隈本邦彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/04 21:34 UTC 版)
隈本 邦彦
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くまもと くにひこ | |
生誕 | 1957年9月7日[1] |
出身校 | 上智大学理工学部 |
職業 | 科学ジャーナリスト、科学技術コミュニケーター |
雇用者 | 江戸川大学 |
代表作 | 『患者安全への提言』『医療・看護事故の真実と教訓』 |
隈本 邦彦(くまもと くにひこ、1957年〈昭和32年〉年9月7日-)は、日本の科学ジャーナリスト、科学技術コミュニケーター、防災・医療倫理研究者。元NHK記者。江戸川大学メディアコミュニケーション学部特任教授、名古屋大学大学院環境学研究科客員教授。専門は科学コミュニケーション、防災工学、医療倫理[2]
経歴
- 1980年、上智大学理工学部化学科卒業[3]。
- 同年、NHK入局。NHK金沢放送局記者を皮切りに、報道局特報部、社会部、科学文化部などで記者・デスクを歴任。
- 2005年、NHK退職後、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット特任教授。
- 2008年より江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授(2023年より特任教授)[4]。
- 2011年より名古屋大学大学院環境学研究科客員教授。
研究分野
- 科学コミュニケーション、科学ジャーナリズム
- 防災工学、災害情報学
- 医療倫理、患者安全
所属・役職
- 日本放射線治療専門放射線技師認定機構 評議員(2006年-)
- 新葛飾病院 医療倫理委員会 委員(2008年-)
- 脳死下での臓器提供事例に係る検証会議 委員(2013年-)
- 医療事故調査制度 総合調査委員会 委員(2015年-)
- 医療事故防止・患者安全学会 代表理事(2017年-)[3]
- 日本地震工学会 理事(2020年-)[4]
受賞歴
社会活動
HPVワクチン薬害訴訟
- 薬害オンブズパースン会議(Medwatcher Japan)のメンバーとして、薬害問題に関する情報発信や講演活動を行っている[5]。
- HPVワクチン薬害訴訟支援団体「HPVワクチン被害者ネットワーク東京支部」の代表世話⼈を務めている[6]。
- 名古屋市より依頼されて名古屋市立大学の鈴木貞夫教授が行ったHPVワクチン副反応を分析するアンケート調査による研究について、「“名古屋スタディ”という疫学研究は存在しない」という論文を「社会臨床雑誌」第28巻第3号に掲載し[7]、鈴木はそれに対し『「名古屋スタディ」は分析疫学研究である─ 分析疫学の標準的な考え方による隈本論説への反論』というタイトルの論文で反駁のやりとりがあった[8]。
防災活動
主な著作
- 『患者安全への提言〜群大病院医療事故調査から学ぶ』日本評論社、2019年[4]
- 『医療・看護事故の真実と教訓』ライフサポート社、2008年
- 「南海トラフ地震情報の社会的影響の評価」『GSJ地質ニュース』2018年[3]
- 「科学者との直接対話を活用した津波防災知識の伝達手法」『北海道河川防災研究センター研究所紀要』2009年
関連項目
脚注
出典
- ^ “リレー寄稿 地域防災の担い手をご紹介 隈本 邦彦”. 2025年10月5日閲覧。
- ^ “隈本 邦彦”. 2025年10月5日閲覧。
- ^ a b c d 隈本邦彦 - researchmap
- ^ a b c d 隈本邦彦 - J-GLOBAL
- ^ タイアップ札幌総会20周年記念講演 - 薬害オンブズパースン会議
- ^ HPVワクチン東京訴訟⽀援ネットワーク
- ^ 隈本邦彦「” 名古屋スタディ ” という疫学研究は存在しない 自由記載欄にこそある真実に目を向けるべきである」社会臨床雑誌、2021年。2025年10月5日閲覧。
- ^ 鈴木貞夫「「名古屋スタディ」は分析疫学研究である─ 分析疫学の標準的な考え方による隈本論説への反論 (PDF)」臨床評価、2025年6月2日。2025年10月5日閲覧。
- ^ “阪神大震災から学ぶ耐震対策の重要性”. 安心安全情報. 2025年10月5日閲覧。
- ^ “江戸川大学の隈本邦彦教授がトルコでの地震研究成果をまとめた防災教育映像作品を制作 -- トルコの防災教育のレベルアップを図る”. degital PR plathome (2018年4月18日). 2025年10月5日閲覧。
外部リンク
- 隈本邦彦のページへのリンク