マンハッタン住所算法とは? わかりやすく解説

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マンハッタン住所算法

(Manhattan address algorithm から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/09 00:17 UTC 版)

マンハッタン住所算法The Manhattan address algorithm)は、ニューヨーク市マンハッタン島内において、近接する南北の通り(〇番街など)及び住居番号から、東西の通り(〇丁目)を算出する計算方法である。この算法は多数のウェブページやニューヨーク市ガイドブック[1]電話帳[2]などでも用いられている。南北に長いマンハッタン島内において、南北の通りで表示された住所ではおおよその場所をつかみにくいが、この算法を用いることによって東西の通りを算出することができるため格段に高精度な場所の特定が可能である。

算法

まず、住居番号を20で割り、以下の表から最も近接した南北の通り(〇番街など)を見つけ、その数値に魔法数を足す(引く)ことにより東西の通り(〇丁目)を算出することが出来る。

通り 魔法数
アベニュー A +3
アベニュー B +3
アベニュー C +3
アベニュー D +3
1番街 +3
2番街 +3
3番街 +10
4番街 +8
6番街 -12
8番街 +9
9番街 +13
10番街 +14
11番街 +15
アムステルダム街 +59
オードゥボン街 +165
アベニュー・オブ・ジ・アメリカス -12
コロンバス街 +59または+60
コンヴェント街 +127
エッジコーム街 +134
フォート・ワシントン街 +158
レノックス街 +110
レキシントン街 +22
マジソン街 +27
マンハッタン街 +100
パーク街 +34
南パーク街 +8
プレザント街 +101
セント・ニコラス街 +110
ヴァンダービルト街 +42
ウォッズワース街 +173
イースト・エンド街 +59
ヨーク街 +4

例外

いくつかの通りは例外的に以下の算法を適用する。

例外
通り 住居番号 魔法数
5番街 63番–108番 +11
5番街 109番–200番 +13
5番街 201番–400番 +16
5番街 401番–600番 +18
5番街 601番–775番 +20
5番街 776番–1286番 20の代わりに10で割り、18を引く
5番街 1300番–1500番 +45
5番街 2000番以上 +24
7番街 1番–1800番 +12
7番街 1800番以上 +20
ブロードウェイ 1番–754番 8丁目以南のため番号式街路が存在しない
ブロードウェイ 756番–846番 -29
ブロードウェイ 847番–953番 -25
ブロードウェイ 953番以上 -31
リバーサイド・ドライブ 1番–567番 20の代わりに10で割り、72を足す
リバーサイド・ドライブ 567番以上 20の代わりに10で割り、78を足す
セントラル・パーク・ウエスト 全て 20の代わりに10で割り、60を足す

計算例

クライスラービル
住所:ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区レキシントン街405番
  1. 住居番号405番を20で割る。→「405÷20=20.25」
  2. 一覧からレキシントン街の魔法数を探す。→「+22」
  3. 1と2で得られた数値を足す。→「20.25+22=42.25」
  4. 3の数値の小数点以下を切り捨てた数値が建物が面する東西の通り名である。→「42丁目」
エンパイア・ステート・ビルディング
住所:ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区5番街350番
  1. 住居番号350番を20で割る。→「350÷20=17.5」
  2. 5番街は例外のため下の表から、住居番号350番に対応した201番-400番の魔法数を探す。→「+16」
  3. 1と2で得られた数値を足す。→「17.5+16=33.5」
  4. 3の数値の小数点以下を切り捨てた数値が建物が面する東西の通り名である。→「33丁目」

関連項目

脚注




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