪祭神≫菅原道真公(すがわらのみちざね)
  • 地主社
≪祭神≫大地主神(おおとこぬしのかみ)
宮目姫が地主権現に参拝したと伝えられている。姫宮神社の創祀以前に鎮座。[6]
  • 八幡神社
≪祭神≫神功皇后(じんぐうこうごう)、応神天皇(おうじんてんのう)
明治35年(1902年)6月に合祀。姫宮神社古墳群上に鎮座。[7]
元禄年間(1688年~1704年)に造営[7]
本殿の覆屋の棟札は、安政4年(1857年)[7]
八幡神社
  • 三峰社
≪祭神≫伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)
八幡神社の境内社
三峰社

  1. ^ 『武蔵国風土記稿』百間村の項より
  2. ^ 社頭掲示板
  3. ^ a b c 『姫宮神社鳥居建造物調査報告書』(宮代町教育委員会、平成20年11月29日、12月2日)より
  4. ^ 虹梁に「文久三癸亥年孟冬吉辰」と刻まれている。
  5. ^ 『姫宮神社本殿建造物調査報告書』(宮代町教育委員会、平成17年10月15日)より
  6. ^ 『百間志料』(明治40年4月21日)
  7. ^ a b c 『姫宮神社内八幡神社本殿建造物調査報告書』(宮代町教育委員会、平成20年5月2日)より


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