ADABASとは? わかりやすく解説

ADABAS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 04:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ADABAS(アダバス)は、ドイツのソフトウェアAGが開発した関係型データベース管理システム。「関係『型』」となっているのは、エドガー・F・コッドによって関係データベースの理論が提唱される以前に開発され、純粋な関係データベース管理システム (RDBMS) とは大きく異なることによる。ADABASとは Adaptable DAtaBAse System の頭文字から名付けられたものである。

長所としては、ネストを許すので少ないディスク容量(記憶空間)で済むことなどが挙げられる(開発当時ADABASが稼動したメインフレームはメモリ・ディスクが高価だった)。一方、短所としてはSQLが実装されていないことが挙げられる。

ADABASの開発をする場合、Naturalという専用の4GL(第四世代言語)を使うか、高級言語から専用のAPIを使用する必要がある。

日本では、ビーコンインフォメーションテクノロジー(ビーコンIT、当時の社名はソフトウェアエージ・オブ・ファー・イースト)が販売していた。現在は開発元ソフトウェアAGの日本法人とビジネスパートナーである㈱エステイエスが販売、サポート、サービスをしている。

ADABASの種類

ADABAS C

当初メインフレームで開発され、オープン環境にも移植された。

ADABAS D

純粋なRDBMS。ADABAS Cと互換性がない代わりに、標準的なSQLが利用可能である。RDBMSであるSUPLAからブランチした。SUPLAは現在でも販売されている。SAPに売却され、R/3用に改修を受けて、SAPDBとしてオープンソース公開されている。MySQL社がMaxDBとして販売していたが、2007年11月3日、ビジネスをSAPに戻すことを発表している。ADABAS Dそのものは現在でもソフトウェアAGが販売している。機能限定のパーソナル版をサイトからダウンロード可能である。





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ADABAS」の関連用語

ADABASのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ADABASのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのADABAS (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS