アメリカ陸軍工兵司令部 研究

アメリカ陸軍工兵司令部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 04:35 UTC 版)

研究

工学研究開発センター (ERDC)は工兵隊の研究開発部門である。7つの研究室がある。次のような研究を支援する。

  • ダム安全システム
  • 地図製作・地勢図分析
  • 公共設備設計、施工、運転および保守
  • 構造力学
  • 冷涼地域および氷の力学
  • 海岸および水力利用工学、コンピュータプログラムHEC-RASの制作
  • 環境の特質、ヘドロなど廃棄物の毒性化学物質を含む
  • 土質力学
  • コンピュータ科学およびHPC

支援サービス

工兵隊には他にも幾つかの主要な組織がある。

  • アメリカ陸軍エンジニアリング支援センター (CEHNC); 国家的あるいは広い範囲の計画で通常は工兵隊部局が行わないものについて、工学的技術的支援活動とプログラム/プロジェクト監理、建設監理および革新的な契約の主導を行う。
  • 環大西洋プログラム・センター (CETAC); 連邦政府の海外プログラムおよび政策の支援を行う。
  • 工兵隊財務センター (CEFC); 工兵隊の活動資金獲得と会計業務を支援する。
  • ハンフリーズ技術センター支援活動 (CEHEC); 工兵隊と他の現地事務所に管理的また運転上の支援を行う。
  • 海洋設計センター (CEMDC); 工兵隊、陸軍および非戦時の国家的水資源プロジェクトの計画、設計および造船契約監理を含むプロジェクト全体監理、および国家的緊急時あるいは動員時の軍事的建設能力の増大を図る。
  • 水資源研究所 (IWR); 水資源管理条件の変化を予測する新しい評価方法、方針およびデータを開発し適用することで土木工事理事会や他の工兵隊部局を支援する。
  • 第249工兵大隊(主要電力); 戦時、災害救援時などに主要電力を発電し供給するとともに、発電供給システムに関する助言と技術支援を行う。また陸軍の発電供給補助機の保守を行う。
  • 第911工兵中隊; ワシントンD.C.都市圏を支援して特別の技術的探査と救援活動を行う。合衆国首都の安全確保に当たる統合軍首都圏本部の実働支援構成員でもある。

雑学

  • 工兵隊の記章「工兵城」は非公式な根拠で採用され始められたと信じられている。1841年、ウエストポイントの士官候補生がこの手の記章を付けていた。1902年、この城の記章は公式に工兵隊の記章として採用された。[2]
  • 現在の記章はウエストポイントを1903年に卒業した陸軍将軍のダグラス・マッカーサーの付けた「金の城」を初めとしている。マッカーサーはその軍歴の初期は工兵隊に従軍し、卒業の記念品に家族から2つの記章を貰った。1945年、第二次世界大戦の終わり近く、マッカーサーは自分の記章を技師長のリーフ・J・スベードルップ将軍に贈った。1975年5月2日、工兵隊の誕生200周年の時に、長さ17マイル (17 km)のチェサピーク湾橋・トンネルを含む土木工事プロジェクトで成果をあげたスベードルップが退役し、当時の技師長で中将のウィリアム・C・グリッブル・ジュニアに金の城を贈った。グリッブルもマッカーサーの下で太平洋戦争を戦った者であった。グリッブルはこの時、金の城の記章を次代の技師長に受け継いでいくことを宣言し、現代もこの伝統が受け継がれている。[3]
  • 工兵隊がダムを建設するとき、一番近い郵便局の名前をそれぞれのダムに付けた。サマーズビル・ダムを建設する時にこの伝統が破られた。一番近いウエストバージニア州ギャドの町名をとってギャド・ダムとはせずに、2番目に近いサマービルの名前を選んだ。






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