トリノアシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/05 05:41 UTC 版)
利害
現実的な利害はない。
ただ、ウミユリ類は棘皮動物で最も原始的なものと考えられ、その出現は古生代カンブリア紀まで遡る。そのため、研究素材としては重要なものと考えられるが、現生種は全て深海産であり、入手も飼育もむずかしいことがその障壁となっている。その中で本種は深度100-150mと比較的浅いところに出現するもので、入手が比較的容易い。長期飼育も行われるようになっており、今後、モデル生物としての活用が期待される[6]。
参考文献
- 岡田要他、『新日本動物図鑑 〔下〕』(1965)、図鑑の北隆館
- 雨宮昭南、「相模湾の深海性生物」、(1991)
- 雨宮昭南、「表紙の説明 水槽飼育されたウミユリ」、(1992)、東京大学理学部廣報 第24号2巻
- Toshihiko Fujita et al. 1987. Photographic Observations of the Stalked Crinoid Metacrinus rotundus Carpenter in Suruga Bay, Central Jaspan. Journal of the Oceanographical Society of Japan. Vol. 43. pp.333-343.
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