高齢者交通料金助成事業とは? わかりやすく解説

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高齢者交通料金助成事業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/22 16:15 UTC 版)

高齢者交通料金助成事業(こうれいしゃこうつうりょうきんじょせいじぎょう)とは北海道函館市が高齢者の交通機関利用に際し、料金の助成を行っている事業である。

概要

函館市内に住んでいる70歳以上の高齢者の交通料金の一部を助成することによって、社会参加等の外出を支援し、健康保持および生活の向上を目的とする[1]函館市独自の事業である。従来の福祉乗車証「市電・バス利用証」に変わり、2012年(平成24年)4月1日から開始された。

助成内容

助成の対象者は満70歳の誕生日を迎えた高齢者となっている。ただし函館市障害者等外出支援事業[2][3][4][5]の助成を受けている人は対象とならない。

助成方法が次の日程によって変わっている。

2018年(平成30年)3月31日まで

市電・函館バス共通の、イカすカードと同じ磁気カードタイプの「高齢者交通料金助成専用乗車カード」を半額で購入することが出来る「高齢者交通料金助成券」が1年度に1冊6,000円分(500円券12枚)交付を受けられ、1,000円(1,080円分使用可能)のカードを助成券1枚(500円分)と現金500円で、5,000円(5,800円分使用可能)のカードを助成券5枚(2,500円分)と現金2,500円で購入出来ていた。運賃は通常の大人料金が引き落とされる。

「高齢者交通料金助成券」の交付と「高齢者交通料金助成専用乗車カード」の購入は2018年(平成30年)4月1日以降廃止されたが、すでに手に入れているカードは2020年(令和2年)3月31日まで使用出来る。また期限までに使い切れなかったカードは、同年4月1日以降に駒場乗車券販売所函館バス函館市内各営業所にて払い戻しが受けられる[6]

2018年(平成30年)4月1日以降

2017年(平成29年)3月25日に函館市電函館バスにおいてIC乗車カードICAS nimocaが導入された事で、かねてより2018年(平成30年)4月1日から、高齢者交通料金助成事業の乗車カードにICAS nimocaを導入する議論が函館市議会で行われ[7]、2017年(平成29年)9月21日に導入が公表された[8]




2024年(令和6年)4月1日以降

助成額が6,000円から1万円に引き上げられた[9]

対象となる路線・区間

  • 函館市企業局交通部(函館市電)全線、ただし箱館ハイカラ號は次の通りとなる。
    • ICAS nimoca:利用出来るが、助成の対象とならない[10]ほか、乗り継ぎ料金が適用されない
    • 高齢者交通料金助成専用乗車カード(従来の磁気カードタイプ):利用出来ない
  • 函館バス運営の路線バスのうち、函館市内全域路線、ただし ICAS nimocaでは、函館市以外で乗降車した場合の運賃分については助成の適用外だが、通常利用は出来る。

利用状況

2014年[11]

磁気カード方式3年目。年間の利用傾向は、過去3年間とも4月をピークに減少し、利用期限が迫る3月に回復している。市地域福祉課によると「2014年度の利用実績が市の基本水準になるのでは」と分析している。

  • 利用枚数:25万2,693枚
  • 利用率:57.9%(前年比0.5減)
  • 交付人数:3万6,394人(前年比1,000人増)
2016年[12]

磁気カード方式終了1年前。交付率は増加しているが、使用率は年々減少傾向である。市保健福祉部は「助成券を必要以上に使用せず、適切な使用が図られたことが考えられる」と分析している。

  • 利用枚数:24万6,794枚
  • 使用率:55.2%
  • 交付人数:3万7,251人

脚注

  1. ^ 高齢者福祉サービス|生きがいづくり・社会参加の促進のためのサービス”. 函館市. 2017年4月28日閲覧。
  2. ^ 障害者等外出支援事業(身体・知的障がい者)”. 函館市. 2018年4月3日閲覧。
  3. ^ 障害者等外出支援事業(精神障がい者)”. 函館市. 2018年3月29日閲覧。
  4. ^ 障害者等外出支援事業(戦傷病者)”. 函館市. 2018年4月22日閲覧。
  5. ^ 障害者等外出支援事業(原爆被爆者)”. 函館市. 2018年4月6日閲覧。
  6. ^ 市政はこだて 2019年(令和元年)12月号に添付の「市電・函館バス乗車料金の助成制度について」より。
  7. ^ 平成28年度第3回政策会議「1 函館市高齢者交通料金助成事業のIC化について」”. 函館市. 2017年5月21日閲覧。
  8. ^ 高齢者交通料金助成事業のIC化について”. 函館市. 2017年9月22日閲覧。
  9. ^ 市政はこだて 令和6年4月号 p.4
  10. ^ 2018年5月14日に、管轄する函館市役所高齢福祉課 高齢者・介護総合相談窓口の職員から言質を取っている。
  11. ^ "高齢者交通料金助成、利用率が前年下回る" 函館新聞 2015年7月28日5時00分更新 2024年11月23日閲覧
  12. ^ "函館市の高齢者交通料金助成制度 交付率増も使用率減" 函館新聞 2017年9月22日3時00分更新 2024年11月23日閲覧

参考文献

  • 函館市(編) 『市政はこだて』

関連項目




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