ロベルト・モレノ エピソード

ロベルト・モレノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 17:05 UTC 版)

エピソード

  • 1987年は終盤戦のみAGSに加入しF1参戦し、AGSでの2戦目(1987年オーストラリアグランプリ)で1ポイントゲットしたものの、チームからのギャラは支払われず、しかもチームが支払うべきホテル代やクリーニング代すらも支払われなかったため、モレノ自身が全てを立替払いした。後にAGSとは裁判沙汰に発展した。
  • 身長168cm、体重58kg、と華奢な体型でありかつ年齢の割には頭髪が薄く、1990年日本GPでネルソン・ピケとベネトン&ブラジリアン1-2フィニッシュを決めた際の2人の抱擁シーンでは「どちらが年上かわからない」とスポーツ誌に茶化されたこともある。
  • 1990年、アレッサンドロ・ナニーニの代役としてベネトンに乗ることが決まった当日、その日の午前中、モレノは翌年のシート探しを兼ねて、ブラバムのオフィスに行こうとするも、素っ気なく断られた。その後ベネトンのジョン・バーナードに電話をすると「お茶でもしないか?来季のマシンを見ることならできるよ」と誘われ、ベネトンのオフィスを訪れた。そして2人が雑談しているときに、ナニーニのヘリコプター事故の知らせが入った。ベネトンでは緊急会議を開き、まず最初に鈴鹿をよく知る星野一義に代役オファーを出したが、金銭条件が折り合わず星野が固辞したため、会議の間オフィスに足留めされていたモレノがバーナードの推薦で代役となった[7]
  • 1990年の日本グランプリでピケと1-2フィニッシュを達成したことで、一気に日本のF1ファンにその名が知れ渡った。ベネトンチームがレース直前ナニーニのヘリコプター事故で注目されてしまった事・モレノ自身が優勝した元チャンピオン・ピケの無名時代からの舎弟関係だった事、表彰台に、自身と同じく前年の予備予選で苦しんだ「戦友」の鈴木亜久里が3位で一緒に上がった事などがその要因となっている。
  • 1995年の日本GPの予選中にヘアピンカーブでマシンが止まった際、「ロベルトー!」「モレノー!」と観客から数多くの声援が飛んだ。モレノもそれに応じ、観客スタンドへにこやかに手を振り好漢ぶりを示した。
  • 1999年、ロビー・ゴードンと共に5月29日のCART第6戦マディソン(モトローラ300(約480km))と、翌日開催のIRL第4戦インディ500(約800km)にかけ持ち出走するというタフな一面を見せた。両レース完走すれば2日間で約1280kmのレース距離を消化することになったが、モレノは約970km、ゴードンは約820kmを走った[8]
  • 2000年、CART第9戦クリーブランドにおいて初優勝した際のインタビューで、「『に行きたい』と言って相手にされなくても、努力を重ね、とうとう月に到達する。それが人生だと思う。」と語った[9]。現在でもレース関係者が発した名言の代表格とされている。
  • 2017年に鈴鹿サーキットで開催された「Suzuka Sound of Engine 2017」にゲストとして登場。トークショーに出演し片山右京との共演や、往年のF1マシンによるデモ走行も行なった。なお、鈴鹿を訪れたのは1995年のフォルティF1時代以来22年ぶりだった[10]

  1. ^ Driver'sインタビュー4 マーティン・ブランドル グランプリ・エクスプレス 1991オフシーズンスペシャル 1991年2月8日発行
  2. ^ この記者会見の模様は、この日本GPをテーマとしたCD「Rocketing Aguri, Flashing Satoru!」(ポニーキャニオン)に収録されている。
  3. ^ トップチームのトライ&トライ マクラーレン・ホンダ GPXカレンダー号 3頁 1991年12月21日発行
  4. ^ 『Racing On』No.302 ニューズ出版、1999年、p.103。
  5. ^ 「F1グランプリ特集 特別編集 F1グランプリ・イヤーブック1995-1996」、p.109、ソニーマガジンズ、1996年。
  6. ^ 『Racing On』No.271 ニューズ出版、1998年、p.22。
  7. ^ 『日本の名レース100選 038 '90F1日本GP』三栄書房、2007年、P.83頁。
  8. ^ 『Racing On』No.296 ニューズ出版、1999年、p.27。
  9. ^ 『Racing On』No.324 ニューズ出版、2000年、p.123。
  10. ^ ロベルト・モレノが鈴鹿に登場、F1マシンもドライブ【鈴鹿サウンドオブエンジン】 Responce 2017年11月22日






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