ハーフタイムシアター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/31 23:41 UTC 版)
梶尾真治原作作品
クロノス・ジョウンターの伝説シリーズ
2005年『クロノス』(原作:『吹原和彦の軌跡』)と2008年『きみがいた時間 ぼくのいく時間』(原作:同題)以外の公演はハーフタイムシアターで上演されている。また、原作とは違う形で他作品とリンクしている。あらすじはクロノス・ジョウンターの伝説参照。
あしたあなたあいたい
2006年初演。原作は『布川輝良の軌跡』。
ミス・ダンデライオン
2006年初演。以後、2010年に再演された。原作は『鈴谷樹里の軌跡』。
南十字星駅で
2010年初演。原作は『野方耕市の軌跡』。
すべての風景の中にあなたがいます
2009年初演。原作は2004年光文社発行『未来のおもいで』。あらすじは『未来のおもいで』参照。
恩田陸原作作品
光の帝国
2009年初演。原作は1997年集英社発行の常野物語シリーズ『光の帝国』収録の「大きな引き出し」。
- 小学4年生の春田光紀は、読んだものを「しまう」能力があった。どんなものでも、1度読んでしまえば暗記してしまう。そして光紀の家族もまた、同じ能力を持っていた。だが、この能力は家族だけの秘密。そんなある日、光紀は1人の老人と出会う。老人と仲良くなるが、家族からは秘密がばれてはいけないと逢うことを猛反対されてしまった。そんな時、老人が病院に運ばれたという知らせを聞く。
藤沢周平原作作品
2013年上演。原作は藤沢周平の隠し剣シリーズ『隠し剣孤影抄』収録の「隠し剣鬼ノ爪」と『隠し剣秋風抄』収録の「盲目剣谺返し」。ハーフタイムシアター初の時代劇。詳しくは隠し剣参照。
岡部尚子原作作品
君をおくる
2015年上演。2015年「水平線の歩き方」再々演に伴い、東京・大阪のみで同時上演された。[9]
- 大阪から10年ぶりに東京へ帰って来たキミエは、高校時代に働いていたバイト先の先輩の紹介で手伝いに来たキミジマと共に引越し作業をしていた。キミエが買い出しをしている合間にキミジマが1人で作業をしていると関西弁の男が急に部屋に入って来るが、キミエが外出していると知るとすぐに外へ出て行ってしまう。まもなくしてキミエが帰ってきたので先程の男に会わなかったのかと聞くが、キミエは「会わなかった」と答える。
- そこへ作業着姿の松尾がやって来て、荷物を運んできた引っ越し業者が渡しそびれていた領収書を代わりに持ってきた。別の人が持ってくると聞いていたキミエとキミジマが礼を言うと、何故か松尾は部屋の中に入って荷物整理を始めてしまう。領収書を忘れたことに対するサービスだと思い2人も作業を再開するが、そこで先輩からキミエへ電話がかかってくる。キミジマと松尾はキミエが「もう居ない」「最後まで」と言っているのを盗み聞きしてしまい、何も知らない松尾は思わずそのことを聞こうとしてしまうが、キミエは管理人室に行くと部屋を出て行ってしまった。
- 会話の内容からキミエの夫が死んでしまっていたんだとキミジマと松尾が話していると、ふと先程部屋を訪れた関西弁の男の特徴がキミエの夫の特徴に似ていること・キミエと鉢合わせているはずのタイミングで会わなかったことを思い出し、関西弁の男こそがキミエの亡くなった夫なのだと気づく。きっとキミエの気持ちの整理が付いてないことで、夫の幽霊が見えないのだと。そこへ再び、関西弁の男が部屋を訪れて来た・・・・
ハタコレ!!
2009年『すべての風景の中にあなたがいます』・『光の帝国』の公演の際に、1989年~2008年までのハーフタイムシアターを紹介した手作りDVD『ハタコレ~ハーフタイムシアター コレクション 1989-2008~』が発売された。司会は畑中智行。作品にゆかりのある人物をゲストに招いてトークしている。[10]
- ^ “2002年『銀河旋律』公式サイト”. 演劇集団キャラメルボックス. 2012年9月19日閲覧。
- ^ 加藤昌史『拍手という花束のために』ロゼッタストーン、2005年初版、20~22・122~126頁より引用
- ^ きら (漫画家)『ハックルベリーにさよならを』集英社、1999年初版、11頁より引用
- ^ “キャラメルボックス2015ハーフタイムシアター 水平線の歩き方 君をおくる”. 演劇集団キャラメルボックス. 2015年6月20日閲覧。
- ^ 有川浩、朝井リョウ、伊瀬勝良、海猫沢めろん、神永学、佐藤友哉、田辺青蛙、元長征木、吉野匠、滝本竜彦『カドカワキャラクターズ ノベルアクト2』角川書店、2012年7月15日再版、220頁より引用
- ^ “新潮社『ヒア・カムズ・ザ・サン』”. 新潮社. 2012年10月15日閲覧。
- ^ “グッズ店長ブログ『小説『ヒア・カムズ・ザ・サン』特別版、販売決定!!』”. 演劇集団キャラメルボックス. 2012年10月15日閲覧。
- ^ “『水平線の歩き方』・『ヒア・カムズ・ザ・サン』公演サイト”. 演劇集団キャラメルボックス. 2012年9月19日閲覧。
- ^ “キャラメルボックス2015ハーフタイムシアター 水平線の歩き方 君をおくる”. 演劇集団キャラメルボックス. 2015年6月20日閲覧。
- ^ “ハタコレ!!通販サイト(販売終了)”. 演劇集団キャラメルボックス通販サイト. 2012年9月19日閲覧。
- 1 ハーフタイムシアターとは
- 2 ハーフタイムシアターの概要
- 3 梶尾真治原作作品
- 4 外部リンク
- ハーフタイムシアターのページへのリンク