サイン理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 16:34 UTC 版)
概要
「メインレースの多くではレース前から既に勝ち馬や勝利する騎手が決まっており、特定の者に主催者または競馬の神様がサインを出して教えている」という発想の下で予想を行い、馬券を購入する。
人気馬では配当面の妙味が薄いため、基本的には穴馬を探すための手法であるが、人気馬を本命視する根拠の補強のために用いられることもある。
古くからある手法の一つではあるが、日本においては競馬評論家の高本公夫がこの種の予想方法を世間に広めた人物として認知されており、予想コラムなどを通じて広めたことからタカモト式の名称で呼ばれることも多い。開催者・競馬関係者自体が八百長行為を行っているとも解釈することができるため、真面目な競馬ファンや競馬関係者からは嫌われる予想方法でもある。[要出典]
ただし、実際のところ、当初の高本が著していた「サイン馬券」とは、競馬場の内外で情報収集を徹底的に繰り返し、馬主経済・厩舎人脈・競馬主催者の集客戦略から競走馬の生理面に至るまで様々な要素のレース予想における必然性を理路整然と唱えたものであった。これに基づいて高本が無名時代に東京スポーツに連載していたコラムで枠順発表前に勝ち馬を予想したものが次々と的中したことが、「サイン馬券」の信奉者を増やす原動力になった。だが、JRAの厩舎・競馬の関係者の管理体制や取材方式などの変化に伴ってそういった「サイン」の元となる情報の入手が困難になったことで、高本自身の予想も現在のサイン理論の様な「レースには何らかの作為がある」として強引に暗号解読を試みるものに変質してゆき、それと同時に多くの後発亜流が発生し、既に全盛期が過ぎていた高本もそれに呑み込まれてしまった。[要出典]
- ^ 2010年12月21日付東京スポーツ紙面 井崎脩五郎と田中裕二の対談記事
- ^ 【有馬記念予想】今年はやはり『コロナウイルス』?サイン馬券ア・ラ・カルト/JRAレース展望 - netkeiba.com 2020年12月23日
- ^ “ヤマカツエースは今が旬 "金"杯&"金"鯱賞の覇者が大金星狙う”. デイリースポーツ (2016年12月23日). 2016年12月25日閲覧。
- ^ 2010年12月27日 東京スポーツ紙面
- ^ “長嶋氏も誕生日が同じジェンティルVに歓喜”. 日刊スポーツ (2014年12月29日). 2014年12月30日閲覧。
- ^ “開催競馬場・今日の出来事 有馬記念アンバサダー ニューヨーク・ヤンキース田中将大投手のコメント”. 日本中央競馬会 (2016年12月25日). 2016年12月25日閲覧。
- ^ 競馬最強の法則1998年5月号重賞予想 天皇賞春より
- ^ 『珍馬怪記録うま大全』(井崎脩五郎・須田鷹雄著、ザ・マサダ、1999年)pp.172 - 173
- ^ グランパス馬券だった/マイルCS - 日刊スポーツウェブサイト 2010年11月21日閲覧
- ^ 2013年5月25日 東京スポーツ紙面「そりゃホントか井崎亭」内
- ^ 五郎丸「まさか15番が来るとは?」/ジャパンC - 日刊スポーツウェブサイト 2015年11月29日閲覧
- ^ 2017年5月20日 東京スポーツ紙面「そりゃホントか井崎亭」内
- ^ クラシック音楽歌手の岡本知高さんは2004年以来の再登場 - ビジネスジャーナル 2017年5月27日閲覧
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