イヒネ・イツア
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経歴
プロ入り前
両親は共にナイジェリア人[4]。生まれも育ちも日本(愛知県)[5]。
名古屋市立中根小学校3年生の時に、友達の誘いで野球チームの練習体験に行くことになる。元々イヒネは物心ついた時からサッカーをプレーしており、このときはちょうど新たに所属するサッカークラブを探していた。野球の練習を体験してみたところ、「バットに当たらない」「ゴロが取れないこと」で野球は自分には難しいと感じたが、その難しさに新鮮さを感じたことで野球を始める[6]。中根小学校をホームグラウンドとする瑞穂イーグルスでプレーをした[7]。高学年になるとバスケットボールチームにも所属し、野球以外のスポーツにも積極的に取り組んでいた[6]。
名古屋市立萩山中学校在学時は、軟式野球のクラブチームである東山クラブでプレー[7]。チームメイトには、同学年に内藤鵬[4]、1学年上に菊田翔友がいた。
誉高校に進学すると、1年秋からベンチ入り。当初は外野手だったが、2年時に遊撃手へ転向[5]。フィジカルを強化するトレーニングを積み、打撃、守備共に大きく向上した[8]。同年夏は愛知県大会4回戦で愛工大名電高校に敗れた[9]。3年夏の県大会では中部大第一高校との初戦(2回戦)で決勝点となる3点本塁打を放ったが、続く3回戦で西尾東高校に敗れた[10][11]。3年間で甲子園大会出場はなし。高校通算18本塁打[4]。その後、2022年9月8日にプロ志望届を提出した[12]。
2022年10月10日、福岡ソフトバンクホークス編成育成本部長兼スカウト部部長の永井智浩が、ドラフト会議でイヒネを1位指名することを公表し[13]、10月20日に開催されたドラフト会議において、ソフトバンクから1巡目で単独指名を受けた[14]。11月27日に契約金8000万円、年俸800万円(金額は推定)で仮契約を結び[15]、12月5日、BOSS E・ZO FUKUOKAで入団発表会見が行われた[16]。背番号は36。なお、指名前は「イヒネ・イツア」と中黒を挟んだ表記を使用しているメディアもあったが、指名時の名義および登録名は「イヒネ イツア」と日本式の姓名表記となっている[17]。
ソフトバンク時代
2023年は、1月5日に入寮したが、翌6日に喉の痛みと咳の症状があり、新型コロナウィルスの判定を受け、新人合同自主トレ初日から静養を取る[18]。その影響もあり、2月の春季キャンプはリハビリ組でのスタートとなった[19]。さらに右膝痛のリハビリを経て、実戦デビューは6月27日に四軍交流戦となったが[20]、7月7日の試合で守備機会に左手の親指を負傷して左母指基節骨骨折と診断され、7月10日に手術を受けた[21]。公式戦の出場はなく、シーズン終了後の11月8日、現状維持となる推定年俸800万円で契約を更改[22][23]。11月25日から台湾で開催される2023アジアウインターベースボールリーグに参加し[23]、5試合の出場で打率.273を記録したが[24]、11月30日の対U-23台湾アマチュア選抜戦で二盗でヘッドスライディングをした際に左手親指を骨折し、帰国を余儀なくされる[25]。
注釈
出典
- ^ a b “イヒネ、憧れの柳田に「聞く」 ソフトBが1位指名あいさつ”. 株式会社山陽新聞社 (2022年10月21日). 2022年10月21日閲覧。
- ^ “ソフトバンク - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月9日閲覧。
- ^ “Ikhine,Itua(Fukuoka SoftBank Hawks)”. 日本野球機構. 2024年2月5日閲覧。
- ^ a b c d 「高校野球も国際化「野球の神様がいる」両親ナイジェリア人の誉イヒネ・イツアのほほえましい習慣」『日刊スポーツ』、2022年9月27日。2022年9月27日閲覧。
- ^ a b “高校屈指の大型遊撃手にスカウト陣が大集結 誉高イヒネ・イツアが秘める“伸びしろ””. BASEBALL KING (2022年7月11日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ a b “野球は日曜だけ、三段跳びは全国3位 ソフトバンク1位のイヒネ・イツア、恩師も驚いた身体能力”. Full-Count (2022年10月18日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ a b c “【注目選手インタビュー】誉|イヒネ・イツア「試合中の元気は他のチームに負けない!」”. Timely! WEB (2022年7月13日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ イヒネ・イツア(インタビュアー:河嶋宗一)「両親はナイジェリア人。なぜイヒネ・イツアはNPB12球団のスカウトが注目する大型遊撃手へ成長できたのか」『高校野球ドットコム』、2022年6月8日 。2022年9月28日閲覧。
- ^ 「【全国高校野球選手権愛知大会4回戦】愛工大名電が誉から勝利をもぎ取る」『Player!』、2021年7月22日。2022年9月28日閲覧。
- ^ 「誉のプロ注目遊撃手・イヒネ、12球団スカウトの前で決勝3ラン 阪神スカウト「見るたびに成長」」『スポーツニッポン』、2022年7月14日。2022年9月27日閲覧。
- ^ “3回戦 西尾東 vs 誉 - 2022年 第104回 全国高等学校野球選手権 愛知大会”. 高校野球ドットコム. 大会結果. 2022年9月27日閲覧。
- ^ 「【高校野球】高松商のドラフト上位候補スラッガー・浅野翔吾がプロ志望届を提出 誉のイヒネ・イツアも」『スポーツ報知』、2022年9月8日。2022年9月28日閲覧。
- ^ 「ソフトバンク、誉のイヒネ・イツアのドラフト1位指名を公表 左打ちスラッガー 県3回戦敗退の逸材育てる!」『西日本スポーツ』、2022年10月10日。2022年10月10日閲覧。
- ^ “【ドラフト】ソフトバンク1位は誉イヒネ・イツア 恵まれた身体能力 理想像は柳田悠岐”. 日刊スポーツ (2022年10月20日). 2022年10月24日閲覧。
- ^ “【ソフトバンク】ドラ1イヒネ「早いうちから活躍したい」契約金の使い道は「恩返しが最優先」”. 日刊スポーツ (2022年11月27日). 2023年1月27日閲覧。
- ^ “2022/12/06 (火) 選手 新入団会見レポート。1位イヒネ選手は「背番号36」”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト (2022年12月6日). 2023年12月22日閲覧。
- ^ イヒネ イツア 日本野球機構
- ^ “【ソフトバンク】ドラフト1位のイヒネ・イツアが新型コロナ陽性 新人合同自主トレ初日に無念の離脱”. スポーツ報知 (2023年1月8日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “ソフトB・イヒネ 筑後から始まったプロ生活 焦らずまずは体づくり「変わったなと思ってもらえるように」”. スポニチアネックス (2023年2月7日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “「神様に『頑張らないと駄目だぞ』と言われているのかな」長いリハビリ経験のソフトバンクドラ1イヒネ・イツアが果たした実戦デビュー”. 西スポWEB OTTO! (2023年6月28日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “ソフトBのイヒネ・イツア手術 左母指基節骨骨折で 復帰まで3、4カ月の見込み”. スポニチアネックス (2023年7月10日). 2023年8月23日閲覧。
- ^ “【ソフトバンク】契約更改開始 22年ドラ1イヒネは現状維持800万円「タメになる1年目」”. 日刊スポーツ (2023年11月8日). 2024年2月5日閲覧。
- ^ a b “ソフトバンクのドラ1イヒネ・イツア現状維持800万円でサイン「走攻守すべてで一回りレベルアップできるように」”. 西スポWEB OTTO! (2023年11月8日). 2023年11月20日閲覧。
- ^ a b “日職紅隊 IKHINE Itua36”. 中華職業棒球大聯盟オフィシャルサイト. 2023年12月19日閲覧。
- ^ 「Breaking news ソフトバンク・イヒネが左手親指骨折 台湾ウインターリーグから無念の途中帰国 7月にも骨折」『西日本スポーツ』西日本新聞社、2023年12月27日。2023年12月19日閲覧。
- ^ a b c “両親はナイジェリア人。なぜイヒネ・イツアはNPB12球団のスカウトが注目する大型遊撃手へ成長できたのか”. 高校野球ドットコム (2022年6月8日). 2023年9月12日閲覧。
- ^ a b “【ドラフト】1位はイヒネ選手!計20人を指名”. 福岡ソフトバンクホークス (2022年10月21日). 2023年9月12日閲覧。
- ^ a b “【ソフトバンク】ドラフト1位公表!愛知・誉のイヒネ・イツア 両親ナイジェリア人の大型遊撃手ギータ2世”. スポーツ報知 (2022年10月10日). 2023年9月12日閲覧。
- ^ “ドラ1イヒネ、たい焼きに笑顔「本当に1位が確定した実感があった」 指名あいさつで大好物の差し入れ”. 西日本スポーツ (2022年10月21日). 2022年11月12日閲覧。
- ^ (日本語) 【鷹党】イヒネ『“博多通りもん” 食べたい』【甘党】, YouTube 2022年12月24日閲覧。
- ^ “チーム情報 球場使用曲一覧”. 福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト. 2023年12月19日閲覧。
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