シス (スター・ウォーズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 14:24 UTC 版)
帝国時代
銀河帝国の成立と共に、ジェダイは既に滅びたとされていたが、反政府勢力である反乱同盟軍に協力する一人のジェダイの存在を感じ取っていた皇帝は、シスの弟子である右腕のダース・ベイダーにそのジェダイの捜索を命じていた。だがそうして発見されたのが、ベイダー卿の実の息子であるルーク・スカイウォーカーであったのが運命の分岐点であった。ルークが戦いの中で父と同じようにフォースの暗黒面に堕ちる可能性を認識した皇帝は、彼がやがて憎しみを募らせて父を殺し、シスへと寝返る様に様々な策略を巡らす。しかし、かつて「フォースにバランスをもたらす選ばれし者」と予言されたダース・ベイダー=アナキン・スカイウォーカーの真の力を見抜くことが出来ず、父譲りの強いフォースを持つルークを新たな弟子に据えることにばかり固執し、その誘惑を拒絶された怒りによって生じた隙を突かれた形であえなく倒された。これにより4,000年ぶりに甦ったシスの帝国は、たった25年で終焉を迎えた。ジェダイの予言の通り、善悪両面で最高の力を発揮したアナキン・スカイウォーカーがこの戦いに決着を付け、その息子であるルークがより高次元の精神を以て新たなジェダイを率いていく結末が導かれた。
帝国時代の代表的なシス
新共和国・銀河同盟時代(レジェンズ)師弟
一般的には、ダース・シディアスとダース・ベイダーの師弟二人が最後のシスと言われていたが、スピンオフ作品ではこの後にもシスホロクロン等を通して古代シスの教義を学んだり、そうした者達に教えを受けるなどといった形でシスの教義を継承する者たちが現れたり、既に死亡しているシスの暗黒卿が何らかの形で復活したりと、様々な形で新たなシスの暗黒卿が姿を現している。そして、かつて皇帝の手としてパルパティーンに仕えていた配下の一人で、ダーク・レディーを名乗るルミヤ(シーラ・ブリー)と、旧共和国時代のジェダイの生き残りで、シスの暗黒卿ダース・クレイトを名乗るアシャラド・ヘットが、ダース・ベインから代々続く正式な系譜とは異なる、全く新たな二つの分派をそれぞれ形成し、シスは存続していくこととなる。
新共和国・銀河同盟時代の代表的なシス
- ダース・シディアス(クローンとして復活)
- エグザ・キューン(霊体として復活)
- マーカ・ラグノス(霊体として復活)
- ルミヤ(シーラ・ブリー)
- カノア・ジャックス
- ダース・カイダス(ジェイセン・ソロ)
- ダース・クレイト(アシャラド・ヘット)
- ダース・アンデデュー(霊体として復活)
- カーネス・ムール(霊体として復活)
- ^ 「一人の師匠に一人の弟子」という教義自体はダース・ベインによる「二人の掟」制定以前から存在しており、アニメ『反乱者たち』ではダース・ベイン以前の時代に惑星マラコアに建造された寺院が登場するが、その内部はシスが師匠と弟子の二人一組で訓練を行う前提で設計されている事が語られている。『エピソード1』の時点で、ジェダイ評議会のメンバー達はシスが1000年前に完全に滅びたものと認識していたが、ダース・ベイン以降もシスの系統が続いていた事を知らないはずのヨーダとメイスがシスの教義を把握していたのはこのためである。
- ^ クローン大戦でダース・ティラナスの弟子として活躍したアサージ・ヴェントレスのように、「二人の掟」に数えられる正式なシスの暗黒卿とは別にダーク・ジェダイと呼ばれるダークサイドのフォースの使い手を弟子として従える事はあった。ただし、こうしたダーク・ジェダイ達はシスに伝わる教義を学ぶ事は許されず、シス以外の者にも知られるフォースやライトセーバーの技術についてのみ訓練されていた。
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