ヒノキ科 形態

ヒノキ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/30 01:08 UTC 版)

形態

樹形はクリスマスツリーのような円錐形になるものが多いが、南半球に分布する種類を中心に丸みを帯びた広葉樹のような形になるものも多い。樹皮は橙色から赤褐色で、縦に筋が入りむけるものが多いが、滑らかなもの、鱗状になるものもある。

葉はらせん状に配置、または対生で放射状に出る。多くの種で、幼樹では針状だが成熟すると小さい鱗状になるが、針状のままの種もある。古い葉はふつう個別に脱落するのでなく小枝ごと脱落するのもマツ科などと比べた時の大きな特徴である。多くは常緑で葉は2から10年残るが、スギ亜科に属するものには落葉性のものがある。また、常緑樹であっても冬は葉色が変わるものがある。子葉はふつう2つだが、6つあるものもある。

球果は木質または革状、またビャクシン属では液果状になり、鱗片1つに胚珠1個から数個がつく。球果の鱗片は葉と同じようにらせん状あるいは対生に配置する。種子は一般に両側に翼を持つが、一部に片側だけのものや持たないものがある。


  1. ^ a b IAWA 国際木材解剖学者連合(編), 伊東隆夫ら訳. 2006. 針葉樹材の識別 IAWA による光学顕微鏡的特徴リスト. 海青社. 滋賀.
  2. ^ 楠本倫久. 2012. ヒノキ科球果に含まれる生物活性成分. 木材保存38(5), pp198-209. doi:10.5990/jwpa.38.198





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