赤羽根漁港とは? わかりやすく解説

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赤羽根漁港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/18 03:16 UTC 版)

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赤羽根漁港

赤羽根漁港(あかばねぎょこう)は、愛知県田原市赤羽根町にある。愛知県唯一の第4種漁港避難港)である。管理者は愛知県。漁業組合として愛知外海漁業協同組合がある。

地理

渥美半島中央部の太平洋岸(いわゆる表浜、遠州灘)に位置する[1]。赤羽根漁港は表浜唯一の港湾であり、池尻川と精進川の河口に建設された[2]。港湾の東側には赤羽根の西集落、港湾の西側には池尻の集落がある[2]。かつては海岸に近い部分を県道が横断していたが、現在は赤羽根と池尻の集落の北側(内陸側)を国道42号が通っている[2]

歴史

遠州灘には単調な砂浜海岸海食崖が形成されており、天然の良港と呼べる場所がなかったことから、荒天の際には漁船の遭難事故が相次いでいた[1]。また、1955年(昭和30年)頃までの表浜の漁業は(船舶や港を使わない)地引き網業が主体だった。

1951年(昭和26年)7月28日には農林省によって第1種漁港に指定されたが、第1種漁港は地元の負担が大きかった[3][4]。避難港の建設が望まれていたことから、1952年(昭和27年)11月11日には遠州灘で初の第4種漁港(避難港)に指定された[3]。1953年度からは国が工事主体となって赤羽根漁港の建設が始まり、内陸部を掘り下げて漁港が造成された[4]。その後も第9次までの漁港整備工事が行われている[4]

2009年(平成21年)、赤羽根漁港のすぐ東側に道の駅あかばねロコステーションが開業した。

整備計画

赤羽根漁港の整備計画[4]
整備計画 年度 事業費 主な事業内容
第1次 1953年~1954年 820万円 中防波堤、護岸
第2次 1955年~1962年 3億3700万円 波殺護岸
第3次 1963年~1968年 5億5100万円 中防波堤、護岸
第4次 1969年~1972年 5億3090万円 船揚場、岸壁
第5次 1973年~1976年 7億3340万円 航路、泊地、岸壁、物揚場
第6次 1977年~1981年 8億3900万円 西防波堤
第7次 1986年~1987年 7億5680万円 東防波堤、東防波堤消波
第8次 1988年~1993年 18億850万円 東防波堤、西外防波堤
第9次 1994年~1999年 21億5600万円 西外防波堤、防砂堤

脚注

  1. ^ a b 赤羽根漁港 愛知県
  2. ^ a b c 『渥美半島 地図と空中写真が語る20世紀』渥美町郷土資料館、2001年、p.48
  3. ^ a b 赤羽根町史編纂委員会『赤羽根町史』赤羽根町、1968年。
  4. ^ a b c d 田原・赤羽根史現代編編集委員会『田原・赤羽根史 現代編』田原市・田原市教育委員会、2017年。

参考文献

  • 赤羽根町史編纂委員会『赤羽根町史』赤羽根町、1968年。
  • 田原・赤羽根史現代編編集委員会『田原・赤羽根史 現代編』田原市・田原市教育委員会、2017年。

関連項目

外部リンク




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