カイル・フリーランド カイル・フリーランドの概要

カイル・フリーランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 02:38 UTC 版)

カイル・フリーランド
Kyle Freeland
コロラド・ロッキーズ #21
2022年9月2日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 コロラド州デンバー
生年月日 (1993-05-14) 1993年5月14日(30歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
204 lb =約92.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 MLBドラフト1巡目
初出場 2017年4月7日
年俸 $10,500,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国
WBC 2023年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2023

経歴

プロ入り前

1993年コロラド州デンバーで生まれ、同年に創設されたコロラド・ロッキーズのファンとして育つ[2]

2011年MLBドラフト35巡目(全体1081位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名されたが、この時は入団せずにエバンズビル大学英語版へ進学した[3]

プロ入りとロッキーズ時代

2014年MLBドラフト1巡目(全体8位)でロッキーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級グランドジャンクション・ロッキーズでプロデビュー。A級アッシュビル・ツーリスツでもプレーし、2球団合計で10試合に先発登板して3勝0敗、防御率1.15、33奪三振を記録した。

2015年はルーキー級グランドジャンクションとA+級モデスト・ナッツでプレーし、2球団合計で9試合に先発登板して3勝2敗、防御率4.05、28奪三振を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ソルトリバー・ラフターズ英語版に所属した。

2016年はAA級ハートフォード・ヤードゴーツとAAA級アルバカーキ・アイソトープスでプレーし、26試合に先発登板して11勝10敗、防御率3.89、108奪三振を記録した。

2017年4月2日にメジャー契約を結んで開幕25人枠入りした。同じく新人のアントニオ・センザテラらと共に開幕から先発ローテーション入りし、本拠地クアーズ・フィールドでの開幕戦となった4月7日のロサンゼルス・ドジャース戦にて先発でメジャー初登板すると、6回1失点の好投で初勝利を挙げた[4]。ちなみに故郷での本拠地開幕戦でデビューして勝利投手になったのは、1966年カンザスシティ・アスレチックス(現:オークランド・アスレチックス)のチャック・ドブソン英語版ミズーリ州カンザスシティ出身)が記録して以来、51年ぶりだった[5][6]。7月10日の本拠地でのシカゴ・ホワイトソックス戦では、9回1アウトまで無安打で抑えるも、126球目でメルキー・カブレラに安打を許し、同球場での野茂英雄以来21年ぶり2度目のノーヒットノーランは惜しくも達成できなかった[7]。33試合に登板し、11勝11敗、防御率4.10、107奪三振を記録し、オフの新人王の投票では7位に入った。

2018年は33試合に登板で173奪三振を記録し、チーム最多となる17勝に加え、ロッキーズの球団記録となるシーズン防御率2.85の好成績を残した[8]

2019年は絶不調に陥り、22試合の登板で自身最少となる3勝11敗、防御率は6.73と前年の活躍からは見る影もなく、79奪三振と大きく成績を落とした。

2020年は試合数の減少もあり、13試合の先発登板はリーグ最多となり、2勝3敗、防御率4.33、46奪三振を記録した。

2021年は23試合の登板で7勝8敗、防御率4.33、105奪三振を記録した。

2022年4月19日に5年総額6450万ドルで契約延長したことが発表された[9]。オプションとして2022年、または2023年シーズンのどちらかでサイ・ヤング賞投票で上位5位以内に入った際には、2024年以降に行使できるオプトアウトが契約に上乗せされる。また、2026年シーズンに170イニング以上登板した際には、2027年の単年1700万ドルが保証される[10]

2023年はシーズン開幕前の2月14日に辞退したネスター・コーテズの代替選手として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[11]

選手としての特徴

スリークォーターから、最速95.4mph[12](約153.5km/h)・平均92mph(約148km/h)の速球フォーシームシンカー)を中心に、平均86mph(約138km/h)のスライダー、平均86mph(約138km/h)チェンジアップを投げる[13]


  1. ^ Kyle Freeland Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年2月15日閲覧。
  2. ^ Bryan Kilpatrick (2017年4月7日). “Rockies Opening Day 2017: Kyle Freeland makes major league debut” (英語). SB Nation Purple Row. http://www.purplerow.com/2017/4/7/15223390/colorado-rockies-opening-day-2017-kyle-freeland-mlb-debut 2017年4月27日閲覧。 
  3. ^ Ryan Casey The Denver Post (2011年6月8日). “Seven Colorado products go on MLB draft's third day”. 2017年4月27日閲覧。
  4. ^ Freeland dazzles in debut as Rox down LA” (英語). MLB.com (2017年4月8日). 2017年4月27日閲覧。
  5. ^ Associated Press (2017年4月8日). “Freeland wins debut as Rockies top Dodgers 2-1”. ESPN. 2017年4月27日閲覧。
  6. ^ 51年ぶり ロッキーズ新人左腕が地元デビュー勝利”. 日刊スポーツ (2017年4月8日). 2017年4月27日閲覧。
  7. ^ ロッキーズ新人左腕、クアーズ・フィールドで野茂氏以来のノーヒッター逃す”. フランス通信社 (2017年7月10日). 2017年7月30日閲覧。
  8. ^ Aaron Hurt (2018年9月29日). “Colorado Rockies: Jimenez or Freeland? Who had the better season?”. Roxpile.com. 2018年10月5日閲覧。
  9. ^ Freeland agrees to 5-year extension with Rox” (英語). MLB.com. 2022年5月3日閲覧。
  10. ^ Press, Associated (2022年4月20日). “Freeland, Rockies reach 5-year, $64.5M deal, avoid hearing” (英語). MLB | NBC Sports. 2022年5月3日閲覧。
  11. ^ Michael Clair (2023年2月14日). “Freeland takes Cortes' spot on Team USA staff” (英語). MLB.com. 2023年6月7日閲覧。
  12. ^ 2018年9月8日 ドジャース戦で計測
  13. ^ Kyle Freeland Baseball Statistics 2012-2017”. Baseball Cube. 2017年4月27日閲覧。
  14. ^ 2023 WBC Player Pitching StatsMLB.com 2023年3月26日閲覧


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