周南市徳山駅前賑わい交流施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 15:22 UTC 版)
概要
周南市が進めている徳山駅周辺整備事業における主要事業の一つとして、徳山駅旧在来線駅舎(徳山ステーションビル)跡に整備が進められ[2]、2018年(平成30年)2月3日に開業した[3]。
基本・実施設計は、日向市駅、高知駅、旭川駅などを手掛けた内藤廣建築設計事務所[4]。管理・運営には指定管理者が導入され、武雄市図書館・歴史資料館や高梁市図書館の管理を手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、本施設の核施設となる周南市立徳山駅前図書館と一体的に管理を行う[5]。
施設
徳山ステーションビル時代は駅本屋と一体構造となっていたが、徳山駅周辺整備事業に当たって駅機能が橋上駅化されており、賑わい交流施設には駅機能を有さず、2階部分が徳山駅南北自由通路と接続される構造となっている。その為、厳密には通称の様な駅ビルではない。
徳山駅前図書館を核施設とし、飲食施設(vegetable eat culture(vec)[注 1]。)、周南警察署徳山駅前交番、交流室、市民活動支援センターが入る[5]。指定管理者のCCCは、図書館の一部にスターバックスおよび蔦屋書店を出店する。これは武雄市図書館・歴史資料館や海老名市立中央図書館と同様の方式である。
館内の案内やプロモーションは核施設の名称である「周南市立徳山駅前図書館」で統一されている[7]が、外壁等のサインに掲げられた名称は「周南市立駅前図書館」となっている(経緯は後述)[8]。
西側の駐車場棟を含め、総事業費約55億3,800万円で完成[9]。CCCに支払われる指定管理料は年間1億5,000万円程度と見込まれている(図書館部分は約9,500万円)[10]。
歴史
- 2016年(平成28年)3月 - 着工[11]。
- 2017年(平成29年)11月 - 竣工[11]。
- 2018年(平成30年)2月3日 - 開業[3]。
- 2021年(令和3年)3月31日 - 1階飲食施設のフタバフルーツパーラー[注 2]が閉店[13]。
- 2021年(令和3年)9月28日 - 1階飲食施設にvegetable eat cultureが開店[6]。
注釈
出典
- ^ “徳山駅ビル建設、JVが落札”. 山口新聞. (2016年1月14日) 2017年10月5日閲覧。
- ^ “まちづくり総合計画 後期基本計画 改訂版”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年10月5日閲覧。
- ^ a b “徳山駅前に「周南市立徳山駅前図書館」「蔦屋書店」「スターバックスコーヒー」 「フタバフルーツパーラー」などが入る複合施設「周南市徳山駅前賑わい交流施設」が開館” (プレスリリース), カルチュア・コンビニエンス・クラブ, (2018年2月1日) 2018年2月3日閲覧。
- ^ “(仮称)新徳山駅ビル基本・実施設計業務委託に係るプロポーザル”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年10月5日閲覧。
- ^ a b “周南市徳山駅前賑わい交流施設及び周南市立徳山駅前図書館 2018年2月3日にオープン決定” (プレスリリース), カルチュア・コンビニエンス・クラブ, (2017年10月4日) 2017年10月5日閲覧。
- ^ a b “徳山駅前にオープンカフェ・バル「vec」 旬の野菜を使った料理提供”. 周南経済新聞 (2021年10月1日). 2021年12月11日閲覧。
- ^ “「徳山駅前図書館」に外壁以外の表示は統一”. 日刊新周南. (2017年8月25日)
- ^ “「駅前図書館」掲示は変更せず”. 日刊新周南. (2017年8月24日) 2017年10月5日閲覧。
- ^ “来年2月3日オープン 集客の目玉ブック&カフェ 蔦屋書店とスタバ入店 /山口”. 毎日新聞. (2017年10月5日)
- ^ “【金曜記者レポート】駅前図書館”. 日刊新周南. (2018年1月12日)
- ^ a b “徳山駅前賑わい交流施設及び徳山駅西駐車場建設工事の進みぐあい”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年10月5日閲覧。
- ^ “フタバフルーツ2号店!周南市立駅前図書館にオープン”. CAFE COMPANY (2018年2月3日). 2019年5月9日閲覧。
- ^ “フタバフルーツパーラー閉店へ”. 新周南新聞. (2021年3月26日)
- ^ “新市建設計画 (PDF)”. 徳山市・新南陽市・熊毛町・鹿野町合併協議会 (2002年8月19日). 2018年2月3日閲覧。
- ^ “徳山駅周辺整備構想”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ “第1回徳山駅周辺デザイン会議 (PDF)”. 周南市 (2008年12月3日). 2018年2月5日閲覧。
- ^ “第1回徳山駅周辺デザイン会議資料2 (PDF)”. 周南市 (2008年12月3日). 2018年2月5日閲覧。
- ^ “周南市長公約「大型商業施設」は撤回”. 山口新聞. (2009年5月30日)
- ^ “徳山駅ビル周辺デザイン会議”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ “周南市・JR 徳山駅周辺整備へ協定”. 山口新聞. (2011年1月14日)
- ^ “JR徳山駅ビル リニューアルは「断念」”. 山口新聞. (2011年6月24日)
- ^ “徳山駅ビル跡地活用方針検討会議”. 周南市 (2017年5月10日). 2018年2月5日閲覧。
- ^ “2012年10月30日 【会議録】平成24年度第1回徳山駅周辺デザイン会議”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ “新たな駅ビル整備基本構想(素案)の答申”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ “新徳山駅ビル構想、策定難航”. 中国新聞. (2013年9月21日)
- ^ “新たな徳山駅ビル整備基本構想を策定しました”. 周南市 (2017年5月10日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社との連携について, 周南市, (2013-11-18) 2017年11月15日閲覧。
- ^ (仮称)新徳山駅ビル基本・実施設計業務委託に係るプロポーザル - 2014年4月19日閲覧
- ^ 周南「ツタヤ図書館」反対派、11月7日にシンポ
- ^ 「ツタヤ図書館」あすから署名活動 住民投票目指し反対団体
- ^ “しゅうなん市議会だより 平成28年5月1日号 (PDF)”. 周南市議会 (2016年5月1日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ 周南市徳山駅前賑わい交流施設及び周南市立徳山駅前図書館の指定管理者の決定, 周南市, (2017-05-10) 2017年11月15日閲覧。
- ^ “駅ビル掲示「周南市立駅前図書館」、名称再考求める決議”. 山口新聞. (2017年8月11日)
- ^ 周南市議会 平成29年8月22日中心市街地活性化対策特別委員会 08月22日-01号
- ^ “平成29年第4回定例会 議案ごとの議決結果一覧 (PDF)”. 周南市議会 (2016年5月1日). 2017年11月15日閲覧。
- ^ tysテレビ山口 (2017年9月7日). “周南・徳山駅ビル図書館「名称」で市長謝罪”. 2017年9月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年10月19日閲覧。
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