長村さと子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/09 16:04 UTC 版)
長村 さと子(ながむら さとこ)は、日本の起業家、LGBT人権活動家。「足湯cafe&barどん浴」などの飲食店を経営している[1][2]。子供を持つことを望むLGBTQ+の人々や子育てをするLGBTQ+の人々を支援する一般社団法人「こどまっぷ」の共同代表を務める。
概要
1983年(昭和58年)5月10日生まれ[3][4]。短大卒業後、アルバイトを転々としていたが、しっかりと自立した方が「レズビアンであるものの、子供を持ちたい」という自分の考えをわかってもらいやすいのではないかという考えのもと、2009年(平成21年)頃に新宿2丁目に飲食店を開店した[5]。また、自身同様に子を望む同性カップルが情報交換をできる場を作る活動を行い、2014年(平成26年)に任意団体『LGBTsでも子どもがいる未来を』を設立した[注釈 1][6][7]。翌2015年(平成27年)、現在のパートナーである茂田まみこと結婚式を挙式。彼女らの働きかけもあり、2021年(令和3年)4月に足立区がパートナーシップ制度および都内初のファミリーシップ制度を開始すると新宿区から足立区に転居、同制度の利用第1号となる[8][9]。同年12月には知人男性から精子提供を受け男子を出産している[2][10]。
LGBTQ+の子育てへの支援活動を行っており、2020年(令和2年)にはパートナーと共に多様な価値観を認める社会になるようにという願いを込めて著した絵本「あおいらくだ」を出版している[11][12]。
脚注
注釈
- ^ 現在の『こどまっぷ』
出典
- ^ “性的少数者集う街なのに パートナーシップ制ない新宿で:朝日新聞”. 朝日新聞 (2021年6月30日). 2025年4月28日閲覧。
- ^ a b “子供を授かったレズビアンカップルが、葛藤しながらも子供の顔出しをする理由”. ライブドアニュース. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “スタッフ | 一般社団法人こどまっぷ”. kodomap.org. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “SATOKO NAGAMURA👩👩👦❤️🧡💛💚💙💜🏳️⚧️ のポスト”. X (2025年5月1日). 2025年5月10日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2022年6月10日). “ママが2人になるのだけれど | NHK | News Up”. NHKニュース. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “団体概要 | 一般社団法人こどまっぷ”. kodomap.org. 2025年4月28日閲覧。
- ^ Ibuki, Saori (2022年4月24日). “絶望した19歳。夢を叶えた38歳。精子提供で子どもを授かった女性がたどった「長い道のり」”. BuzzFeed. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “「東京都パートナーシップ宣誓制度」でより安心して暮らせる街へ”. TOKYO UPDATES(トーキョー・アップデーツ)|東京都. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “子との親子関係 法的保障なく不安も”. 日本経済新聞 (2022年11月2日). 2025年4月28日閲覧。
- ^ Ibuki, Saori (2022年4月24日). “絶望した19歳。夢を叶えた38歳。精子提供で子どもを授かった女性がたどった「長い道のり」”. BuzzFeed. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “【絵本】あおいらくだ 茂田まみこ・長村さと子 著 - 北樹出版の大学教科書”. www.hokuju.jp. 2025年4月28日閲覧。
- ^ “「『普通とは違う』と言われても、すてきだと思う人が必ずいる」 性的少数者の2人が絵本を出版:東京新聞デジタル”. 東京新聞デジタル. 2025年4月28日閲覧。
外部リンク
- SATOKO NAGAMURA(@inoshiba) - X(旧Twitter)
- 長村さと子のページへのリンク