王立統計学会
(Royal Statistical Society から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/27 08:23 UTC 版)
王立統計学会(英: Royal Statistical Society、RSS)は、イギリスにおける統計学の学会であり、統計学者の職能団体である。1834年、ロンドン統計学会(Statistical Society of London、LSS)として創設された。当時、イギリスには各地に統計学会があったが、その多くは既に存在しない。例外としてRSSよりも長い歴史を持つマンチェスター統計学会(Manchester Statistical Society)がある。
ロンドン統計学会の設立には、リチャード・ジョーンズ、チャールズ・バベッジ、アドルフ・ケトレー、ウィリアム・ヒューウェル、トマス・ロバート・マルサスが協力した。1858年には、初の女性会員としてフローレンス・ナイチンゲールが加わっている。ウィリアム・ベヴァリッジやハロルド・ウィルソンは会長を務めた。
1887年、ロンドン統計学会から王立統計学会となり、1993年には統計協会(Institute of Statisticians)と合併した。現在は世界中に7,200名の会員がいて、うち1,500名は統計のプロとしてイギリスで認定されている。他の職能団体とは異なり、全ての会員をフェローと呼ぶ。
同学会は統計に関する立法に尽力し、2007年、Statistics and Registration Service Act という法案が通過した。
RSSは毎年総会を開催しており、2007年7月にはヨーク大学で開催された。総会では William Guy を記念した Guy Medal が授与される。学会誌 Journal of the Royal Statistical Society を出版しており、現在は3つのシリーズに分かれている(シリーズA Statistics in Society、シリーズB Statistical Methodology、シリーズC Applied Statistics)。また、一般向けの雑誌 Significance も出版している。
外部リンク
「Royal Statistical Society」の例文・使い方・用例・文例
- Royal Statistical Societyのページへのリンク