うえはぁす 〜お姫様は今日も危険でした〜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 10:14 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動対応機種 | Windows 95/98/2000 |
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開発元 | ソフトハウスキャラ |
発売元 | ソフトハウスキャラ |
ジャンル | やり込みシミュレーションゲーム |
発売日 | 2000年9月22日 |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 不可(固定名:エリオット) |
ゲームエンジン | SystemAoi[1] |
メディア | CD-ROM |
画面サイズ | 640x480 |
BGMフォーマット | CD-DA |
キャラクターボイス | なし |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | なし |
概要
アダルトシミュレーションゲーム専門ブランドで知られるソフトハウスキャラによる第2作にあたる。本作は、逃走劇をメインの題材としており、追手に捕まることなく目的の町村を目指して進むというゲーム内容となっている。一見寄り道的に見える「クリスのよけいな知識」を獲得しないと、クリスとのアダルトパートがほとんど出現しない点、目的町村への到達ターン数で攻略対象キャラクターへの攻略への道が開かれる点など、アドベンチャーパート以外の様々な要因を含めた条件によってエンディングが決定されるシステム構成となっている。
なお、本作のメインキャラクターであるエリオットとクリスは、同ブランドから発売されている後発作品『ダンシング・クレイジーズ』にも登場している。
あらすじ
作品舞台は欧州にあるゴースティアル王国。いたって平和で、治安はよく、税金は低く、土地も安いという、住むにはいいところである。エビの養殖と輸出で知られている。
主人公エリオットは、つい先日、会社を首になったところ。王国では、王国の認める会社で一定期間働くことで永住権を獲得できることになっており、もう少しで永住権を獲得できる後一歩のところでの退職であった。
主人公が社宅を追い出され、今や自宅代わりでもある愛車のパンクを修理しているとき、一人の女性がマルヒローに乗せて行ってほしいと頼んでくる。まるで結婚式から抜け出してきたかのようなドレス姿の女性を見て、面倒ごとは御免と断る主人公であったが、銃で脅され、結局乗せて行くこととなった。
その後、彼女が王国の第1王女クリスであること、結婚相手が40歳を越える大臣であることを理由に逃げ出してきたことを知った主人公は、彼女と正式に契約し、永住権の取得と就職の斡旋(彼女専属の運転手)を条件に、彼女の希望する場所に彼女を送ることとなった。
登場キャラクター
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主人公と王室関係者
- エリオット
- 本作の主人公。永住権獲得までに退社してしまったため、正式な王国住民ではない。そのため、王国の永住権獲得は主人公にとって大きな魅力ある報酬であり、彼女を目的地に送り届ける条件としてはかなり満たされるものであった。今回の依頼における追っ手からの逃げのテクニックは、過去に何でも屋をやっていた経験が活かされている。何でも屋、主人公と何でも屋との関わり合いについては、同ブランドの後発作品『ダンシング・クレイジーズ』で語られている。
- 愛車は某日本の有名メーカーのRV、ストーン。フルタイム四駆、コーナーリング性能に優れた車種で、色はえんじ色。
- クリス姫
- 正式名はプリンセス・オブ・クリス・クラリティーズ・グリーン (Princess of Chris Clariteas Green) 。ゴースティアル王国第1王女。4月8日生まれ、牡羊座、B型。金髪で長髪。
- 傍若無人で、いわゆるトラブルメーカーである。今回の件については、城を抜け出す際に大臣の部屋に仕掛けた爆弾によるテロ行為を理由に、1億イエーンの懸賞金[注 1]が掛けられているが、それに対する王国市民の反応は「騒動の一部始終を端で見て楽しむのが一番」「今回は何をしでかしたのかを巡って賭けごとが流行る」「いつ捕まるのかを巡っての賭けごとが流行る」などといったように、このようなトラブルはいつものことというものである。今回の件の原因となった、妹のリゼット姫から受けたいたずらについても、その原因を作ったのは、幼少のころから妹との間でこういったトラブルを月1のペースで作ってきたことにある。しかも、それに対する自覚はなく、むしろ面倒見の良い姉だと思い込んでいるという、トラブルメーカーにありがちな、トラブルの原因が自身にあることへの無自覚さが作中の随所で示されている。
- また、「何でも1つだけ願いを叶える」という悪魔の妖精に対して「悪魔の妖精は今後、人前から永遠に姿を隠しつづける」という願いを聞いてもらうというエピソードにも代表されるように、悪戯心旺盛な性格でもある。作中、かなり初期に、本当の結婚相手が40歳を越える大臣ではなく、その甥っ子であることがあきらかとなるが、それを知った後ももうしばらくこの家出を楽しみましょう、と言って次々と別の目的地に向かうこととなる。
- リゼット姫
- 正式名はプリンセス・オブ・リゼット・リンザ・クラリティーズ・クリムゾン (Princess of Rezet Rinzu Clariteas Crimson) 。ゴースティアル王国第2王女。
- 聡明で活発。賢人として知られるが、策士策に溺れるといったケースもしばしば。
- 今回の騒動は、彼女が姉のクリス姫についた嘘が直接の原因となっている。本来「結婚相手の候補は、ゴードン大臣の甥っ子のライオネル」というところを、いつも姉から受けている仕打ちへの仕返しのつもりで「結婚相手はゴードン大臣で、既に本決まり」と嘘を付いたわけである。しかし、「結婚している大臣が結婚相手になるはずがないので簡単に見破れる嘘」という読みは外れ、クリス姫は逃げ出してしまい、クリスがいなければ第2王女がライオネルと結婚するはめになるといったように、その災難は自身に降りかかることとなった。自身の自由を求めて姉を結婚させるべく、管轄の陸軍を率いてクリス追跡劇に自ら参入することとなる。
- アリエル
- リゼットの侍女。リゼットの過激な策のブレーキ役となっており、クリス姫を追い詰めた場合でも「砲弾を打ち込め。砲弾ごときで死ぬ姉さんじゃない。」というリゼットを制止する役目はアリエルが行っている。
- 赤が彼女のトレードマークである。
- ゴードン内務大臣
- 今回の騒動の被害者の一人。
- 大臣職には王城の一室が与えられているが住居としては不充分なため、近隣の宰相府に生活住居を構えるものが多く、ゴードンもその一人であった。そしてゴードンは、王城の一室を警備万全の物置として使用していた。しかし、クリスが城を抜け出す際、逃避行中の路銀の足しにと、ゴードンの部屋から持ち出した品物に「白の石」の隠し先として使用していた品物が含まれていたため、本気でクリスを追跡する必要に迫られることとなった。
- ライオネル
- ゴードンの甥っ子。クリスの本来の結婚相手。
- シュターデン
- 第一親衛隊の隊長。王家の守護神と呼ばれる人。
- ルン
- リゼットの配下に当たるが、クリスの協力者。
アイズバーグ構成員
- エルーシャ
- 欧州の最大手マフィアであるアイズバーグのボス。旧ボスであるベッカーの代は攻撃的なスタンス(敵対組織の武力的排除)で勢力を伸ばしていたアイズバーグだったが、ベッカーの死後、娘のエルーシャにボスの座が移ってからは知性派のスタンス(敵対組織の取り込みなど)で勢力を拡大し、今や最大手マフィアとなった。
- ベイウス
- アイズバーグの幹部職。本来はゴースティアル王国は彼の管轄外であるが、王国を管轄としているクラッススとは非常に親しい間柄であるため、王国とは縁の深いものとなっている。遊び目的でクラッススを訪れたベイウスは、クラッススがクリス追跡に苦労していることを知り、自身の部下も参戦させるというかたちでクリス追跡劇に参加していく。
- ライムソーダが好き。病気の愛妻を救うために「緑の石」の力を必要としている。
- クラッスス
- アイズバーグの中では、幹部とは行かないまでもかなり上の地位に付く。幹部のベイウスとは親しい間柄にある。
- 殺人課警部のギブソンとも知り合いであり、核心に迫らない範囲での情報交換や協力は時々行っている。下着好きであり、情報交換の条件に使われる場面も登場する。
その他
- ギブソン
- 殺人課の警部。噂の敏腕刑事と名高く、悪魔にでも魅入られたかのように犯人が奴の手に落ちると作中で噂されている。
- 地域課への転属願いを出しており、何らかの大きな事件絡みの転属と周囲からは見られている。アイズバーグのクラッススとは実は知り合いであり、アイズバーグの部下が捕まったときに簡単に釈放されるように根回ししているのは彼である。
- ベルロット、ドワイト
- ベルロットとドワイトは、賞金稼ぎの姉弟である。クリス姫に対して1億イエーンの報奨金が出ていることを知った2人は、クリス追跡劇に参戦する。クリスたちが道中で落とした100万イエーンを拾うことから、逃走と追跡の立場は途中で逆転することもある。
- ルーシィ
- この地方に改造店の店長。腕は確かで、短時間で車の性能を向上させる能力を持つ。1度目の訪問は改造となるが、2度目以降の訪問ではゴードン大臣の部屋から持ち出したアイテムを買い取るショップとしての役割を担っている。
- クレア
- ガソリンスタンド店員。所持金を使ってカード購入を行うショップとしての役割を担っている。
- ロボ吉
- 王国の最新鋭タル型ロボット「マリオネッティマシーネ・the・アシッドアームズ」の1体。クリスの執事長。脱走劇の途中で合流することになる。
- ゴースティアル機械化師団
- 王国の最新鋭タル型ロボット「マリオネッティマシーネ・the・アシッドアームズ」のみで構成される師団。
- 大文字紀美子
- 日本NOK放送のレポーター。
注釈
- ^ 金額の目安としては、クリス専属運転手の給料に主人公が月30万イエーンで手を打ったことが参考となる
出典
- ^ 実行ファイル wafer.exe のプロパティ(内部名欄)には「Wafer on SystemAoi」と記されている。
- 1 うえはぁす 〜お姫様は今日も危険でした〜とは
- 2 うえはぁす 〜お姫様は今日も危険でした〜の概要
- 3 ゲームシステム
- 4 石の秘密
- 5 スタッフ
固有名詞の分類
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