クリエイション (同人即売会)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/24 00:22 UTC 版)
他のオールジャンル即売会との関係
サンシャインシティでは(男性向け)オールジャンル即売会として、サンシャインクリエイションとコミックレヴォリューションが行われていた。日程面では、お盆・年末のコミックマーケットと、ゴールデンウィーク・10月開催のコミックレヴォリューションの間の時期に、サンシャインクリエイションが開催される日程だった。
そのコミックレヴォリューションが2005年春に終了したのち、サンシャインクリエイションが春季の開催を3月から4月中旬に移した。ほかにもいくつかのイベントが後継として名乗りをあげ、生じた日程的な空きや参加者を取り合う現象が発生したが、サンシャインクリエイション以外はいずれも散発的に終わった。一方サンシャインクリエイションは参加者数を増やし、使用ホール数が3館から4館へ拡張するようになった。
しかし、コミックレヴォリューションの事実上の後継イベントであるCOMIC1が2007年よりゴールデンウィークに開催されるようになると、4月のサンシャインクリエイションは参加者数を減らすようになり、2015年以降は春季の開催そのものを廃止した。また、2017年からはCOMIC1と博麗神社例大祭が共同で10月にも開催されるようになり、サンシャインクリエイションの参加者数は減ったものの秋季の開催は継続している。
不祥事
カタログの印刷ミス
サンシャインクリエイション35でカタログ発売直後に印刷ミスが発覚し[8]、一部の書店やイベント会場にて訂正版への交換が行われた。 この事件に関して被害を受けた約70サークルへの補償として訂正版のカタログが送付された[9]。
会場の予約ミス
サンシャインクリエイション35で予約ミスにより会場の一部が使えなくなったため、サークルスペースのレイアウトが大幅に変更され、配置しきれない分は別のホールへ移動となるなど大規模なサークル配置の変更が行われた[10]。前項の印刷ミスと本項の予約ミスによる別ホール移動の両方の被害を受けたサークルもある。 前項のカタログ訂正版発行前に発覚したが訂正が間に合わず、カタログの内容は再び誤ったものになった。カタログの再訂正版は発行されず、参加者に対しては公式サイト上や各書店での案内、及び開催当日の会場での訂正図面の配布となった。 この事件に関して被害を受けた約870サークルのうち、DホールからCホールへと移動になった約420サークルには次回イベントのサンシャインクリエイション36へ申込無料での招待という形で補償が行われた[要出典]。
個人情報流出事件
2009年1月16日夜に、ファイル共有ソフト「Winny」のネットワークを通じ、クリエイション事務局のスタッフ参加者が自宅で使用していたコンピュータウイルスに感染したパソコンから、個人情報が流出したことが判明した[11]。 流出元となったスタッフ参加者に対して損害賠償請求などの発表はないが、今後のスタッフ登録および作業を一切禁止する処分が下されており、クリエイション事務局の発表では「元スタッフ」と表記されている。
流出した情報は、コミッククリエイション・サンシャインクリエイションのサークル参加者およびスタッフ参加者の個人情報、さらにイベント開催用の内部資料があり、個人情報は延べで数万人分に及ぶ。この他、同時にコミックマーケットのスタッフ情報・サークルリストの一部[要出典]、博麗神社例大祭のイベント関係者向けの内部資料[12]なども巻き込まれる形で流出した。
クリエイション事務局・株式会社クリエイションは同年1月17日に調査を開始、翌18日にトップページを謝罪文に差し替える形で情報を公開した。情報を流出させたクリエイション事務局のスタッフ参加者が2002年から断続的に個人情報を含むファイルを無断で自宅に持ち帰り、そのまま自宅のパソコンに保管、そのパソコンでファイル共有ソフト「Winny」を使用し、ウイルス感染によって情報が流出したと発表している。また情報が流出した参加者には書簡で個別対応すると共に、過去を含めた全てのスタッフ参加者に対しデータの持ち出しがないか確認を行い、所持が判明した場合には削除と個人情報に関する誓約書を取り交わすとした。確認のためにスタッフ参加者に送られた書簡は説明が不十分であり、意味が分からなかったり困惑したりする者もいた[13]。株式会社シーピーエスはクリエイションの業務に関わっていなかったため、クリエイション事務局へ問い合わせるよう告知した[14]。
事件翌月の2009年2月8日に予定通り開催された「サンシャインクリエイション42」では、来場者の強い要望により、イベント後の全体反省会にて短時間ながら質疑や事情説明が行われた。 来場者の反応や一連の報道を受けて被害者への対応や再発防止策の徹底を行うため、2009年4月に開催予定だった「サンシャインクリエイション43」の開催を中止することを発表した[15]。さらに翌月には、6月開催予定だった「サンシャインクリエイション44」も中止とし、以降の開催も白紙と発表された[16]。
2009年5月15日に公式サイト上で、中止された「43」「44」を欠番として「サンシャインクリエイション45」の開催が発表され、2009年9月27日にこれまでと同じサンシャインシティにて開催された。
脚注
- ^ コミッククリエイションのアフターレポートによる。
- ^ サンシャインクリエイションのアフターレポートによる。
- ^ サンシャインクリエイション2020 Spring 開催中止のお知らせ(3月4日)
- ^ これからのコミック・クリエイション〜再出発に向けて〜
- ^ 業務内容の変更に関する社告 株式会社コミケプランニングサービス 2007年11月10日(2010年3月5日時点のアーカイブ
- ^ Archived 2013年1月31日, at the Wayback Machine.
- ^ 「サンシャインクリエイション51」アフターレポートより
- ^ カタログ印刷上の不具合について[リンク切れ]
- ^ サンシャインクリエイション35全体反省会より
- ^ サンシャインクリエイション35開催館一部変更につきまして[リンク切れ]
- ^ 同人誌イベント「サンクリ」参加サークルの個人情報が流出 (ITmedia News、2009年1月17日)
- ^ “インターネットへの内部資料の流出について - 博麗神社例大祭”. 2014年6月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年2月14日閲覧。
- ^ サンシャインクリエイション42全体反省会より
- ^ 「クリエイション」個人情報流出に関するお知らせ 株式会社シーピーエス 2009年2月1日(2010年3月5日時点のアーカイブ)
- ^ 「サンクリ」サークル個人情報流出で経緯説明 4月は中止に (ITmedia News、2009年1月19日)
- ^ Winny個人情報流出の影響で6月予定の「サンクリ44」も中止 (にゅーあきばどっとこむ、2009年3月19日)
- 1 クリエイション (同人即売会)とは
- 2 クリエイション (同人即売会)の概要
- 3 他のオールジャンル即売会との関係
- 4 外部リンク
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