ギブソン (楽器メーカー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/11 06:16 UTC 版)
使用する木材
楽器としてのこだわりから、良質の木材を使用している。2009年、アメリカの司法当局は、ギブソンが木材の違法輸入をしているとして捜査を開始。捜査の過程で、26万ドル分もの木材の差押を受けている。結果的に、マダガスカルから黒檀を違法輸入したとして、30万ドルの罰金を命じられている[11]。
日本
ギブソンは日本国内に自社工場は所有していない。
ただし1980年代後半から1990年代には創業者の名に因んだ「オービル (Orville)」 というギブソン社公認のブランドのギターが日本に存在し、日本の楽器製造業者数社(フジゲンや寺田楽器)で製造し、日本における他社の安価なコピーモデルを牽制する目的で、レスポールやSGなど、またチェットアトキンス・エレガットに至るまで、ギブソン社の製品より手頃な価格で販売していた。その後「オービル」ブランドの生産は終了し、「エピフォン」ブランドに引き継がれた。
2006年12月末、日本国内の輸入代理店であった山野楽器は、米国ギブソン社との輸入代理店契約を終了。2007年1月をもって公式ウェブサイトGibson Official Fan Club JapanおよびEpiphone Official Site Japan(共にgibson.jp内)の運営を終了した。
2007年6月、Gibson USA出資の日本法人GIBSON GUITAR CORPORATION JAPANが設立され、初代代表取締役社長に岩撫安彦(フェンダー・カスタムショップに在籍した経歴とギター関連の著作で知られる人物)が就任。日本国内の自社工場は所有していないが、東京都内にショールームを開設した。
2012年、旧代理店時代には垣根のない小売店への卸販売が行われていたが、2012年7月現在では国内の限定された楽器店のみGibson製品の流通販売が行われていた。
2014年7月、米Gibson Brands(ギブソン)の世界初となるショールームが東京・八重洲にオープンした(元・オンキヨーのショールーム)[12]
2016年7月時点でギブソン・ジャパンの「本社所在地」はショールームのある八重洲のビルの6Fと表示された(前住所の銀座1丁目8−14のオフィスは閉鎖されたと推察された)。またギブソン・ジャパンの会社HPも閉鎖された状態になっていた。
2017年12月、東京・八重洲に設置したショールームを閉鎖[6]。
使用アーティスト
- ^ データを読む 楽器メーカーギブソン破綻、関係先への影響は東京商工リサーチ 2018年5月7日
- ^ ギブソン社の再建計画完了について
- ^ 梅咲 恵司(東洋経済 記者) (2013年3月29日). “ギター名門ギブソンの“仰天”TOB会見―買収先のティアック社長とロックで競演―”. 東洋経済オンライン 2013年3月30日閲覧。
- ^ ギブソン・ホールディングス・インクによる当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ(2013年5月1日)
- ^ 米ギブソン、フィリップスの音響機器部門を買収
- ^ a b c “ギブソンが経営悪化。ムーディーズの担当者「今年は危機的だ」”. HUFFPOST (2018年2月20日). 2018年5月2日閲覧。
- ^ “Why my guitar gently weeps”. The Washington Post (2017年6月22日). 2018年5月2日閲覧。
- ^ “老舗ギターメーカー、米ギブソンが経営危機 債務返済に苦慮”. AFP (2018年2月20日). 2018年5月2日閲覧。
- ^ “米ギブソンが破産法申請、中核事業のギター製造などに注力へ”. amass. (2018年5月2日) 2020年10月1日閲覧。
- ^ a b “米ギター老舗ギブソン、破産申請”. ニューヨーク時事(時事.com) (2018年5月1日). 2018年5月2日閲覧。
- ^ ギターのギブソン社、木材の違法輸入で罰金2300万円ロイターニュース 2012年8月7日
- ^ 名門の米ギブソン、東京から始まる世界戦略〜ギター界の巨人が世界初のショールームを開設〜
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