Resource Description and Access
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/06 03:34 UTC 版)
Resource Description and Access(RDA、日本語名:資源の記述とアクセス)は、図書館資料の記述およびアクセスポイントの作成方法を定めた国際的な目録規則である[1]。英米目録規則第2版(Anglo-American Cataloguing Rules 2nd ed.、AACR2)の後継として英語圏の図書館を中心に開発され、2010年6月に初版が公開された[2]。RDAの内容は継続的に更新されており、最新版は有料オンラインサービスであるRDA Toolkitを通じて提供されている[1]。英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語などに翻訳され[2]、世界規模で広く採用されるデファクトスタンダードとなりつつある[3]。
解説
図書館の資料に対するメタデータを作成するための、データ要素と作成指針をまとめている[2]。デジタル資料や多様なメディア形態を含む現代の情報環境に対応することを目的として策定され、オンライン環境におけるメタデータの共有やリンクトデータへの対応を想定している[4]。
RDAはRDA理事会の監督の下で、英語圏を中心とする各国の国立図書館や図書館協会から成るRDA運営委員会(RSC)によって改訂・維持管理が行われている[1]。
RDAは、国際図書館連盟(IFLA)による国際目録原則覚書や概念モデルを基盤としており、全体構成や用語等はAACR2と大きく異なっている[3]。2010年刊行の初版は「書誌レコードの機能要件(Functional Requirements for Bibliographic Records、FRBR)」と「典拠データの機能要件(Functional Requirements for Authority Data、FRAD)」に準拠していたが、2016年からは抜本的な再構築プロジェクトである3R Projectが実施され、2020年に「IFLA図書館参照モデル(IFLA Library Reference Model、IFLA LRM)」に準拠した改訂版が公開された[2]。なお、3R Project以前の旧版をOriginal RDA、改定後の版をOfficial RDAと呼び区別している[5]。
日本における利用状況
国立国会図書館が、2013年から洋図書の目録作成に適用している[6]。大学図書館を中心に、洋書の目録作成に使用している。
日本の標準目録規則である「日本目録規則2018年版(NCR2018)」は、FRBR準拠のOriginal RDAとの互換性に配慮している[7]。大学図書館で使われている共同分担目録システムNACSIS-CATは、2023年から、Original RDAに対応したNCR2018を適用している[5]。
脚注・出典
- ^ a b c “RDA Toolkit” (英語). American Library Association, Canadian Federation of Library Associations, and CILIP: Chartered Institute of Library and Information Professionals (2026年3月5日). 2026年3月6日閲覧。
- ^ a b c d 上田修一、蟹瀬智弘『RDA入門:目録規則の新たな展開』日本図書館協会〈JLA図書館実践シリーズ〉、2014年。
- ^ a b 日本図書館情報学会 編『図書館情報学用語事典』(第5版)丸善出版、2020年、5頁。
- ^ 谷口 祥一『知識資源のメタデータへのリンクトデータ・アプローチ』勁草書房、2023年。
- ^ a b 塩野真弓. “大学図書館における目録実務とその周辺(大学図書館職員短期研修資料)”. repository.nii.ac.jp. 2026年3月5日閲覧。
- ^ 日本図書館情報学会 編『図書館情報学事典』丸善出版、2023年、156-157頁。
- ^ 田窪直規 編『情報資源組織論』(三訂)樹村房、2020年。
関連項目
外部リンク
- Resource Description and Accessのページへのリンク