RL78とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > RL78の意味・解説 

RL78

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 21:01 UTC 版)

RL78は、ルネサスエレクトロニクスが開発する16ビットマイクロコントローラーのファミリ名である。

概要

NECエレクトロニクスの78K0Rに改良を加えた設計のCPUと、三菱電機R8C由来の周辺装置を備え、合併後に誕生したラインアップの中でも低価格・高電力効率分野を担う製品に位置づけられている。130nmプロセスで製造される。[1]

CPU

前身の78K0Rと同様8ビットアーキテクチャの系譜に連なるため、8ビット単位でのみ許される操作も多く、純粋な16ビットCPUではない。G10シリーズが搭載するS1コアは16ビット命令のパフォーマンスが特に抑えられている。

バイト順はリトルエンディアン、8ビット✕8✕4バンクまたは16ビット✕4✕4バンク(S1コアは1バンク)のレジスタセットを持つ。転送を伴う命令を表現する際はデスティネーションを先に書く。2バイト単位で降下する16ビットのスタックポインタと、20ビットのプログラムカウンタもレジスタとして扱われる。

通常の命令では基本的に64KiBのアドレス空間(0xF0000から0xFFFFFまで)へアクセスが制限されるものの、命令コードに接頭辞(PREFIX)を付加することで1MiBのアクセスが可能になる。ユーザプログラムが格納される領域はPREFIXを用いずに手の届く64KiB以内に存在しない代わり、プログラム領域へ繋がるミラーをRAMの近傍に設置することで主に定数の処理効率を高めている。

8ビット符号なし乗算(MULU)を除く乗除算命令は、S3コアにのみ実装される。周辺装置として乗除積和算器を搭載するものもある。

ラインアップ

  • 汎用
    • RL78/G10
    • RL78/G12
    • RL78/G13
    • RL78/G14
    • RL78/G1A
    • RL78/G1C
    • RL78/G1E
  • 液晶制御
    • RL78/L12
    • RL78/L13
    • RL78/L1C
  • 車載
    • RL78/F12
    • RL78/I1A
    • RL78/D1A
    • RL78/I1B

脚注

  1. ^ ルネサス エレクトロニクス [1] 2010年11月17日

外部リンク

  1. 公式サイト
  2. [2]



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「RL78」の関連用語

RL78のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



RL78のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのRL78 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS