ドダイYS バリエーション

ドダイYS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 21:52 UTC 版)

バリエーション

ド・ダイGA

諸元
ド・ダイGA
DO-DAI GA[11]
型式番号 YS-11G[12]
全高 16.0m[12]
全長 23.0m[13]
全幅 48.0m[12]
全備重量 67.3t[13]
装甲材質 ジオニウム[12]
動力源 熱核ジェット・エンジン[12]
武装 4連装ミサイル・ランチャー[12]
10連装対地ミサイル×2[12]

機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』の文字設定が初出で、メカニックデザイン企画『MSV-R』でデザインと詳細が設定された。

ド・ダイYSのペイロードはそのままに、戦闘時のMSとのコンビネーションが発揮できるように開発された対地攻撃型の重爆撃機[13]。滑走離陸時の尻餅防止のために主翼をガル・ウィングに変更し、その中央にメイン・ランディング・ギアを配置[14]。これによってランディング・ギアが短縮され、機体重量が約3パーセント軽減している[14]

オデッサ防衛戦でヘルムート・ルッツ大尉が480両もの戦闘車両を撃破したうえ、14機の戦闘機も撃墜するが、降着装置の不備で着陸に失敗した結果、死亡している[15]。また、陸戦高機動型ザクに搭乗し、本機とのコンビネーションにより「ホガールの鷹」の異名をもつギュンター・バル中尉は、常に機番 "305" で機首に白い甲冑が描かれた本機とコンビを組んでいたという[16]

武装
4連装ミサイル・ランチャー
「大型ミサイル」とも呼ばれる[13]。機首に装備。ド・ダイYSでは8連装だったが半分に減らし、空いた左右のスペースにエア・インテークを配置している。
10連装対地ミサイル
「対地ミサイル・ランチャー」とも呼ばれる[13]。ド・ダイYSでエア・インテークがあった上部左右に装備。
設定の変遷
『戦略戦術大図鑑』で「対地攻撃型」と設定された。
ゲーム『ギレンの野望』ではドダイYSの先行型として登場する(「ドダイGA」と表記)。形状はYSと同じであるが、MS搭載能力はない。
『MSV-R』では『ギレンの野望』とは逆にド・ダイYSの改良型とされた。

ド・ダイII

DO-DAI II[17] / DODAITWO[18]

OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。当初の設定では「ドダイII」、また「ドダイツー」とも表記される[18]

ド・ダイYSの後期型[19]、または後継機とされる[17]。MSとの併用を基本として再設計されており[19]、ミサイル・ランチャーを廃し、ジェット・エンジンを大型化[20]および増設することにより、推進力や輸送能力の向上、航続距離の延長が図られている[21]。ただし、分類上は「要爆撃機」とされる[19]。また、モビルアーマーアプサラスの輸送用に一回り大きく再設計されたともいわれる[22]。塗装はほぼ全面が青。

『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第4話では、アプサラスのミノフスキー・クラフトによる飛行試験のため、目的地まで2機がワイヤーでアプサラスを吊り下げて輸送する。本来の、MSを乗せての運用シーンはない。

OVA『機動戦士ガンダムUC』第4話にも登場。ジオン残党のイフリート・シュナイドがトリントン基地襲撃の際に搭乗し、運用した。


注釈

  1. ^ 『MSV-R』ド・ダイGAのミサイル・ベイのキャプションに記述がある。

出典

  1. ^ 『機動戦士ガンダム ガンダムアーカイヴ』メディアワークス、1999年6月、288頁。
  2. ^ 『機動戦士ガンダム超百科』立風書房、1980年3月、78頁。
  3. ^ 『機動戦士ガンダム 記録全集3』日本サンライズ、1980年7月、176頁。
  4. ^ 『機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS』講談社、2001年、511-512頁。
  5. ^ 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、12頁。
  6. ^ 『講談社ポケット百科シリーズロボット大全集[1]機動戦士ガンダム』(講談社、1981年)[要ページ番号]など。
  7. ^ 酒井征勇 編「ジオン軍徹底解説」『機動戦士ガンダム大百科』勁文社〈ケイブンシャの大百科78〉、1981年3月20日、270頁。雑誌コード63541-87。 
  8. ^ 『HOW TO BUILD GUNDAM』(ホビージャパン、1981年)[要ページ番号]、『HOW TO BUILD GUNDAM2』(同、1982年)[要ページ番号]
  9. ^ a b c d 「機動戦士ガンダム 艦船&航空機大全集」メディアワークス 2015年3月 102頁。(ISBN 978-4-04-869313-4)
  10. ^ テレビ版第23話、コア・ファイターとクリンク中尉搭乗機の戦闘より。
  11. ^ 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機大全集』メディアワークス、2015年3月、113頁。(ISBN 978-4-04-869313-4)
  12. ^ a b c d e f g 『大河原邦男画集 機動戦士ガンダム MSVスタンダード』KADOKAWA、2018年2月、103頁。
  13. ^ a b c d e 『機動戦士ガンダム MSV-R ザク編』角川書店、2013年2月、44頁。
  14. ^ a b 『機動戦士ガンダム MSV-R ザク編』角川書店、2013年2月、110頁。
  15. ^ 機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑』86頁。
  16. ^ 『ガンダムエース』2011年5月号、角川書店、174-175頁。
  17. ^ a b 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、70頁。
  18. ^ a b 『EXモデル 1/144 ドダイツー』バンダイ、2001年8月。
  19. ^ a b c 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊フィルムコミック5』辰巳出版、1998年1月、107頁。
  20. ^ 『アニメVスペシャル 機動戦士ガンダム 第08MS小隊』特別付録「DESIGN WORKS PERFECT FILE」学習研究社、1997年3月、80頁。
  21. ^ 『データコレクション9 機動戦士ガンダム 一年戦争外伝2』メディアワークス、1999年6月、84頁。
  22. ^ 『アニメVスペシャル 機動戦士ガンダム 第08MS小隊』学習研究社、1997年3月、62頁。
  23. ^ a b c 『機動戦士ガンダム サンダーボルト RECORD of THUNDERBOLT 2』ホビージャパン、2017年12月、76-77頁。
  24. ^ 『機動戦士ガンダム 艦船&航空機 大全集』アスキー・メディアワークス、2010年7月、19頁。
  25. ^ a b c 『ガンダムメカニクス3』ホビージャパン、1999年3月。[要ページ番号]
  26. ^ 『MJマテリアル4 機動戦士Ζガンダム メカニック設定集&作例集』バンダイ、1985年6月、46頁。
  27. ^ 『機動戦士Ζガンダム大事典』ラポート、1986年8月、168頁。
  28. ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション1 機動戦士Ζガンダム メカニカル編1』角川書店、1985年10月、83頁。






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