WDDXとは? わかりやすく解説

WDDX 関数

導入

以下の関数は、» WDDX と組み合わせて 動作することを想定しています。

要件

WDDX を使用するには、(Apache 1.3.7 以降に付属する) expat ライブラリを インストールする必要があります。

インストール手順

expat をインストールした後、 --enable-wddx を指定して PHP を コンパイルする必要があります。
Windows 版の PHP には この拡張モジュールのサポートが組み込まれています。これらの関数を使用 するために拡張モジュールを追加でロードする必要はありません。

実行時設定

設定ディレクティブは定義されていません。

リソース型

リソース型は定義されていません。

定義済み定数

定数は定義されていません。

変数をシリアル化する全ての関数は配列の最初要素をその配列が配列と 構造体のどちらでシリアル化されるのかを定義するために使用するということに 注意してください。最初の要素が文字列をキーとして有する場合は 構造体でシリアル化され、その他の場合は配列でシリアル化されます。
例 2428. WDDX を使用した単一の値のシリアル化
<?php
echo wddx_serialize_value("PHP to WDDX packet example", "PHP packet");
?>
この例は次の出力を行います。

<wddxPacket version='1.0'><header comment='PHP packet'/><data>
<string>PHP to WDDX packet example</string></data></wddxPacket>

     

例 2429. WDDX を使用してパケットを追加する例
<?php
$pi = 3.1415926;
$packet_id = wddx_packet_start("PHP");
wddx_add_vars($packet_id, "pi");

/* $cities はデータベースから取得するものと仮定します */
$cities = array("Austin", "Novato", "Seattle");
wddx_add_vars($packet_id, "cities");

$packet = wddx_packet_end($packet_id);
echo $packet;
?>
この例は次のような出力を行います。

<wddxPacket version='1.0'><header comment='PHP'/><data><struct>
<var name='pi'><number>3.1415926</number></var><var name='cities'>
<array length='3'><string>Austin</string><string>Novato</string>
<string>Seattle</string></array></var></struct></data></wddxPacket>

     

注意: ASCII以外の文字をシリアル化したい場合、まず最初に データを UTF-8 に変換する必要があります (utf8_encode() および iconv() を参照ください)。

目次

wddx_add_vars — 指定した ID の WDDX パケットを追加する
wddx_deserializewddx_unserialize() のエイリアス
wddx_packet_end — 指定した ID の WDDX パケットを終了する
wddx_packet_start — 新規の WDDX パケットを内部の構造体を用いて開始する
wddx_serialize_value — 値を WDDX パケットにシリアル化する
wddx_serialize_vars — 変数を WDDX パケットにシリアル化する
wddx_unserialize — シリアル化された WDDX パケットを元に戻す

WDDX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/04 21:27 UTC 版)

WDDX (Web Distributed Data eXchange) とは、プログラミング言語やプラットフォームやトランスポート層に依存しないデータ交換機構であり、異なる環境や異なるコンピュータ間でのデータ交換を実現する。数値、文字列、ブーリアンといった単純なデータ型をサポートし、それらを組み合わせた構造体や配列やレコードなどもサポートする。WDDX は各種言語でサポートされている。RubyPythonPHPJavaC++.NETFlashLISPHaskellなどがある。

データはXML 1.0 DTD でエンコード(符号化)され、プラットフォームに依存しない、まとまった形式となる。そのような形式のデータをHTTPFTPなど適当な転送機構で送る。受信側のマシンにはWDDXを解釈できるソフトウェアが搭載されており、そのマシンが扱える形式に変換を行う。WDDX はファイルシステムやストレージへ格納する際のデータシリアライズ機構としても使うことができる。典型的な使用法としては、WebブラウザでWDDXを解釈するJavaScriptを動作させ、サーバからブラウザに対して複雑なデータをWDDX形式で送る。これは一種のAjaxである。

WDDX は1998年、Allaire の Simeon Simeonov が ColdFusionサーバ環境向けに開発したのが最初である[1]

共に1998年に生まれた WDDX と XML-RPCSOAPWebサービスの先駆けとなった。

例: [2]

 <wddxPacket version='1.0'>
   <header comment='PHP'/>
   <data>
     <struct>
       <var name='pi'>
         <number>3.1415926</number>
       </var>
       <var name='cities'>
         <array length='3'>
           <string>Austin</string>
           <string>Novato</string>
           <string>Seattle</string>
         </array>
       </var>
     </struct>
   </data>
 </wddxPacket>

脚注

  1. ^ Simeonov, Simeon. “WDDX: Distributed Data for the Web”. 2007年2月5日閲覧。
  2. ^ php.net/wddx

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