ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 05:21 UTC 版)
登場怪獣・宇宙人
天球ガーディアン ビートスター
ビートスター | |
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別名 | 天球ガーディアン |
身長 | 65 m[6][7] |
体重 | 6万5,000 t[6][7] |
出身地 | ビートスター天球[6] |
ビートスター天球の中枢を司るマスターコンピューター。ジャンキラーや、天球にてコピーして作り上げたロボット怪獣軍団を操る。普段はビートスタータワーと一体化しているが、下半身部分の拘束を解くことで単独で行動することも可能である。武器は全身のハッチを開いて撃つミサイルと、顔面から撃つ強力なエネルギー光線。パワーはゼロを大きく上回る。
元はバット星人の侵略を受けて滅んだ、とある宇宙の惑星人たちに作られたが、侵略から逃れた後も彼らは天球すら脅かしかねない争いを続けていた。そのため、元より「天球の安全と環境維持のために障害をすべて排除する」とプログラムされていたビートスターは、生みの親を含む住民たちを皆殺しにした。このような過去から有機生命体を憎んでおり、「宇宙の癌細胞である有機生命体を排除することで、宇宙に秩序と平和が保たれる」という行動理念にのっとり、全宇宙の有機生命体の抹殺を企てる。
タワー内に侵入してきたゼロを迎え撃って追い詰め、駆け付けたジャンキラーの説得も「非論理的」と一蹴し、戦い続ける。ジャンキラーの攻撃をすべて計算済みとして回避するが、搭乗していたヒュウガがジャンキラーを操縦して放った計算外の正拳突きにより、顔面を破壊される。その直後、ゼロのプラズマスパークスラッシュで致命的な損傷を受け、エネルギー光線で人工太陽を爆破して天球を道連れに爆散する。
不要なものとしていた人間の論理を超えた可能性の力によって敗れてもなお自らの正当性を叫んでいたが、最期の瞬間にはバット星人への恐怖を吐露した。このことから、感情を持たないただの機械ではなく、ジャンボットやジャンキラーと同じく心を持った存在であり、極端な行為に走ったのも自らの心の弱さに敗れたからであることが示唆された。
- 着ぐるみは、映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場したデスフェイサーの改造[出典 2]。監督のアベユーイチの要望で顔のディテールをなくして空洞にしてリファインし、細部のディテールをアレンジしている[8][9]。元になった着ぐるみは映画当時から現存していた物であり、当初はデスフェイサーをそのままロボット怪獣軍団の1体として登場させる案もあった[6][10]。
- ビートスター天球
- ビートスターがコントロールする人工天球。物理的な衝突により、いかなる惑星でも一瞬で粉々に破壊してしまう。
- 天球表層には人工太陽とコントロールタワーのある月が浮かんでおり、内部は空洞で生命反応がなく廃墟があるだけで、ウルティメイトフォースゼロの力を半減させる濃い霧に包まれている。
- 元は滅ぼされた宇宙からの脱出用に建造されたため、多次元宇宙跳躍機能も備えている。
- ビートスタータワー
- ビートスターが天球内部に鎮座して天球全体を制御するコントロールタワー。月の裏側にあり、周囲は無数のロボット怪獣が密集して守護している。
- サンダービートスター
- データカードダス『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』第4弾の期間限定ミッションに登場。
- 謎の遺跡の深部に鎮座するロボット。肩部にプラグやコードを伸ばしたバインダーのようなものが追加されるなど、外見は大きく変化している。プラズマソウルに侵食された影響で暴走し、接続を解除したプラグやコードを電磁鞭のように使用する。
ロボット怪獣軍団
過去の個体との区別のためにBS(ビートスター)が付けられている。
- 天球ロボット キングジョー(BS)
- 天球超人 エースキラー(BS)
- 天球鉄神 インペライザー(BS)
- 天球機兵 レギオノイド(BS)
レイのパートナー怪獣
触角宇宙人 バット星人
かつてウルトラの国壊滅を企んだ宇宙人の同族。過去にとある宇宙を侵略して滅ぼしており、ビートスターの誕生に間接的に関わっている。ビートスターの記憶回路の映像(回想シーン)にのみ登場。
注釈
- ^ オリジナル版は前作の『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』同様全2部作のため、サブタイトルも『鋼鉄の軍団』『鋼の独裁者』『鋼鉄の涙』に変更されている。詳細はウルトラマン列伝#放送日程を参照。
- ^ 第1話のみ物語の直前と思われる会話内容になっている。
出典
- ^ 「宇宙船vol.136特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2012」『宇宙船』vol.136(2012.春号)、ホビージャパン、2012年3月31日、別冊p.27、ISBN 978-4-7986-0368-1。
- ^ 古林英明 編「ウルトラマンゼロ外伝」『NEWTYPE THE LIVE 特撮ニュータイプ』 2011年10月号、角川書店、2011年9月1日、126頁。雑誌 17011-10。
- ^ ゼロVSベリアル 2020, p. 84, 「CREATION of ZERO ゼロを作りし者たち Interview おかひでき[監督]」
- ^ a b 村瀬直志(編)「Catch the Heroes part2 [インタビュー]アベユーイチ」『宇宙船』vol.134(2011年秋)、ホビージャパン、2011年10月1日、98頁、ISBN 978-4-7986-0302-5。
- ^ ゼロVSベリアル 2020, p. 80, 「CREATION of ZERO ゼロを作りし者たち Interview アベユーイチ[監督・脚本]」.
- ^ a b c d e 常識 2012, pp. 184–185, 「ビートスター」
- ^ a b UPM vol.08 2020, p. 25, 「怪獣、宇宙人、宇宙怪獣、ロボット」
- ^ a b ゼロVSベリアル 2020, pp. 119–120, 「ART of ZERO ウルトラマンゼロVSウルトラマンベリアル DESIGN WORKS Interview 後藤正行[キャラクターデザイン]」
- ^ a b GENERATOR 2022, p. 41, 「ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター」
- ^ 『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』DVD解説書より。
出典(リンク)
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