ワイルドアームズ アドヴァンスドサード システム

ワイルドアームズ アドヴァンスドサード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 00:51 UTC 版)

システム

バトルシステム

戦闘では「クロスファイアシークエンス」というシステムを採用している。基本的な要素は他のRPGでも主流である「コマンド戦闘」と大差がないものの、戦闘中のキャラが棒立ちではなくフィールド内を自由に動き回ることで、実際に戦っているような臨場感を表現している。ただしキャラの移動を操作することはできず、また位置関係によって有利不利が生じることは無い。

ガーディアンの力を宿すミーディアムを、今作では1人3枚まで装備(インストール)でき、最終的には12枚全部を装備できる。クレストソーサーに替わる魔法「アルカナ」は、このミーディアム1枚で4つ入手する。パーソナルスキルもキャラクターではなく、このミーディアムに備わる・付加していくものである。移動中は勿論、戦闘中でもこのミーディアム・パーソナルスキルをターンごとに装備し直すことが出来る。更にターンごとに素早さに関係なく行動順番を設定出来るようになったので、戦術の組み立てがよりやり易くなった。

戦闘で一度「アナライズ」をかけたモンスターは、同じ種類なら別の固体、別のバトルでも常に情報が閲覧出来るようになった。

前作『ワイルドアームズ セカンドイグニッション』同様MPの概念はなく、フォースポイント(FP)で全ての戦闘技能を賄う。FPは蓄積値に応じて与えるダメージが上昇したり、ガードによるダメージ軽減率が上昇したりなどの効果もある。ガーディアンを実体化させ攻撃する「マテリアル」は、今作ではFPを全消費し発動する。FPが1でも溜まっていれば使用できるものの、FP量に応じて威力が変動することに加え、各キャラが持つMTCの値分しか使用できない。MTCは、マテリアルによって敵を倒していくことなどによって最大値を増加させることができ、宿泊を行うことで回復ができる。

モンスターを属性アルカナ、マテリアルで倒すと、それに対応する「ジェム」を入手する。これは戦闘中に使うと魔力ダメージを与える他、売却しての資金源となるアイテムである。

戦闘終了後に宝箱が出現することがある。開けばアイテムを入手できるが、そのためには罠を解除しなくてはならない。解除には運の状態とパーソナルスキルが影響し、解除に失敗すると入手できない・爆弾でダメージを受ける等のペナルティを受ける。

その他のシステム

エンカウントは従来通りランダムエンカウント方式であるが、前作『WA2』のエンカウントキャンセルシステムが継承されている。前作では強さによってキャンセル可能か強制突入かだったが、今回からはキャンセルに数値が導入され、パーティーレベルよりも強い敵でも相応の数値を消費することでキャンセル可能になった。しかしそれが必要量に足りなければ強制突入することになる。また一旦戦闘に入ると、中盤で入手するとある魔法を使わないと逃げることが出来なくなった。

武器・防具の概念は存在せず、手持ちの武器「ARM」を改造することで強化を行う。

人物との会話中、気になる単語を指摘して深く掘り下げて聞くことが出来る「ASKシステム」を搭載している。また、漢字にルビが振られるようになり、例えば「守護獣」と書いて「ガーディアン」と読ませるような演出がされるようになった。

乗り物

イベントを終える事でフィールド上にて馬での移動が可能になる。徒歩よりもスピーディに移動する事ができ、ある一定の谷間を飛び越える事も可能でストーリーを進めるにあたり必須になるポイントもある。馬に乗っている時も通常通りエンカウントするが(移動速度が速いために距離あたりのエンカウント率は低い)、敵味方共に疾走しながらのバトル風景となる。防御力と反応が高くなるが、銃の弾倉が空になった際のアタックが出来なくなる。更に戦闘終了後に、宝箱のプロセスを踏まずにアイテムを入手出来る。馬は消費アイテムの「コールホイッスル」でフィールド上のどこでも呼び出す事ができる。
それぞれの馬には名前が存在し、ヴァージニアの馬は「クイックシルバー」、ジェットの馬はそのまま「馬」、クライヴの馬は「マクシミリアン」、ギャロウズの馬は「ららみぃ」となっている。
高速砂上艇
イベントを終える事で手に入り、砂海を航行できるようになる乗り物。高速砂上艇はジョリーロジャーでドラゴンフォシルを払ってパーツを購入し、パーツを交換することにより船体の戦闘能力や耐久度などが上昇していく。砂海でエンカウントする魔獣はフィールド上のものとは桁外れに強いために、いかに高速砂上艇を操ってバトルを制していくかがキーポイントなる。「船首」「操舵」「甲板」「砲撃」の四つのポジションにそれぞれのキャラクターを担当させ、高速砂上艇でのバトルでのみ利用できるコマンドを使ってバトルを展開していく。また高速砂上艇のバトルターンカウントは特殊で、全てのキャラクターと敵が1回行動した時点で1ターンが終了したという事になる。このシステムは次々作の「ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター」の戦闘システムに近い。
ロンバルディア
イベントを終える事で手に入り、空を飛行できるようになる乗り物。通常状態では飛行中にエンカウントはしないが、特殊なイベントでバトルが発生する事がある。高速砂上艇でのバトル同様にアルカナや個々のショットはできないが、ロンバルディアの特有コマンドを操ってバトルを展開していく。高速砂上艇と異なりロンバルディアにはレベルが存在し、キャラクターと同様にこれを上げていくことで能力が上昇していく。

  1. ^ それ以前から、行方不明になっていた父親が渡り鳥だったことから、渡り鳥になることを心に誓っていた。
  2. ^ a b c 電撃PlayStation Vol.199』メディアワークス、2002年1月25日2月8日 合併号、100,101,102,103,104,105,頁。 
  3. ^ シリーズの魔法使い系キャラの好物は“ヤキソバ”が定番だが、ギャロウズはイレギュラーでカレー好きらしく、キャラデザイン担当の大峡和歌子が描いたイラストにはカレーをほおばる姿が描かれている(ヤキソバはクレストソーサレスの好物で、魔法が「アルカナ」であり「紋章魔法」ではない本作ではずらしたと金子彰史が語っている)。
  4. ^ a b コンプリートガイドブックで金子彰史がわざとロメロとダリオを指しながら「ふたりの名前の元ネタはもう語るまでもない」と発言している。
  5. ^ 『設定×ファンブック』(ソフトバンクパブリッシング、現在のソフトバンククリエイティブ発行)で書かれた金子彰史による補足説明によれば、幼少期の彼女は虚弱体質だったのだが感受性が異常に強く、病床で読んだ本の主人公にあこがれて現在の能力が発動、体調が回復し今に至っているとのこと。
  6. ^ コンプリートガイドブックによる金子の説明によると、簡単に言えばヒアデスに存在するウェルナーのコピー人格をダウンロードしている球状端末が生前のウェルナーの姿に見える斥力バリアを発生させ、「さわれる立体映像」を作り出していたもので、『聖戦士ダンバイン』の「ハイパー化」のイメージが近いとのこと。
  7. ^ 容姿はWAに出ていたマリエルと酷似しており、身長・体重もマリエルと同一であるが、本作のシナリオを手がけた金子彰史はそれについては明言しておらず、WA:Fでの開発インタビューにおいても「3rdにマリエルは出ていない」と発言している。しかし、その直後に他の開発スタッフから「まだそんな意地張っているのか」と指摘されている。
  8. ^ a b c d 1(F)~3までの共通設定。ザ・プレイステーション2002/5/特別増刊号,2004/1/30冊子
  9. ^ パッケージイラストにも夕焼けの砂海が使われている






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