おうし座19番星 概要

おうし座19番星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 05:11 UTC 版)

概要

プレアデス星団の中では明るいものの一つ。B型スペクトルの準巨星で、分光連星である。月に掩蔽されることがあり、そのときの観測結果から主星と伴星の詳細がわかっている。主星と伴星は地球からは0.012秒離れて見え、1313日で公転している。この2つの星の69秒離れた位置に見える8等級の恒星が、連星系を成しているかは定かでないが、仮に連星であれば内側の連星の周りを少なくとも9,000au離れた軌道を30万年以上掛けて周回していることとなる[7]

名称

固有名のタイゲタ[4] (Taygeta[2][3]) は、ギリシャ神話に登場するアトラースプレーイオネーの娘ターユゲテーに由来する[2]。2016年8月21日、国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Taygeta をおうし座19番星の固有名として正式に承認した[3]

画像

脚注

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注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for 19 Tau. 2015年10月29日閲覧。
  2. ^ a b c Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names: A Short Guide to 254 Star Names and Their Derivations. Sky Publishing. p. 55. ISBN 978-1-931559-44-7 
  3. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月25日閲覧。
  4. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』恒星社厚生閣、2007年2月28日、新装改訂版第4刷、222頁。ISBN 978-4-7699-0825-8
  5. ^ The Washington Visual Double Star Catalog (Mason+ 2001-2014)”. VizieR. Centre de Données astronomiques de Strasbourg. 2016年11月25日閲覧。
  6. ^ NSV”. Results for NSV 1264. 2015年10月29日閲覧。
  7. ^ a b c d e Jim Kaler. “Taygeta”. STARS. 2016年11月25日閲覧。
  8. ^ a b c d 輝星星表第5版


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