西神車庫とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 西神車庫の意味・解説 

西神車庫

(西神車両基地 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 05:29 UTC 版)

留置線全景(2025年2月24日)

西神車庫(せいしんしゃこ)は、兵庫県神戸市西区美賀多台にあった神戸市営地下鉄西神・山手線車両基地である。西神中央駅の北東にあった。

概要

1970年代の地下鉄初期計画にて名谷以西の需要に応じた車両の収容を目的として西神地区への車庫建設計画を検討[1]。西神ニュータウンで人口が急上昇し、乗客を捌ききれなくなっていた1991年頃、列車の増発が課題となり、そのためには新たな車両を増備しなければならなかった。しかし車両基地は名谷車両基地しかなく留置機能が限界に達し[2]、同基地は6両編成×20編成の収容が上限となっており、その時点でさえ2編成が駅に夜間滞泊する必要があり、増備するには新たな車両基地が必要となっていた。そこで当時、地下鉄沿線で土地が開いていた西神中央駅引き上げ線奥の土地を利用して建設された。1992年に着工され、1993年、快速列車の運転開始と同時に本格的に使用が開始された。

2020年に谷上車庫を取得したことに伴い、2025年3月14日をもって運用を終了した[3][4]

構内構造

  • 西神中央駅から北500mの引き上げ線があり、ここで2,3番線から1番線への入喚が行われる。
  • 留置線が9線あり、その西端に検車庫、業務ビルがある。更に、保線用の留置線が数線ある。
  • 検車庫には検車設備はなく、あくまで応急処置用である。

周辺

歴史

  • 1993年10月20日 - 業務開始、当初は留置線3線で供用[2]
  • 2025年
    • 2月24日 - 最後の一般開放イベント「さようなら西神車庫」を開催[5][6]
    • 3月14日 - 運用終了[5]

ギャラリー

脚注

  1. ^ 神戸市交通局六十年史(神戸市交通局)
  2. ^ a b 会員だより 地下鉄西神車庫の一部供用開始 神戸市交通局 - Subway 84号(日本地下鉄協会 1993年)
  3. ^ 神戸市、西神・山手線の西神車庫を2025年度に廃止へ”. 鉄道コム. 2024年1月6日閲覧。
  4. ^ 西神車庫”. 神戸市交通局. 2025年3月20日閲覧。
  5. ^ a b 市営地下鉄の経営合理化へ 西神車庫の運用終了、3月14日まで 24日にお別れ行事 - 神戸新聞 2024年2月20日
  6. ^ さよなら西神車庫 3月14日で約32年にわたる運用終了 鉄道ファンら別れ惜しむ - サンテレビニュース(YouTube)

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度43分26.9秒 東経135度0分49.1秒 / 北緯34.724139度 東経135.013639度 / 34.724139; 135.013639




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  西神車庫のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西神車庫」の関連用語

西神車庫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西神車庫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西神車庫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS