Stable sortとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Stable sortの意味・解説 

安定ソート

(Stable sort から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 04:42 UTC 版)

安定ソート(あんていソート、stable sort)とは、ソート(並べ替え)のアルゴリズムのうち、順位が同等な複数のデータのソート前の前後関係が、ソート後も保存されるものをいう。つまり、ソート途中の各状態において、常に順位の位置関係を保っていることをいう。

たとえば、学生番号順に整列済みの学生データを、テストの点数順で安定ソートを用いて並べ替えたとき、ソート後のデータにおいて、同じ点数の学生は学生番号順で並ぶようになっている。

例1:学生番号順 成績データ
学生番号 生徒名 テスト成績
010 A子 419
011 B男 366
012 C美 402
013 D生 453
014 E上 419
015 F崎 402
例2:成績順 安定ソート
学生番号 生徒名 テスト成績
011 B男 366
012 C美 402
015 F崎 402
010 A子 419
014 E上 419
013 D生 453
例3:成績順 不安定ソート
学生番号 生徒名 テスト成績
011 B男 366
015 F崎 402
012 C美 402
014 E上 419
010 A子 419
013 D生 453
  • 生徒番号015が012の先に来ており、また014も010より先に来ている。
  • 元の生徒番号順が保持されていないため不安定ソートとなる。


安定でないソート法を用いる場合でも、整列したいデータに元のデータ列の順序を追加しておき、ソートする際にその情報を参照するようにすれば、安定ソートに変更できる。形式的には、ソートしたい項目と元の順番を表す項目のペアを辞書式順序でソートする、ということである。この方法は(入力データ自体が元々順番を表す項目を含んでいるのでない限り)元の順番を表す情報を記憶する必要がある。すなわち、長さ n の入力に対し、0 から n-1 までの連番を一時的に記憶するのだから、 の記憶容量を必要とする(必要となる一時変数の個数という意味では )。したがって内部ソートが必要な場合には使えない。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Stable sort」の関連用語

Stable sortのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Stable sortのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの安定ソート (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS