エソ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 02:12 UTC 版)
広義の「エソ」
ヒメ目エソ科の魚以外にも、ワニトカゲギス目のヨコエソやホウネンエソ、あるいは同じヒメ目のアオメエソ、マルアオメエソ、ナガヅエエソ、シンカイエソなど、和名に「エソ」がつく魚は多い。また、ハダカイワシ目の魚は大きな目と口、脂鰭などの共通した特徴を備え、かつてはヒメ目と同一の目として分類されていた。
これらは深海魚で、姿は似ていても比較的浅い海に生息するエソ科とはまた異なる外見や生態が知られる。以下のような特徴があり、異形の深海魚としてよく紹介される。
- 多くの種類が発光器官を持ち、餌をおびき寄せる時や敵の目をあざむく時に発光する。
- 目が発達していて、目が前に突き出したボウエンギョや、目が上向きで縦長に突き出した種類もいる。
- ハダカイワシなどは、昼は外敵の少ない深海にいて、夜に海面近くまで浮上し餌を獲る「日周鉛直運動」をおこなう。
ただし極端な深海に生息するものは却って目や発光器官が退化しており、日周鉛直運動もしない。
脚注
参考文献
- 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
- 檜山義夫監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
- 永岡書店編集部『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』 ISBN 4-522-21372-7
- 岡村収監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』 ISBN 4-635-09027-2
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、エソ科に関するカテゴリがあります。
- ^ “FAMILY Details for Synodontidae - Lizardfishes”. Fishbase. 2023年9月29日閲覧。
- ^ [ https://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2020031900041110&ap= 鹿大院生が国内初の魚発見! MBC南日本放送 03/19 20:32]
- ^ 鹿児島の郷土料理「つけあげ」の原料に未知の魚!!本学学生が日本初記録のエソ科魚類を発見、「ツケアゲエソ」と命名 日本の研究.com
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