すばらしい新世界 登場人物

すばらしい新世界

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/03 06:59 UTC 版)

登場人物

バーナード・マルクス(Bernard Marx)
中央ロンドン孵化・条件づけセンターの心理課に勤務する心理学者。本来の階級はアルファ・プラスではあるが、胎児のときに職員の手違いからかガンマ階級の姿で生まれてしまった。そのことから劣等感に苦しみ、孤立している。
ヘルムホルツ・ワトソン(Helmholtz Watson)
バーナードの友人でアルファ・プラス階級の感情技術者。完璧にアルファ・プラスな外見の美男子かつ非の打ちどころのない社交家で、感情工科大学創作学部の講師を務める傍ら詩人や脚本家としても才能を発揮している非常に優秀な男であるが、それゆえに周囲の人間と違っているという孤独を感じている。
レーニナ・クラウン(Lenina Crowne)
ベータ階級の保育士で、胎児に予防接種を打つ作業をしている。センターのアルファ階級男性のほぼ全員と寝たことがある美女。
ジョン・サヴェジ(John the Savage)
蛮人保存地区で生まれ育つが、シェイクスピアの全作品を愛読している。文明社会に行き、好奇の目を向けられる。「Savage」とは「野蛮人」の意味。
所長(The Director)
中央ロンドン孵化・条件づけセンターの所長でバーナードの上司。名前はトマス(リンダは彼をトマキンと呼ぶ)。バーナードを疎んじてアイスランドのセンターへ左遷しようとしたが、本人も知らなかった息子ジョンの存在と「父親」になったことを暴露され、失脚。その後の行方は不明。
リンダ(Linda)
ジョンの母親。ベータ・マイナス階級だったが、若い時に所長と蛮人保存地区へ出かけ、一人はぐれた挙句、避妊処理ができなかったことで彼の子供を身篭ってしまった。そのため、保存地区から出られず、しかしインディアンの生活に適応することもできず、年老いてすっかり醜くなった。
ムスタファ・モンド(Mustapha Mond)
西ヨーロッパ駐在統制官で世界統制官の一人。賢明で人間社会に対する洞察に満ち、冷笑的でどこか優しい憂愁さえたたえた哲学的な指導者。

  1. ^ この場合のbraveは「勇敢な」ではなく、bravoと同じで「素晴らしい」の意味。
  1. ^ a b オールダス・ハクスレー 著、片桐ユズル 訳「訳者あとがき」『島』人文書院、1980年、334-340頁。ISBN 4-409-13012-9  Island, 1962.
  2. ^ Andreeva, Nellie (2020年10月29日). “‘Brave New World’ Canceled By Peacock After One Season” (英語). Deadline. 2023年6月6日閲覧。






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