コットン効果とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > コットン効果の意味・解説 

コットン効果

(Cotton effect から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 08:47 UTC 版)

コットン効果(コットンこうか、: Cotton effect)は、物質の吸収帯近傍における旋光分散 (ORD) と円二色性 (CD) の一方あるいは両方の特徴的変化である。光が吸収される波長領域において、旋光度の絶対値は最初は波長にしたがって急激に変化し、吸収極大でゼロをまたぎ、その後再び波長にしたがって急激に最初とは逆向きに変化する。この現象はフランスの物理学者エメ・コットン(1869年–1951年)によって1895年に発見された。

コットン効果は、波長が減少するにつれて旋光度が初めに増加する場合(コットンによって最初に発見された)「正」のコットン効果と呼ばれ、旋光度が最初に減少する場合は「負」のコットン効果と呼ばれる[1]

β-シートやα-ヘリックスのようなタンパク構造は、それぞれ最大値199および205 nmで負のコットン効果を示す。不規則構造は正のコットン効果を示す[2]

脚注

  1. ^ Ernest L. Eliel and Samuel H. Wilen (1994). Stereochemistry of Organic Compounds. Wiley. pp. 1000 
  2. ^ Belitz, Grosch, Schieberle: Lehrbuch der Lebensmittelchemie. Springer Verlag, 2001, ISBN 3-540-41096-1, p. 58

関連項目

コットン=ムートン効果




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コットン効果」の関連用語

コットン効果のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コットン効果のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコットン効果 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS