クピードー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 02:43 UTC 版)
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ギリシア神話のエロースと同一視されるが姿は異なり、恋の矢(クピドの矢)を撃つ気紛れな幼児として描かれることが多い。人々の恋愛成就の助けになることを「恋のキューピッド」ともいう。
サンドロ・ボッティチェッリの『春』の中で画面の上の方から目隠しをしながら三美神の中の「慎み」(castitas)を狙っているのがクピードーである。
語源
ラテン語で「情熱的な欲望」を表すクピードー(Cupīdō)は、ラテン語で「欲望」を表すcupiō、cupiere、またはイタリック祖語で「欲望」を表す *kupi、*kupei、さらに遡ると、インド・ヨーロッパ祖語 で「震える、欲望する」を表す、*kup(e)i から由来している[1]。
関連項目
- キューピー - ローズ・オニール作によるクピードーをモチーフとしたキャラクター。
- クピド (小惑星) - 小惑星のひとつ。クピードーが名前の由来。
- アモール (小惑星) - 小惑星のひとつ。クピードーのラテン語表記「Amor」が名前の由来。
- プット - ルネサンス美術に登場する翼の生えた幼児の図像。クピードーと同一の存在と解されることもある。
脚注
- ^ de Vaan 2008, p. 155.
固有名詞の分類
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