陰鬱な美青年とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 陰鬱な美青年の意味・解説 

陰鬱な美青年

(A Dark Stranger から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 22:42 UTC 版)

A Dark Stranger
著者 ジュリアン・グラック
原題 Un beau ténébreux
翻訳者 W. J. Strachan
カバー
デザイン
Gertrude Houston (pictured)
フランス
言語 フランス語
出版社 José Corti
出版日 1945
英語版出版日
1950
(publ. New Directions)

陰鬱な美青年』(いんうつなびせいねん、英語:A Dark Stranger、フランス語: Un beau ténébreux) は、1945年に出版されたジュリアン・グラックの二作目の長編小説

出版背景

第二次世界大戦に従軍したグラックは、1940年から翌年にかけて、ドイツ軍の捕虜となり、シレジアの収容所に収容されていた。その間、空腹に悩まされつつ『陰鬱な美青年』を構想したという[1]。結核の疑いなどもあり釈放されたグラックは、フランスに帰還後、本格的な執筆を開始した。1945年、フランスが解放された後に、ジョゼ・コルティから出版された[2]

あらすじ

夏のブルターニュの海辺のホテル。語り手ジェラールは、ランボーの熱心な研究者で、ヴァカンスを過ごしにホテルを訪れていた。同様にホテルで過ごす若い男女の間で、閉鎖的かつ複雑な人間関係が形成されていく。そこに、死に取り憑かれた謎めいた美青年アランが現れ、ホテルの人間関係は微妙に変化を見せ始める。やがて秋になるころ、ホテルでは仮面舞踏会が催される。その直後、アランは自死を遂げるのだった。

脚注

  1. ^ A dark stranger (Book, 1950). OCLC 220772907. http://www.worldcat.org/title/dark-stranger/oclc/220772907 2015年4月17日閲覧。 
  2. ^ A dark stranger (Book, 2009). OCLC 316434065. http://www.worldcat.org/title/dark-stranger/oclc/316434065 2015年4月17日閲覧。 

参考文献

  • 『陰鬱な美青年』小佐井伸二訳、筑摩書房、1970年/文遊社、新版2015年。
  • 『別冊水声通信ジュリアン・グラック』ジュリアン・グラック著作解題、三ツ堀広一郎、水声社、2011年。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  陰鬱な美青年のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「陰鬱な美青年」の関連用語

陰鬱な美青年のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



陰鬱な美青年のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの陰鬱な美青年 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS