鉄損とは? わかりやすく解説

てっ‐そん【鉄損】

読み方:てっそん

変圧器・電動機などの鉄心部分で電力が熱となって消費されること。鉄損失。


鉄損

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/18 09:09 UTC 版)

鉄損(てつそん、てっそん)は磁性材料(代表的には鉄類)のコアを持つインダクタや変圧器などのコイルにおいて、そのコアの物性の為に発生する損失のことである(理想的なインダクタに交流を掛けた場合、損失はゼロである)。導線における損失である銅損と合わせて、電動機や発電機、変圧器などの効率を低下させる要因の一つである。

鉄損は主としてヒステリシス損と渦電流損から成る。

ヒステリシス損

ヒステリシス曲線
縦軸:磁束密度 B
横軸:磁界の強さ H

ヒステリシス損(ひすてりしすそん)(履歴損失)は鉄心の磁区が交番磁界によって磁界の向きを変えるときの損失である。次のスタインメッツの実験式で表される。

…1

  • Ph: ヒステリシス損
  • f: 周波数
  • Bm: 最大磁束密度
  • kh: 比例定数


鉄心の最大磁束密度は次式のような関係がある。

…2

  • Bm: 最大磁束密度
  • f: 周波数
  • A: 鉄心の断面積
  • k: 比例定数
  • E: 電圧


2.の関係を1.に代入して

また、この損失はヒステリシス曲線で表される。環状になることからヒステリシスループとも言い、ヒステリシス損の大きさはこの輪に囲まれた部分の面積に比例する。

渦電流損

渦電流損(うずでんりゅうそん)は、鉄心の中に生じる渦電流によって生じる。高周波になるほど渦電流損の比率が大きくなる。

  • Pe: 渦電流損
  • t: 鉄板の厚さ
  • f: 周波数
  • Bm: 最大磁束密度
  • ρ: 磁性体の抵抗率
  • ke: 比例定数

2.の関係を上式に代入して

渦電流を流れにくくするために、透磁率が高いが、導電率の低い材料を使ったり、また渦電流の大きさは板厚の2乗に比例することから、両面に絶縁加工を施した薄い材料を重ねて使うなどの対策がとられる。

関連項目



英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鉄損」の関連用語

鉄損のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鉄損のページの著作権

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鉄損 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS