基準電圧回路とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 基準電圧回路の意味・解説 

基準電圧回路

(voltage-reference から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/27 05:52 UTC 版)

基準電圧回路(きじゅんでんあつかいろ、voltage reference circuit、Vref)とは、電源電圧や温度、素子ばらつきによらずに一定の電圧を出力する電子回路である。

基本動作

基準電圧を生成するには、電流によらずに一定の電圧を出力する素子、あるいは電圧によらずに一定の電流を流す素子の特性を用いる。 古くは、グロー放電を使用した定電圧放電管が用いられた。

基準電圧回路で生成された基準電圧は、電源回路、比較回路、A/Dコンバータ発振回路等に分配される。これらは一定の精度を満たすように動作しなければならないことが多いため、基準電圧は、製造ばらつきによる影響が小さいことが望まれる。 このため、製造ばらつきに対しても基準電圧の仕様を満たすように、しばしば製造後にレーザートリミング等の調整が行われる。

多くの基準電圧回路は、温度によらずに一定の電圧を出力することが要求される。この特性は、正の温度係数を持つ素子特性と負の温度計数を持つ素子特性を組み合わせることにより、実現している。

代表的な基準電圧回路 

  • バンドギャップ・リファレンス — 比較的高精度で集積回路で広く用いられている。
  • ED型基準電圧回路 —MOSトランジスタで構成される。回路規模は小さいが、温度依存性はバンドギャップ・リファレンスよりも劣る。
  • ツェナーダイオードを用いたもの — 簡易的な基準電圧に用いられる。

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「基準電圧回路」の関連用語

基準電圧回路のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



基準電圧回路のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの基準電圧回路 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS