マカオ 人口

マカオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 00:07 UTC 版)

人口

人口密度の高いマカオ半島中央部の美的路主教街。2015年8月撮影。

人口はおよそ52万人(2007年3月)。マカオを一つの「地域」とみれば、マカオは世界でもっとも人口密度が高い国・地域である。1平方キロメートル当たり実に約1万8000人が住んでいる。

民族

マカオの人口は92.4%が華人であり、最も多いのが広東人で、客家人もおり、いずれも近隣の広東省から来ている。ポルトガル人は0.6%で[43]マカイエンサと呼ばれる華人とポルトガル人の混血のグループもいる。

言語

ポルトガル語と中国語併記の道路表示

書き言葉としての公用語は、ポルトガル植民地時代からポルトガル語中国語簡体字は用いられず、いわゆる繁体字で表記される)の2言語と定められ、官報を始めとする各種公布や注意表示、道路標示などの公的表示にはほぼ全て2言語併記が義務付けられている。テレビ局もポルトガル語専門局が設けられている。市中の看板における表記なども、その多くで2言語併記がなされているが、観光客対策に英語も含めた3言語表記になっている広告も目立つ。

口語では、広東語が広く使われ、ポルトガル語はポルトガル人とマカイエンサなどを除けばほとんど使用されていない。マカイエンサの内、ごく少数はマカオ語とも呼ばれるクレオール言語を話す。2011年の言語調査では、広東語83.3%、普通話5%、客家語3.7%、その他の中国語2%、英語2.3%、タガログ語1.7%、ポルトガル語0.7%、その他1.3%となっている[43]

年配者でも流暢に英語や普通話も話せる人が多い地域でもある。そして主な観光地ではまれに日本語を話す職員もいて、港や空港の表示、世界遺産の墓標の支柱の説明書にも繁体字中国語、ポルトガル語、英語、日本語が常に表記されていて、域外からの観光客が訪れても苦痛を感じることが少ない。

宗教

2010年のピュー研究所による調査では、中国の民俗宗教58.9%、仏教17.3%、キリスト教7.2%、イスラム教0.2%、その他の宗教1.0%、所属宗教無し15.4%の割合である[44]が、各種調査ではキリスト教が5〜7%程度で比較的安定している他は調査ごとに民俗宗教、道教、仏教、所属宗教無しの回答比率がまちまちである。80%近くが仏教を実践しているとする報告もある[45]。キリスト教の中ではポルトガル時代以来のローマ・カトリックが多数であるほか、少数のプロテスタント教会もある。


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