観音寺 (潮来市)とは? わかりやすく解説

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観音寺 (潮来市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 13:43 UTC 版)

観音寺
観音寺薬師堂
所在地 茨城県潮来市上戸624
山号 瑠璃光山
宗派 真言宗豊山派
創建年 大同2年(807年
開山 徳一大士
中興年 観応2年(1351年)
中興 乗印僧都
公式サイト 小野小町伝説の残る創建1200年の古刹‐観音寺‐茨城県潮来市 真言宗豊山派 観音寺 WEBSITE
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観音寺(かんのんじ)は、茨城県潮来市にある真言宗豊山派寺院

歴史

807年大同2年)、徳一大士によって開山された。徳一大士は法相宗僧侶であり、当初は法相宗の寺院であった。後になって真言宗豊山派に転宗した[1]

元々は現在地より西に位置していたが、1351年観応2年)に乗印僧都によって現在地に移転し中興された[1]

茨城県の文化財に指定されている薬師堂は[注 1]、方三間寄棟造り、茅葺きの小ぶりな建物で、細部手法は和様建築を主体としつつも、柱上部は粽(ちまき)を付すとともに台輪(だいわ)をめぐらし、板壁を縦張り目、抜き打ちとするなど唐様式(禅宗様)も折衷している[2][3]。建立年代の詳細は明らかではないが、細部の装飾などの特徴から室町時代末期の建築と考えられている[3]

また当寺には、小野小町が眼病平癒の祈願をし、成就したという伝説が残されている[1]

文化財

  • 鰐口(茨城県指定文化財 昭和33年3月12日指定)[4]
  • 観音寺薬師堂[注 2](茨城県指定文化財 昭和44年3月20日指定)[5][3]
  • 観音寺の山門(潮来市指定文化財 昭和42年8月31日指定)[6]
  • 木造不動明王坐像(潮来市指定文化財 昭和42年8月31日指定)[6]

交通アクセス

脚注

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注釈

  1. ^ 茨城県地域史研究会(出典)では、「観音寺本堂」として紹介しているが、ここでは現地案内板に合わせた。
  2. ^ 茨城県のサイト(出典)では、「観音寺本堂」として紹介しているが、ここでは現地案内板に合わせた。

出典

  1. ^ a b c 当山について観音寺
  2. ^ 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年、234p
  3. ^ a b c 観音寺薬師堂(案内看板)、潮来市教育委員会、観音寺境内の薬師堂の前。
  4. ^ 鰐口茨城県
  5. ^ 観音寺本堂茨城県
  6. ^ a b 国・県・市指定文化財一覧潮来市

参考文献

  • 茨城県地域史研究会 編『茨城県の歴史散歩(歴史散歩8)』山川出版社、2006年

外部リンク


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