藤井佐次兵衛とは? わかりやすく解説

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藤井佐次兵衛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 10:16 UTC 版)

藤井 佐次兵衛
生年月日 1858年3月5日
出生地 三河国幡豆郡佐久島村
(現・愛知県西尾市佐久島
没年月日 (1931-03-25) 1931年3月25日(73歳没)
前職 漁業者

在任期間 1908年 - 1908年
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六代目 藤井 佐次兵衛(ふじい さじへえ、安政5年1月20日1858年3月5日) - 1931年(昭和6年)3月25日)は、三河国幡豆郡佐久島村(現・愛知県西尾市佐久島)出身の漁業者・地方自治功労者。佐久島村漁業組合の設立に尽力し、1908年(明治41年)には佐久島村長を務めた。

経歴

佐久島の西港

安政5年1月20日(1858年3月5日)、三河国幡豆郡佐久島村(現・愛知県西尾市佐久島)西側97番地に生まれた[1]。藤井佐次兵衛の長男である[1]。幼名を覚三郎といい、やがて六代目藤井佐次兵衛を襲名した[1]

地方自治への貢献

「藤井佐次兵衛之碑」

四番組長、学務委員、地積取調委員、戸長、佐久島村会議員などを歴任した[1]。農事改良、金融の利便向上、防波堤の築造などに力を注ぎ、1903年(明治36年)2月1日には筒井新次郎、筒井由次郎、筒井金兵衛、筒井浅次郎らと協力して佐久島村漁業組合を設立した[1]

1897年(明治30年)には佐久島村長の藤井弥六が辞任したため、佐久島村議会議員の間接選挙によって後任者が決定された[2]。2票で藤井佐次兵衛、筒井文誠、藤井三津三郎、筒井太郎兵衛が同数となったため、抽選によって決選投票に進む2人を決定した際、藤井佐次兵衛は除外された[2]

1898年(明治31年)に開催された第4回東海農区五県連合共進会には改良ウニを出品して好評を博した[3]。1895年(明治28年)に京都市で開催された第4回内国勧業博覧会には干しイガイを出品して受賞した[4]。1903年(明治36年)に大阪市で開催された第5回内国勧業博覧会には干しナマコを出品して受賞した[5]

1905年(明治38年)に日露戦争が起こった際には佐久島村助役を務めており、勲八等白色桐葉章を授与された[1]。1908年(明治41年)には約10年間佐久島村長を務めた筒井文誠が退任し、同年5月から約7か月に渡って藤井佐次兵衛が佐久島村長を務めた[1]。68歳まで公職に就いていたが、その後は家業に専念した[1]

死去

1931年(昭和6年)3月25日に74歳で死去した[1]。同年10月、佐久島村漁業組合は佐久島村字影無に「藤井佐次兵衛之碑」を建立した[1][6]。なお同時に、傍らには佐久島村によって村長を務めた「筒井文誠之碑」が、佐久島小学校生徒有志によって校長を務めた「筒井正甫之碑」が建立されている[6]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 一色町誌編さん委員会『一色町誌』一色町、1970年、p.757
  2. ^ a b 一色町誌編さん委員会『一色町誌』一色町、1970年、p.230
  3. ^ 『日本漁民事績略』日本常民文化研究所、1955年、p.151
  4. ^ 『第四回内国勧業博覧会授賞人名録』第四回内国勧業博覧会事務局、1895年、p.29
  5. ^ 小倉政次郎『第五回内国勧業博覧会受賞人名録』東浪館書房、1903年、p.266
  6. ^ a b 一色町誌編さん委員会『一色町誌』一色町、1970年、p.1004

参考文献

  • 一色町誌編さん委員会『一色町誌』一色町、1970年、p.757



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