アリゼ (航空機) 現存機

アリゼ (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/19 17:26 UTC 版)

現存機

飛行可能機

飛行するF-AZYI 59番機(2015年)

2000年まで在籍していたフランス海軍のアリゼの内、2機(56番機、59番機)が廃棄されずにニーム=ガロン海軍基地に保管されていた。航空ジャーナリストや元海軍軍人が中心となり設立された「アリゼ・マリーン協会(Alizé Marine Association)」が引き取りを希望したが、電子機器を多数搭載するなどで時間がかかり、ようやく2011年に機体を入手した。56番機は塩害による腐食が著しく部品取り用に保管され、総飛行時間が約6,000時間と状態が良かった59番機が再整備され、2013年5月、機体番号F-AZYIを与えられた59番機は再び飛行に成功した。2019年にも第6飛行隊創設60周年記念イベントで飛行するなど、積極的に飛行している[2]

展示機

主翼が折りたたまれた状態で展示されていることが多い。

機体番号   写真     所在地 公開状況
4 フランス海軍航空博物館フランス語版 主翼を折りたたんだ状態で屋内展示されている。
8 フランス海軍航空博物館 博物館前のロータリー交差点に離陸状態で屋外展示されている。
10 ル・ブルジェ航空宇宙博物館 保管のみ。
04[注 2] サヴィニー=レ=ボーヌ城フランス語版 元レーサーでワイン生産者兼経営者であるミシェル・ポンのコレクションの一つで、彼が1979年に城を買い取った際に設けた乗り物の博物館[注 3]の展示品。主翼を折りたたんだ状態で屋外展示されている。
47 リヨン・コーバス航空博物館フランス語版 主翼を折りたたんだ状態で屋外展示。以前はエンジンカバーが開いた状態で屋内展示されていた。飛行可能な状態に復元する計画もあったが、状態が悪く断念された[2]
トゥールーズ航空博物館 外翼が失われた状態で屋外展示されている。
02 インド海軍航空博物館英語版 主翼を折りたたんだ状態で屋外展示されている。

注釈

  1. ^ インド軍の呼称はゴア解放作戦。
  2. ^ オリジナルの塗装ではない可能性がある。
  3. ^ 2018年には、世界で最も多くの観覧者が訪れた私設博物館としてギネス世界記録にも掲載されている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 青木謙知・監修 『週刊ワールド・ウェポン』通巻42号 デアゴスティーニ・ジャパン 2003年 P.23 - 24
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n Basteien OTTELI「退役から20年、いまも飛び続けるフランス海軍艦上哨戒機アルゼ」『航空ファン』通巻809号(2020年5月号)文林堂 P.18 - 23


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