スパイウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 09:25 UTC 版)
監視システムとしてのスパイウェア
スパイウェアが持つユーザに知られることなくその振る舞いを監視する機能を逆手にとり、それをパソコンの盗難対策に役立てるソリューションがある。機密情報を保存したコンピュータやPDAが盗難されたとき、その追跡や起動の妨害、リモートからの情報消去を備えることでそれに対抗するソフトウェアが存在し、主に企業向けに発売されている。
具体的には、あらかじめ指定したプロバイダ以外の接続経路でインターネットに接続した場合には、接続経路を解析した上で、本来の所有者にそれを連絡する機能や、インターネット経由でリモート操作やデータ消去を行える機能を備えている。
過去には、一対一で操作をサポートする為にインターネット経由でパソコンをリモート操作する事のできるソフトウェアを利用して、盗まれてしまったパソコン内部の個人データを消した上で、盗んだ犯人宅から自宅へダイヤルさせ、着信履歴から盗まれたパソコンを使って居た人物の特定と、パソコンの回収に成功した例も報じられている[3]。
既知のスパイウェア
- ポップアップ表示:
- 180 Soultions
- DirectRevenue
- lop(広告活動, ポップアップ表示, セキュリティ上の危険, 無作為にダイヤル)
- ポップアップ表示(システムを破損させるか、動作を重くする恐れのある物):
- Bonzi Buddy
- Cydoor
- Gator, Claria社製 (広告活動, ポップアップ, プライバシー侵害, 重大なセキュリティに於ける危険, ファイアウォールを部分的に無効化, 安定性に問題)
- New.net (セキュリティ上の危険, 安定性に問題, 接続ができなくなる被害)
- ShopAtHomeSelect
- ブラウザハイジャッカー:
- CoolWebSearch - 最も有名なブラウザハイジャッカー
- Euniverse
- Xupiter
- ダイヤラ:
- XXXDial
- 情報を盗むスパイウェア:
- BackOrifice
- VX2
- update.exe
- Baidu
- リアルスパイウェア
- Human Spyware "Qualia"
- 偽装アンチスパイウェアソフト、偽装セキュリティ対策ソフト:
- WinFixer(「ウイルス、スパイウェアに侵されている」「システムに重大な欠陥がある」等とポップアップで示した後、別ウィンドウでシステムの脆弱性を騙り、同時にウイルス名やIPアドレス等を表示して閲覧者の不安感を煽りインストールを強要する手口で主に導入される。存在しない脅威をレポートしプログラムを購入させようクレジット番号の入力を迫る、偽装セキュリティツール。)[1]
- WinFixerと同じ会社が作るソフトウェア(ウェブサイトでの会社名は違う)
- WinAntiVirusPro
- WinAntiSpyware2005
- SystemDoctor
- ErrorGuard
- Spyware Nuker
- Reimage Repair
- その他:
(他にもリストアップされていないものが沢山有る)
- ^ 高木浩光. “ブログからFUDへ? 眞鍋かをりは30個の「スパイウェア」のうちcookieの数を明らかにせよ”. 2008年12月7日閲覧。
- ^ Anti-Spyware CoalitionのDefinitions and Supporting Documents Archived 2007年8月7日, at the Wayback Machine.
- ^ WIRED.jp「盗まれたパソコンを遠隔操作で取り返す」
- ^ “Pegasus: The new global weapon for silencing journalists | Forbidden Stories” (英語). forbiddenstories.org. 2023年6月24日閲覧。
- 1 スパイウェアとは
- 2 スパイウェアの概要
- 3 概要
- 4 スパイウェアとコンピュータウイルスの違い
- 5 監視システムとしてのスパイウェア
- 6 関連項目
固有名詞の分類
- スパイウェアのページへのリンク