ブラッド・エルドレッド
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人物・エピソード
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(2018年2月17日日南市天福球場にて)
2013年での退団が濃厚だったが、野村謙二郎監督(当時)が強く要望して残留が決まった為[24]、野村を「ケニー(Kenjiro→Kenny)」と呼んで慕っていた。2014年は開幕から好調を維持していたが、本人は「ケニーのアドバイスのおかげ」と野村に感謝している[25]。野村はエルドレッドが打撃不振に陥ると、英語で「自分から仕掛けすぎているよ。相手は君を怖がっているんだよ」と声をかけ、その度に自信を取り戻させている。その象徴的な試合となったのが、2014年5月18日の巨人戦。エルドレッドは初回の凡退後、野村から「力が入りすぎている」とベンチで助言を受けた。すると3回に巨人先発クリス・セドンをKOする14号2ラン、6回一死満塁の場面でも左中間席に人生初の満塁本塁打を放つなど、5打数3安打6打点と大活躍した。「通訳を介さずコミュニケーションを取ってくれるのはうれしい」と野村に信頼を寄せている[26]。野村のコミュニケーションはベンチでの会話にとどまらず、食事をしたことやエルドレッドの妻の誕生日にケーキを買ってきたこともあったという[27]。
この信頼関係はエルドレッドの真面目な人柄にある。2013年10月13日のCSファーストステージの阪神戦では本職ではないレフトの守備につき、2回に藤井彰人が打ったレフトへの大きな飛球を背走しながらジャンプして好捕、飛び出していた一塁走者の坂克彦も中継プレーで刺して併殺し、先行され阪神に傾きかけたゲームの流れを断ち切るというビッグプレーを見せた[28]。また、不振で二軍落ちした際にも決して腐らずに練習に取り組み、同じ右打者の堂林翔太に対して真摯に打撃指導をする姿勢も監督やコーチから評価されている[28][29]。
2014年は、同じくチームの主砲であるキラ・カアイフエがファーストしか守れない為、本来の守備位置のファーストではないレフトで先発出場。守備固めでキラが試合後半に交代した際は、エルドレッドがファーストを守る。従って、試合前の守備練習では外野と内野の守備練習を両方こなさなければならないが、主砲でありながらも毎日守備練習も真面目に行う性格であることが野村監督(当時)の非常に高い評価に繋がった。
自然の豊かなフロリダ州出身であることから、アメリカ時代の愛称は"ビッグカントリー"だった。広島入団後はそれを短縮した"カントリー"の名でチームメイトから呼ばれ[30]、首脳陣から“カンちゃん”[31]、OBから“エルちゃん”と呼ばれることもある[23]。
大の釣り好きであり、アメリカでは釣り専用の船を所有している。広島移籍当初は、野球に集中するために行っていなかったが、来日3年目を迎え日本生活に慣れてきたこともあり、2014年からは広島県内で釣りスポットを探している[32]。
2015年8月23日、球団の企画で母親が1日限定ホームランガールを担当し、初回の丸佳浩の先頭打者本塁打でマスコット人形を手渡した[33][34]。
広島市内の移動にはママチャリを愛用しており、市民に度々目撃されている。雨天でもカッパを着用の上でママチャリに乗る[35]。 先述の引退セレモニーの際もママチャリで場内を一周した。
チーム内では通訳を介さず会話する姿も珍しくなく[36]、外野のポジショニングの確認も日本語で行う。丸佳浩は「ほぼ日本人」、西村公良通訳は「歴代の外国人選手の中でも真面目さで言えば一番かもしれない。日本に馴染もうとする姿勢がとても強く感じられます」とそれぞれ評している[31]。
- ^ “ブラッド・エルドレッド選手との契約合意!”. 広島東洋カープ (2012年6月21日). 2012年6月24日閲覧。
- ^ 2013年9月度「日本生命月間MVP賞」受賞選手 | 表彰選手 | NPB.jp 日本野球機構
- ^ ブラッド・エルドレッド選手と再契約合意! 広島東洋カープ
- ^ オーダーの組み方と理想の2番打者論を 古田敦也・野村謙二郎・真中満が語る 【監督バイブル】 フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】
- ^ “菅野、エルドレッドがセ月間MVP”. デイリースポーツ online (2014年5月9日). 2021年6月9日閲覧。
- ^ ジョージア魂賞|ジョージアベースボールパーク
- ^ エルド 1試合6三振はリーグワースト…延長戦のため参考記録
- ^ 広島エルドレッド球団新24試合連続三振日刊スポーツ2014年8月8日配信
- ^ 広島エルドレッド連続三振記録28で止めた日刊スポーツ2014年8月28日配信
- ^ バレ痛快31号 アキレス腱の痛み耐えた デイリースポーツ2014年9月17日配信
- ^ “ブラッド・エルドレッド選手、選手契約合意”. 広島東洋カープ. (2015年10月19日) 2015年10月21日閲覧。
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- ^ “エルドレッドが100&101号 2打席連発”. デイリースポーツ. (2016年9月29日) 2016年10月4日閲覧。
- ^ “広島エルドレッド3打席連続弾2年連続3度目20号”. 日刊スポーツ. (2017年7月1日) 2018年3月30日閲覧。
- ^ “広島・エルドレッドが退団 多くのカープファンに愛された助っ人”. サンスポ. (2018年11月14日) 2018年11月16日閲覧。
- ^ “【広島】エルドレッドが引退決断 昨季限り退団→日本球界復帰目指し浪人中”. hochi.news (2019年8月20日). 2019年8月20日閲覧。
- ^ a b “元広島のエルドレッド現役引退、スカウト転身「これからもカープの一員」”. 毎日新聞 (2019年9月4日). 2019年9月17日閲覧。
- ^ “エルドレッド氏の引退セレモニーにナイン感慨 鈴木「勝手に涙が」松山「カンちゃんのために」”. Full-Count (2019年9月15日). 2019年9月17日閲覧。
- ^ “エルドレッド氏が初仕事 eドラフトで2選手を指名”. 日刊スポーツ (2019年9月16日). 2019年9月17日閲覧。
- ^ “広島エルドレッド氏が“ドラフト会議”で初仕事 「カープにフィットする選手を…」”. Full-Count (2019年9月16日). 2019年9月17日閲覧。
- ^ “あの助っ人選手の衝撃デビューを覚えてる!? 懐かしカープ助っ人入団会見・野手編|carp|編集部コラム|広島アスリートマガジン”. 広島アスリートマガジン. 2021年11月25日閲覧。
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- ^ a b “赤ヘル注目の男たち:B.エルドレッド[TRY]|carp|連載|広島アスリートマガジン(3/3)”. 広島アスリートマガジン. 2021年11月25日閲覧。
- ^ エルド来季もカープ!現場から強い要望
- ^ 春の珍事では終わらせない!広島14年ぶり貯金6 首位堅守
- ^ “エルド2発!鯉打線10得点でG粉砕”. デイリースポーツ online (2014年5月19日). 2021年6月9日閲覧。
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- ^ “広島・エルドレッド内野手「日本語で言えば『力が強い田舎者』というニュアンスになるのかな」”. 週刊ベースボールONLINE (2017年2月2日). 2017年6月15日閲覧。
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- ^ “広島 エルドレッド 至福の"釣りスポット探し"”. 東スポweb (2014年4月18日). 2014年5月17日閲覧。
- ^ 広島エルドレッド母 先頭打者弾呼んだ!1日限定ホームランガールで活躍
- ^ エルド母が1日HRガール、初回に仕事
- ^ “鯉の主砲エルドレッド 雨に負けない「ママチャリ魂」”. 東京スポーツ. (2017年5月13日) 2017年5月13日閲覧。
- ^ “広島・エルドはすっかり日本に順応…日本語の聞き取りはほぼ完璧”. サンケイスポーツ (2016年5月8日). 2019年8月20日閲覧。
- ^ “広島エルドレッドがジョージア魂賞受賞”. 日刊スポーツ. (2014年7月28日) 2014年7月28日閲覧。
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