さらし端末問題
(exposed node problem から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/04 18:12 UTC 版)
|
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2013年6月)
|
さらし端末問題(exposed node problem) とは、ネットワーク通信の分野において、ALOHAや、CSMA、IEEE 802.11などのプロトコルで発生する有名な問題である。
概要
端末(ノード)同士が互いの信号の到達範囲内にある場合は、それらの端末はさらし状態にあると表現する。逆に、端末同士が互いの信号の到達範囲外にあることは、それらの端末は隠れ状態にあると表現する(隠れ端末問題)。
隠れ端末問題では、受信ノードにおける受信データのコリジョンが問題であった。一方、さらし端末問題では、あるノードが隣接するノードのデータ通信を検知してしまったため、他のノードへの送信を抑制されてしまい、結果的にスループット(ネットワークにおける単位時間当りのデータ転送量)が低下してしまうことが問題となる[1]。
MACプロトコル(媒体アクセス制御)を設計する際には、隠れ端末問題とさらし端末問題、すなわち、いかにコリジョンを回避し、いかにスループットを低下させないか、は必ず考慮すべき重要なテーマとなる。
対策技術
次世代の無線LAN規格であるIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)では、さらし端末問題によるスループット低下を防ぐため、BSS Coloring(Spatial Reuseとも呼ばれる)という技術が導入された。
従来は通信を検知すると、それが自分に関係ないネットワーク(OBSS: Over lapping Basic Service Set)の信号であっても送信を待機していた。しかしIEEE 802.11axでは、物理層(PHY)ヘッダなどにに「色(Color)」と呼ばれる識別子を付与することで、検知した信号が自分の所属するネットワーク(MyBSS)か、無関係なネットワーク(OBSS)かを判別可能にした。
これにより、無関係なネットワークからの信号であれば、一定の閾値(OBSS PD閾値)まではその通信を無視して同時にデータを送信することが許容され、周波数利用効率の向上が図られている[2][3]。
脚注
- ^ 井上 保彦 (2018年4月25日). “隠れ端末とさらし端末を減らす、次世代無線LAN802.11ax”. 日経クロステック(xTECH) (日経BP) 2026年2月5日閲覧。
- ^ “IEEE 802.11ax:第6世代のWi-Fi” (PDF). Cisco Systems (2020年3月24日). 2026年2月5日閲覧。
- ^ “Wi-Fi 6 (802.11ax) Technical Guide” (英語). Cisco Meraki. 2026年2月5日閲覧。
「Exposed node problem」の例文・使い方・用例・文例
- exposed node problemのページへのリンク
